花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ボケ

2008-03-31 16:36:25 | 
1029 ボケ(木瓜)
11月頃から咲き出す花は「カンボケ」です。春から太陽をいっぱいあび、葉が落ちて驚くようにかわいい花です。赤い花とピンクと白の3色が咲き揃うのですね。
しかしトゲがあります。痛いから気をつけて!はい、バラ科なのです。で、トゲがあるので神仏への献花として用いられないことを指しています。

平安時代に中国から渡来し、庭木、盆栽としても古くからありました。でまた漢字では木瓜。中国読みからモケなようです。それでボケと変わったらしようでした。
英名ではジャポニカです。実は「クサボケ」と間違えられやすいから、混同となっていますよ。

さて、夏目漱石の草枕の中にもボケが登場。彼はボケが好きだったらしく、「生まれ変わったら木瓜になりたい」といったものだったのでした。魅力がいっぱいであっても、でも手をいくと、チクリと棘が刺さるのって、うんん、漱石の気持はなんか、わかりそう。

花言葉 早熟 一目惚れ 熱情 妖精の輝き 指導者 先駆者退屈

モモ

2008-03-30 21:50:47 | 
「桃の花」は誰でもが知っていそうだと思います。淡い紅色であるようが多いし、白色から濃紅色まで様々な色で、五弁または多重弁なのです。枝いっぱいにひらひらと愛らしい花をつける桃の木なら、和の風情と一緒で、すてきです。

弥生3月、雛祭りには欠かせない花もそうですが、いまようやく、咲きました。

中国黄河上流地域原産で、古くから日本に渡来していたらしく、弥生時代の遺跡からも核が出土しているのです。欧州へは1世紀頃にペルシア経由で伝わったので、英名ピーチ(Peach)でした。食用・観賞用として世界各地で栽培されています。

さて、「もも」の語源にはいくつかありました。「真実(まみ)」より転じたとする説、実の色から「燃実(もえみ)」より転じたとする説、多くの実をつけることから「百(もも)」とする説、果実には細毛が密生することから「毛毛(もも)」とする説などがいろいろ。

また「桃」の字は中国から「兆」は”妊娠の兆し”を意味していました。桃が「女性」や「ひな祭り」と関係があるなのですね。しかし、日本昔話の「桃太郎」は桃から生まれから、強い男の子となっているのですね。おもしろいですね。また、桃の木は万葉の 頃から霊力のある木とされていたこと、「桃 栗 3年、柿8年」ということ「スモモも桃も桃のうち」ということ、「モモ」はなかなか。

花言葉 辛抱 忍耐 愛 チャーミング 気立てのよさ なつかしい日

すもも

2008-03-29 22:57:15 | 
真っ白な小さな花が可憐に見え、いっぱい咲きます。淡いピンクの花もあります。またと同時に、若葉も開き始めるのですよ。

中国原産で、果樹として広く栽培されています。夏の初めごろに、果実は赤紫色または黄色に熟します。酸味はあるので、食用にできます。そして、酸っぱい桃だから「酸桃(スモモ)」とか、また、桃に比べてツルンとしてるから「素」のままの桃という事で「スモモ」とか、そんな名前の由来があるのでした。

さて、漢字では「李」といいます。英語では「prune(プルーン)」、「plum(プラム)」などと呼ばれるます。また、ウメでも「プラム」とも呼ばれるのですよ。
そういえば、「スモモもモモもモモのうち」とふと、思いだしました。

そして、昔からもたくさんありました。

・わが園の 李(すもも)の花か庭に降る
はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 万葉集)

・葉がくれの 赤い李(スモモ)になく子犬 (小林一茶)

花言葉 誠意 誠実 忠実 困難 疑い 誤解 甘い生活





ユスラウメ

2008-03-27 18:17:58 | 
ユスラウメ(ゆすら梅) また ユスラ 

春に可憐な花をつけます。桜に似て白色ですが、こんなふうに淡紅色にもあります中国原産で、梅桃、桜桃、英桃、なのでした。江戸時代の中頃に渡来しました。また、朝鮮語の「移徒楽」では、なまってから「ゆすら」になったといわれているようです。

で、この「桜桃」は「おうとう」とも読みます。しかし、太宰治の命日の「桜桃忌」には「桜桃」を大事にしているのですね。それは「さくらんぼ」の別名の「桜桃」なのです。まあ「太宰治とさくらんぼ」とは、中国はほとんど知らないですしょうけどね。

さて6月頃にほとんど、小さな鈴なりの赤い実がなります。そのまま食べても美味しい。控えめな甘さとほのかな酸味があります。むかし、むかし、ユスラを見つけて、いっぱいありましたよ。甘酸っぱい実を口に入れては種をプッ。さくらんぼとは違いますね。

漢方では「山桜桃」と呼ばれ、消化促進や便秘、利尿に効果があるとされます。

花言葉 輝き 不屈の精神 貴び 郷愁


アネモネ(赤)

2008-03-25 22:15:51 | 
「アネモネの赤はラテンの香りがする」と言われました。

さて、アネモネは花弁がありませんのです。可憐な花びらは、本当の花弁ではなく萼片が花弁状となったものなのでした。

さて、聖書で
「なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。(マタイ6:28)」
と、いうことで、かなり有名かも知れませんね。聖書の地の 春の野に群生して咲くアネモネは「野の花」のひとつと考えられています。現在世 界に広がる栽培アネモネの原種は聖書の地に自生するのです。新約聖書にある「野のユリ」は、アネモネをさすと思われます。

アネモネは多分、巡礼者 によって聖地パレスチナからヨーロッパにもた らされたと考えられているようです。巡礼者たちが、旅の途中で彼らに食物をあたえてくれた 親切な人々ヘの贈り物に使うために、アネモネ の根を持ち帰ったといわれています。 また、キリスト教では、アネモネの赤い花色はイエス・キリストの受難や殉教者の血と生命を象徴しているといいます。赤い血の滴と呼んだとのことでした。

アネモネについて、フラワーセラピーで、赤は特別なようで、貧血に効果があるそうです。また、体がだるいときや動悸、めまいがするときにもいいということす。

「アネモネ(赤)」です。
花言葉 わびしい思い 辛抱 君を愛す わびしい思い


アネモネ

2008-03-24 21:53:23 | 
アネモネは、南ヨーロッパの地中海岸原産の花です。
種は長い毛を有し、風によって運ばれるのです。このため「風」が由来となっています。アネモネとはギリシャ語で「風」のことで、英語での別名では「風の花(windflower)」といいます。「アネモネ」と「風」は切っても切れない関係ですね。

日本への渡来は、明治の初めだったのでした。アネモネ属とも、イチリンソウ属とも、またいうのでした。また和名では、ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)など、いうのでした。

アネモネにちなんだ物語といえば美少年アドニスの物語です。木の幹の裂け目から生まれた少年アドニスは、ギリシア神話にガニュメデスと並んで1番目か2番目に美少年らしいでした。さて、美少年アドニスの血がにじんだときに、死んでしまうのでした。そして、大地の中から生まれたとか。細い草の芽が萌えたち、すくすくと茎を伸ばし、やがて真紅の花を咲かせたのが「アネモネ」の花だったそうでした。

また、花の神フローラの侍女アネモネは、フローラの愛する神風ゼピュロスと恋に落ちました。そこで、フローラはアネモネを遠くに追いやるのでした。しかし、神の風はなおも後を追うのです。とうとうフローラぬは、少女を花に変えてしまいました。そこから風のよく当たるところに育つこの花の名前がアネモネというのでした。しかしなお、あきらめきれないゼフュロスは春が来るたびにアネモネを花開かせ、西風で蕾をなでているとか、いうのでした。

二つの言葉は、花弁の命が短く、風の息に吹かれてたちまち散ってしまう。「風の花」つまり「アネモネ」です。美しいけど悲しいものですね。

花言葉 清純無垢 無邪気 辛抱 待望  はかない恋 薄れゆく希望
紫の色なら「あなたを信じて待つ」だそうです。

ハクサイ

2008-03-23 22:16:24 | 
ハナダイコンとは、よく似ています。ただ、ハクサイ(白菜)の花は春になると、黄色い花をつけるのです。中国北部原産で、古くから発達した野菜でした。アブラナ属の黄色い花は、ハクサイやカブ、コマツナ、ノザワナなど、4枚の花弁が十字形に配列しているのですよ。ハナダイコンも、アブラナ属とはおんなじで、やはり、十字形なのですね。

日本には明治初年に渡来したことがわかっていました。本格的に広まったのは、日清・日露戦争に従軍した兵士たちがもちかえってきたためだったようでした。それ以後、日本でさまざまな品種が誕生、今や日本ではなくてはならない野菜となりました。

さて、このハクサイのナノハナは家庭でも咲かせることができます。スーパーで買ってきたハクサイ(半切りでもいいですよ)を日の当たる場所にしばらく置いておけば、あらあら不思議。みるみるうちに芽が出て大きくなって、2・3週間後には花が咲いてしまいますよ。けっこう楽しんでいましたんですよ。

花言葉 固い約束 脱皮

キマラヤユキノシタ

2008-03-21 22:16:40 | 
東京に来てから、あまり馴染みのない花でした。でも、よく見ていました。寒いような時で、可愛いピンクの花が次々と咲くのですね。探して見ると「ヒマラヤユキノシタ」だったのでした。

また、ベルゲニア、ウィンターベゴニア、オオイワウチワ(大岩団扇)、イワウチワ、イワボタン、とかもいいました。
ヒマラヤ山脈周辺(アフガニスタンから中国にかけて)の原産。明治時代になってから渡来したのでした。

さて、ヒマラヤという名前からか、耐暑性も比較的強く、半日陰でよく育つようです。大きな丸い光沢がやや赤みがかった葉。葉自体にも魅力があり、一年中楽しんでいるようなのです。といっても、きれいなピンク色の花がなかなか美しいです。2月~5月沈丁花の蕾がまだ固く閉じていても、ヒマラヤユキノシタは、ピンクの小花を房状に咲かせているのです。

花ことば  恥ずかしがりや 秘めた感情 切実な愛情 順応


ハクモクレン

2008-03-20 21:42:36 | 
陽春の3月は白い花が多いい。その代表がハクモクレン(白木蓮)です。

なんとなく暖かく感じられるころ、浮き立つように白木蓮のつぼみが膨らんでいました。そして、いま満開になりました(3月18日です)。花が枝いっぱい! 青空にまるで浮かんでいるような白い花と香りが、春の訪れを感じさせてくれます。また、たくさんのロウソクを立てたようにも見えますね。

ハクモクレンは中国原産。中国名は玉蘭、白蘭ともいわれ、品格のある高貴な花とされています。唐時代の絵画にはすでに描かれているので、栽培の歴史はかなり古いようなのでした。江戸中期以後になると、茶席のいけばななどにも使用されていたようです。

さて、「モクレン」と呼ばれることがある同形の白い花なのですが、ハクモクレンとは別種なのです。

花言葉 壮麗 自然への愛 荘厳 恩恵

ムラサキハナナ

2008-03-19 11:18:00 | 
ムラサキハナナ(紫花菜)です。
菜の花の咲く季節に、淡い紫色の花を一面に咲かせるのです。いっぱい満開とかたくさんあり、うれしいものです。また、ショカツサイ(諸葛采),オオアラセイトウ,ハナダイコン(花大根)とかもあります。

アブラナ科の一年草で中国原産。江戸時代に渡来。広く普及したのは昭和10年頃からといわれるので、戦後になって全国的にたちまち広がりました。そして、ハナダイコン(花大根)とはいっても野菜でありませんよ。アブラナ科特で、花弁が「十字架」を斜めにして、X型をしています。紫色の小さな4弁花を咲かせて、アブラナ科オオアラセイトウ属です。

わたしの母は、中国で長く過ごしているからか「ハナダイコンなの。きれいだよ」とか、よく見ていたから「ダイコンよりきれい」とおしえていたのです。ほとんど、ムラサキハナナとか知らないときから、いっていたようなのでした。

さて、諸葛菜の名の由来は、中国の知将、諸葛孔名が戦の時に、その種子を運んで食料にしたためといわれいます。戦場に赴く時に目印として出陣の、さきざきで道端に蒔き、且つ食料としたことに由来しているそうです。そういえば、むかし三国志の中では、諸葛孔明をいちばんすきだったのでした。ずいぶん見ているのですが、しかし、そいうことなどは覚えていませんよねえ。

別名、「平和の花」や、「ピースフラワー」と呼ばれていることもあります。
中国南京ゆかりの花なのだそうです。日中戦争の様な悲惨な歴史を繰り返してはならないという願いを込めて、この別名がついたのです。

で、アブナラ同様に種子から油脂をとることもできるようでした。

さてこんなのは、
諸葛菜 咲き伏したるに 又風雨  水原秋櫻子


花言葉 知恵の泉 聡明 熱狂 優秀 競争 変わらぬ愛