令和2年5月28日(木)
コレラ : コレラ船、ころり
明治時代の流行病、虎列刺(これら)
コレラ菌によって腸が冒される法定伝染病
猛烈な下痢と嘔吐を伴い脱水症状に陥る。
便が米のとぎ汁状になるのが特徴である。
日本では、安政5年(1858年)に
大流行以来、明治、大正時代にも流行した。
高い死亡率のために「ころり」と言って
恐れられた。
大正時代の仁丹の広告?
コレラはインドのガンジス川の三角州が
発生源と言われ、アジアからヨーロッパ
各地へと広まった。
パンデミック(流行病)の歴史
現在では「海港検疫」により、流行は無く
なったが、稀に海外旅行者による発症が報
告される程度である。
俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季
語辞典」に「コレラ船」があった。
此処で紹介された俳人杉田久女さんの句
が面白く記述されていた。
コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉哉 杉田 久女
この気持ち分らないではないが、蚊帳に
ちゃぶ台を持込み、一家がかたまってご飯
をいただいている様を想像すると、情けな
くも滑稽、、、コレラ船ならぬコレラ蚊帳
とはおそれいった、、、、、、。
久女さんの昼餉の様子を、くすりと笑って
しまう私達だが、考えてみればこのような
心理はどの時代の誰の心にも潜んでいる。
(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より)
そう言えばこの状態「新型コロナウイルス」
に似ているなあ、、、、、、
今の時代は、新聞を始めラジオ、テレビに
スマホ等多くの情報が溢れて居る。
何の情報がなかった時代には、コレラいや
「ころり」に怯えて家に籠っていた。
最も今では「嘘の情報」「から「風評被害」
果ては「誹謗中傷」まで飛び交い、、、、
それに恐れ、おののく時代である。
緊急事態宣言は取り敢えず解除されたが、
浮かれてばかり居られぬ。
今後の二次感染、金融恐慌などが、、、、、
今日の1句
束の間の解除宣言風薫る ヤギ爺