花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

カキツバタ(燕子花、杜若)

2011-06-30 21:27:39 | 




カキツバタ(燕子花、杜若)
別名 カオヨバナ
原産地 日本

アヤメ科の中で、もっとも水辺を好みます。
昔、花の汁で布を染めたので「書き付け花」となり、
だんだん「かきつばた」に変化していったらしいです。
また「燕子花」ともいいますが、
万葉集の時代には「垣津幡」「加古都幡多」などと書いたのです。

さて、目にしみるような紫色や青紫色の花弁には、
中央に白い筋が入っていますし、
これが花色をいっそう濃く美しく見えます。
もちろん、白いものとかも見事ですが。

「伊勢物語」で在原業平がカキツバタの歌を詠った場所です。

から衣 きつつなれにし つましあれば

はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ

「か、き、つ、は、た」と5文を配したいのですね。

かきつばた きぬに摺りつけ ますらをの
きそひかりする 月は来にけり
大伴家持 万葉集

尾形光琳には、手がけたとされる傑作ですが深い群青色。
国宝『燕子花図屏風』です。
金地の余白の無限的空間の広がりや奥行き感となり、
光琳が、美の世界観そのものであるようですねえ。

花言葉 幸福はきっとあなたのもの
    幸運がくる 幸運 雄弁 

サラソウジュ (沙羅双樹)

2011-06-30 21:19:10 | 
サラソウジュ (沙羅双樹)
別名 シャラノキ(娑羅木) ナツツバキ(夏椿) 
   サラノキ
原産地 アジア 北アメリカ

梅雨時に清楚な花を咲かせ、涼しげな風情。
透明感のある白い色が美しい花。
5枚の花びらの縁には細かいフリルがあって、
甘い香りがほのかにするのですね。

そしてツバキと同じように花ごとぽとりと落ちるのです。
はい、朝に開花し、夕方には落花する一日花。

また仏教では聖木とされる沙羅双樹なのです。
お釈迦様が亡くなったとき、その死を悲しんで、
沙羅双樹は一斉に花を開いたという言い伝なのでした。

しかし、じっさいには椿に似た花とは違いなのですね。
でも、日本にはツバキ科にはサラソウジュとなり、
花は朝咲くと夕方には散るというというところで、
釈迦の教えと相通ずるものがあるしょう。

平家物語には、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・」
もちろん、沙羅双樹であり、シャラノキであってのですね。

また、京都の東林院には、10本の木が沙羅双樹あり、
樹齢約300年といわれている古木には、ひときわ目立っています。

昔、滋賀の頃には、よく東林寺に行きました。
ひっそりと咲くという自己主張をしない花で、
しかもたくさん、たくさんの沙羅双樹には落ちている・・。
ああ、行きたいなあ!

また、茶花として好まれています。
花言葉 愛らしさ

ムラサキゴテン(紫御殿)

2011-06-18 11:55:50 | 
ムラサキゴテン(紫御殿)
別名 パープルハート セトクレアセア プルプレ
原産地 メキシコ

日本では1955年に渡来していました。
ツユクサの仲間です。

葉をはじめ、茎や萼にして、まで全身紫づくめ。
染まる姿が神秘的できれいです。
ピンク色の花では、初夏から秋遅くまで咲きます。
小さいけどね。

朝に咲いて、一日花ですが、次々と花を咲かせます。
「パープルハート(紫のハート)」ですが、
水を入れたコップに茎を挿しておくだけなのですから、
挿し木で簡単に増やすことができるのですよ。

花言葉 優しい愛情 誠実 変わらぬ愛 従順 友情
    秘密 悲しみは続かない

フランネルフラワー

2011-06-18 11:54:33 | 
フランネルフラワー
別名 アクチノタス アクチノータス フェアリーホワイト
原産地 オーストラリア

真っ白で星のような花。
シルバーがかった繊細な葉。
つまり、花も葉も細かい毛で覆われています。
はい、「フランネル」のようですから、
ソフトで柔らかな感触が感じとるようなのですよね。

春?夏開花とされることもありますが、
秋もちょっとでも、よく咲いていました。
花言葉 高潔 誠実

タチアオイ(立葵)(蜀葵)

2011-06-10 21:48:53 | 
タチアオイ(立葵)(蜀葵)
別名 アオイ(葵)  ホリホック ホリーホック
   ハナアオイ(花葵) ツユアオイ(梅雨葵)

原産国 中国 シリア

人類が利用したもっとも古い花の一つです。
イラク北部のシャニダールの洞窟では、
5万年前のネアンデルタール人の埋葬骨といっしょに、
花粉が発見されていたのだそうです。

中国では、紀元前2世紀に編纂され「爾雅」でした。
「戎葵 (じゅうき)」「蜀葵(しょくき)」「胡葵(こき)」
ですね。

日本には古くに 薬用として渡来した。
歴史的仮名遣で葵は「あふひ」と書くので「逢ふ日」でした。
また平安時代までには「唐葵」、江戸時代に「立葵」。

なしなつめ 黍に 粟(あは)つぎ 延ふくずの
後も逢はむと 葵(あふひ)花咲く
         万葉集

枕草子の「草は」の章段には「葵」が取り上げられています。
「葵、いとをかし。」「唐葵、日の影にしがたひてかたぶくこそ」

源氏物語「藤袴」に見えるので、玉鬘が哀れ深い歌です。
心もて 光にむかふ あふひだに 
         朝おく霜をおのれやは消つ

英名では「ホリホック」ですが、
12世紀頃に「ホリーホック聖地」からきており、
十字軍が、シリアからこの花を持ち帰ったことから。
永く人類に愛されてきた花です。

花言葉 豊かな実り 単純な愛 熱烈な恋 高貴
    多産 平安 野心

カルミア

2011-06-10 21:47:30 | 
カルミア
別名 アメリカシャクナゲ ハナガサシャクナゲ (花笠石楠花)
   スプーンの木

北アメリカ原産
明治時代ではアメリカに桜を送ったのでした。
お返しに送られたのが、このカルミアにもあったのです。

満面の笑みのような花の咲き方で、
白、淡紅色、ピンク、濃紫です。

そして固〜〜くしまった蕾では、
つぼみが砂糖菓子の様でとてもかわいいから、
「金平糖」のような形になりますね。
この花ではちらっと、見えますけども。

花が満開になり、パラソルが開いたかのようなので、
また「おわん」もそうですね。

アメリカ先住民では「スプーンの木」とも呼ばれるので、
この木の根でスプーンを作ったことからでした。
でも、しかしには、木本体(茎や葉など)には有毒成分を含むのですよ。

さて金平糖というと、
「いろはにこんぺいとう」という歌を思い出します。
すこし覚えているかもしれません。

いろはにこんぺいとう こんぺいとうは甘い
甘いは砂糖  砂糖は白い 白いはウサギ 
ウサギは跳ねる  跳ねるはカエル カエルは青い 
青いは柳  柳は揺れる 揺れるは幽霊 
幽霊は消える  消えるは電気  電気は光る
光るはオヤジのハゲアタマ

なんで、こんなこと知っているのでしょうねえ?!
花言葉 大きな希望 大志を抱く 野心 さわやかな笑顔
    神秘的な思い出 にぎやかな家庭 優雅な女性

ガザナア

2011-06-02 11:47:55 | 
ガザナア
別名 クンショウギク(勲章菊)

原産地 南アフリカ原産
原種は15種ほどあるそうです。

明治末期に渡来しました。

春から秋まで長い間、
姿の整った立派な花をさかせて、
ビビットな花色から陽気な明るさがあります。
黄色、オレンジ、白、ピンク。
複数色のストライプになるカラフルなもの。

花は晴れた日中に開き、
日の射さない曇りや雨、夜間は閉じます。

折り取り、胸ポケットに挿すと、
すてきなアクセサリーになりますね。

ギリシャ人で翻訳家したのが「ガザさん」なのでした。
で、名前に由来したのでガザニアになったようなのでした。

花言葉 蜜月 あなたを誇りに思う 潔白 きらびやか

アノマテカ

2011-06-02 11:47:01 | 
アノマテカ
別名 アノマティカ ラペルージャ
   ヒメヒオウギ(姫檜扇) 
原産地 南アフリカ

目立たない場所だけれど、
ここで慎ましく咲き、可憐。
ふと、こんな感で思わず、見つけてしまうのですよ。

大きさはかなり小さい。
でも、明るい紅またはピンク。
白や青色花もありそうです。
花言葉 誠実 歓喜 青春の喜び

ムシトリナデシコ(虫取り撫子)

2011-06-02 11:45:47 | 
ムシトリナデシコ(虫取り撫子)
別名 ハエトリナデシコ コマチソウ(小町草) 
   シレネ

原産地 ヨーロッパ

現在には、世界の温暖な地域に広く分布しています。
また江戸時代に花が美しいので、観賞用には導入されました。
でも、各地では野生化しているようですね。

葉や茎は粉白色を帯びていて、
上部の節からは粘液が出て粘ります。
この粘液に虫が捕まることがあることから、
ムシトリナデシコの名がついています。
でも、しかしながら食虫植物ではありません。

花言葉 青春の愛 未練 しつこさ 裏切り
    罠 無邪気 

ツツジ(躑躅)

2011-06-02 11:43:16 | 
ツツジ(躑躅)
分布 本州から九州、四国。

最も樹齢の古い古木なのです。
800年を超え1000年に及ぶと推定されているそうです。

満開になると、遠くからでも存在がわかるほど、
とくに深紅色の花びらが特徴的で、
葉っぱが見えなくなるほど密集して咲えます。

たから「つづき」また「つつ」であってから、
「つつじ」になったらしいようでした。

水伝ふ 磯の浦回の 岩つつじ
もく咲く道を また見なむかも
万葉集

つつじいけて そのかげに 干鱈さく女
              松尾芭蕉

百両の 石にもまけぬ つつじかな
            小林一茶

近道へ 出てうれし野の 躑躅かな
            与謝蕪村

花言葉 努力 訓練 自制心 節制
    恋の喜び 情熱 伝奇 初恋