花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

イヌツゲ(犬柘植)

2008-05-30 22:46:45 | 
イヌツゲは初夏に白い小さな小さな花をつけ、冬になると黒い実をつけます。そして、ツゲ(ホンツゲ)の葉に似るのです。それにより、似ているけど材が役に立たないから”犬”とつけられたそうなのでした。

「くし」を作る柘植(つげ)はだいじなものなのですが、それなら、下等を意味する犬をつけることなど、うれしくないようですね。上等か下等とつけていることなど、いい気持ではないなあ。

ちょっと、こんな呼び名もありました。ヨメノサラという呼び名もありました。小さな皿に惣菜を盛るという嫁いびりの意味だとかあったようなのでした。これも、面白くない感じですね。

さて、もちろんイヌツゲでは「くし」をつけません。しかし、育成しやすくどんな形状にも仕立てることができるのです。曲げ物仕立て、玉作り・・と自在なのですよ。上手に作っているのに「役に立たない犬」なんてね。

そういって、いろんな呼び名もあります。
ヤマツゲ、ニセツゲ、コバモチ、マメツゲ、ゴールデンザム、いろいろ。

花言葉 魅惑 堅固 冷静 性質は強健 

シャリンバイ

2008-05-29 18:08:03 | 
シャリンバイ(車輪梅)は、小さな白い可愛い花で、白い五弁の花を車輪状に咲かせるのです。花を上向きにつけ、梅に似ている花を咲かせるところからつけられた名前でした。満開の時、そばを通るといい匂いがします。

気汚染に強いことから道路脇の分離帯などでは、たくさん見えますね。銀座通りには、シャリンバイにも花をつけましたよ。

シャリンバイの方が、葉は肉厚でしっかりしていますが、シャリンバイの材や根を煎じ、染色に使用するというものでした。タンニンをたくさん含んでいるのです。そして、奄美大島の特産品であるので、大島紬の染色に使用されることで有名なのですよ。大島紬は好きなのですが、買えませんねえ。

10月には果実が黒紫色に熟し、鳥に食べられています。いろんな鳥が来ているのです。

花言葉 純な心 純心 そよ風の心地よさ 寛ぎ 付き合い上手

カラー

2008-05-27 22:22:01 | 
一枚の紙をくるりと筒状にしたようなおもしろい形で、清楚な感じなのです。

なんと、サトイモ(里芋)の仲間です。サトイモの花はあまりきれいでもないのですね。じっさい、カラーは本当の花は小さなものです。でも、つまり、花序を包むように発達した葉の大きな組織は、つまり仏焔苞がよく目立ちますのです。白いよさでは、花そのものより、仏炎苞では花として人気があるのです。

南アフリカ原産。日本には江戸末期に渡来。それによって、オランダ船で運ばれてきたサトイモに似た根を持つ花でした。で、カイウ(海芋)という和名では、本来はミズバショウを指すもの、また、海を渡ってきた里芋のものらしいようなものだったのようです。

カラーという名前は「美」という意味のギリシャ語、カロス(kallos=美)に由来します。英語名はカラ(calla)とは、ワイシャツの襟(Collar)の部分に似ているので「カラー」とか、また、その形が、修道女の襟(カラー )を連想させるところからつけられたとも。またはナイルのユリ(lily of the Nile)ともいえるのです。

花言葉 素敵な美しさ 情熱 乙女のしとやかさ 乙女の清らかさ


メキシコマンネングサ

2008-05-26 12:30:11 | 
ややこしいですが、メキシコマンネングサです。人の家近くで群生しています。小さな黄色の花が5月頃にぎっしりと咲きます。

メキシコから送られてきた種子を栽培したものをもとに、メキシコの名がつけられましたものでした。でも、実は原産地は不明だったのです。また、米軍関係者が持ち込んだのではないかとの推測もあります。ま、結局、日本で半野生化し、帰化植物になっていつのですね。

草丈が短くて、小円柱状の細い葉が、びっしり生えて生長すると、そう、こんもりとした姿になっていて、黄色い絨毯となっているものもありました。花びらは直径1センチ前後の黄色で5枚の星型になっていて、鮮やかな黄色に圧倒されてしまいます。

球根が葉の間から芽を出したら、どんどんふえるたくましい植物ですよ。秋から冬は紅葉が楽しめます。

さてマンネングサの仲間は皆似ていますし、とくに、コモチマンネングサなど、おんなじようなのですよ。

花言葉 静寂 記憶 私を思ってください 生命力 落ち着き

カルミア

2008-05-24 22:34:41 | 
カルミアは、思わず見とれています。
別名では、アメリカシャクナゲ、ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)。
ツツジ科なのですが、まったくツツジとは似ても似つかない花です。つぼみなら、こんぺいとう(金平糖)のような形をしているのです!!

開花すれば五角形の皿形になる花で、株全体を覆う姿はなかなか。小さな小さなパラソルのような花を集まって、とても華やか。「”おわん”みたい」という方も。

北アメリカ原産でしたが、「スプーンの木」だったそうでした。インディアンはこの木の根から、スプーンを作ることからだったのでした。

花に注目してください。
真中がめしべで、おしべ先端の葯には、埋もれいるのです。ピンセットが花糸を動かして葯が花びらのくぼみから外れ、おしべが勢いよく逆方向に反り返りました。つまり、おしべはピンビンと弾けるたびに、花粉のかたまりが飛び出します。まさしく「花傘」ですね。

種を弾き飛ばす植物はたくさんありますけど、花粉を投げつけるものは少ないと思いますよ。

花言葉 優美な女性 賞賛 野望 大志をいだく 爽やかな笑顔 

モッコウバラ

2008-05-23 23:26:58 | 
モッコウバラ(木香薔薇)。4月から小輪ですが、美しい花を咲かせてくれます。バラの人気が高いせいか、ガーデニングで、よく見かけます。

和名では「木香茨」と「すだれいばら」とかもいいますね。「木香(もっこう)」はここからくるのですが、とくに黄色なったので「キモッコウ」と呼ばせています。

モッコウバラは、中国の原産のもので、日本に渡来したのが、江戸時代(1733年頃)といわせているようです。ヨーロッパからバラが最初にはいったのは、1796年でしたから、東洋の薔薇といえるものが、トップだったということなのです。

さて、モッコウバラでは、枝には、薔薇特有のトゲがないのです。でも「香りがない」といわれていますが、それは、キモッコウのことです。白い花では香りが強く、それゆえに木香の名があったのです。

花言葉 あなたにふさわしい人 純潔 初恋 幼い頃の幸せな時間

モッコウバラはやはり、妖艶な真紅のバラとはどこか違うのです。
魅力に満ち溢れているようですね。

オトメギキョウ

2008-05-22 10:36:54 | 
カンパニュラの仲間で、オトメギキョウ(乙女桔梗))とも呼ばれます。
また、ベルフラワー、フウリンソウ(風鈴草)とも。

鮮やかな青紫色で小さなベルの形の可愛らしい花が密生して咲き、たいへん魅力があります。で、はい、満開に咲いた姿はもうもう見事です。草丈はせいぜい10~15cmの矮性種ですが、性質は丈夫です。

5~7月から、つまり、初夏から夏にかけて紫青色の花の美しさは、日本の夏を目から涼しくしてくれる「効果」のあるそうです。また、宵闇せまる中では、暗くなるにつれて輝きを増すという不思議さもあって目を見張るものがありますよ。もちろん、白もいいのですが、紫青色ほどは、ないかもしれません。

原産地はユーゴスラビア北部といわれています。ドナウ川流域だろうかな、それともクロアチアの山岳地帯だろうかなあ。すこし、心があつくなります。

花言葉 感謝 誠実な愛 優美 希望 よい語らい 清々しい美しさ 

ペニーブラック

2008-05-20 09:00:16 | 
ペニーブラック、またはネモフィラ・ペニーブラック ともいいます。

黒地にくっきりとした白の複輪が入るのです。玄人うけするミステリアスな花色が人気で、シックで、とても好きです。

ネモフィラの花色は他にも青・白・ピンク・赤などもありますが、そのなかで、小さいですから、花の大きさは1~1.5cm。短く横に広がって増えます。わさわさと咲かせたたほうなど、見たいなあ。

さて、ペニー・ブラック (Penny Black) とは1840年にイギリスにおいて発行された世界最初の郵便切手の通称でありました。切手収集家の憧れの的、「ペニー・ブラック」なのですね。

ネモフィラ

2008-05-19 20:50:16 | 
いっぱいつける澄んだ空色の花が魅力です。

カリフォルニア原産で、1877年に日本に入り、和名はルリカラスサ(瑠璃唐草)。葉のかたちが唐草模様に似ていることからでした。

英名はベイビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い曈)なのです。で、ギリシャ語のネモス(林)とフィロス(好き)に由来しています。「森を愛する」の意味とのことなのですね。

わいらしい姿を見せていて、こぼれ種の芽を集めていたら、たくさんの花が咲かせるようなのですよ。

花言葉 可憐 どこでも成功 清々しい心 私はあなたを許す 荘厳 愛国心


エゴノキ

2008-05-18 07:07:34 | 
エゴノキです。
チシャノキ(萵苣の木)、ロクロギ、チサノキとかもあります。

横枝から出た小枝の先端に、白い花を下向きにたくさんつけています。白色の清楚なものは、新枝に白い花をびっしりと吊り下げるのですね。素朴な美しさが好ませています。

そして、ほのやかな芳香を放って散りつづける花のさまを見ていると、心がしずまりというのでした。しかし逆に、息苦しさを感じるという人もいうらしい。

さて、北海道から琉球まであり、日本全国の木なのです。和名は、果実を入れると、喉や舌を刺激して「えぐい」ことでゆらいしたのでした。

実の果皮にはエゴサポニンが含ませています。それで石鹸代わりにしたり、また魚取りなども、つかったこともあったようなのですよ。現在では禁止されていますが。

で、緻密で粘り気もある材は将棋のこまなどでつくるのです。

やはり、万葉集にはいつくかあります。「ちさ・やまぢさ」はエゴノキです。

「知左(ちさ)の花 咲ける盛りに 愛(は)しきより
  その妻の子と 朝タに 笑みみ笑まずも」大伴家持

「山萵苣(やまぢさ)の 白露しげみうらぶれし 
         心に深くわが恋止まず」

花言葉 壮大 熱情