花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ハナスベリヒユ

2008-09-30 10:22:01 | 
ハナスベリヒユ(花滑りひゆ)また ボーチュラカ、ポルツラカ 

夏の炎天下の中ではこの花です。

多彩な色は、白、ピンク、赤、橙、赤紫などの花色が印象的。輝きを感じます。ブラジル原産。全世界の温帯、熱帯にあるので、暑ければ暑いほどよく繁るのです。

6月にさし芽しておけば、梅雨の雨で簡単に根ずくのですね。夏には見事にあって、そして11月になってもまだまだ咲いているのです。ほんとうは、ブラジルなら、次々と一日花を咲かせるのですよ。

「ヒユ」とは元来「小さく可愛らしい」ことを意味します。「スベリヒユ」の名は茹でた際にぬめりが出る事に由来するようですね。

若苗は食用にされ、茎や葉は利尿薬や解毒薬として使われるようなのですって。

花言葉 いつも元気 無邪気


ヒガンバナ

2008-09-27 18:10:22 | 
ヒガンバナ(彼岸花)また マンジュシャゲ(曼珠沙華)
彼岸花の名は秋を代表するはなです!見事な赤!ときどきですが、白いのとてもすてき!

中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に、土と共に鱗茎が混入し、広まって帰化植物となりました。

日本に存在するヒガンバナとは全て遺伝的に同一で、三倍体なのです。つまり、雄株、雌株の区別が無く、種子で増えることができないのです。伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられていたのです。つまり、日本には、もう、ヒガンバナしかないし、昔からこんな花なのでした。

秋の彼岸ごろから開花することから、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあるのです。曼珠沙華は、法華経中の梵語に由来するからです。また、"天上の花"という意味もあります。

もともと、土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとか、考えられていたようなのでした。また鱗茎は薬になり、また救荒食でもあったのでした。だいじなものなのです。

でも、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることがあります。

もう、30年前くらいからなのです。加古里子さんから、ヒガンバナについて読んでいました。素敵であって、忌み嫌わせることはとても面白かったのでした。

さて、韓国では彼岸花のことを「相思華」といいます。これは彼岸花が花と葉が同時に出ることはないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味なのです。ヒガンバナは、葉がなく、葉があるときは花がないのですね。

花言葉 悲しい思い出 想うはあなた一人 また会う日を楽しみに


ジュズダマ

2008-09-26 23:00:53 | 
ジュズダマ(数珠玉)

東南アジア原産。日本へは古い時代に渡来したと考えられていました。

昔、秋も深まり、道端のあちこちに鳶色に熟れたジュズダマの実が目につくころになりました。手を伸ばして、この実を摘みたくなるのでした。東京であるからか、あまりなかなかあうことがありません。

さて、雌の穂がいわゆる数珠玉の形をしたさやの中にあり、この硬くて壺形の果実から数珠を作っていたのですね。中心に花軸が通る穴が空いているので、糸を通すのも簡単です。

といっても、仏事に用いる数珠として使われることはまずありません。やはり、子供のおもちゃのように扱われるでだったのでした。

母から摘んだジュズダマを入れてお手玉を作ったこともいっぱいありましたねえ。その中で、堅く熟れた実がサラサラと触れ合う音は、胸のときめくような喜びを誘ったものですね。お手玉の布の美しいことや、数多く持っていることが、ちょっとうれしかったですね。

花言葉 遠方にある人を思う 思い出 君を忘れない 追憶 
    成し遂げられる思い 恩恵

キンミズヒキ

2008-09-25 17:14:18 | 
キンミズヒキ (金水引 龍牙草)

初秋で、林の中や草原、道の脇などによく見られます。背の高い草で茎の先から長い花穂で、小さな黄色の花びらがびっしりとついた穂は、下から順に咲きあがり種になるのです。見慣れた特に珍しいところもない黄色の花だけど、夏の木陰で揺れていると明るく爽やかな感じがします。

キンミズヒキは、葉っぱは3つに深く裂け、ギザギザ。で、金箔色の水引や 元結のことを「金水引」といいます。この花の形がこの「金水引」に 似ているところから命名されていたのでした。

実は三角形のとげとげ状のもので、 服などにひっつくのです。つまり、ひっつき虫です。

キンミズヒキの全草は、生薬名仙鶴草(せんかくそう)又は龍牙草(りゅうげそう)として知られています。る。出血などの止血、抗菌、消炎、鎮痛、健胃、下痢止めと、効能は多いいのです。歯ぐきの出血。口内炎、のどの荒れには、うがい薬。疲労回復、筋肉の疲れをとる浴湯剤とか。

そして、若芽や若葉は食用にもなるようでした。

花言葉 しがみつく 感謝 謝意 感謝の気持ち

ノダケ

2008-09-22 20:08:39 | 
ノダケ(野竹)

本州・四国・九州に分布、山野の日当たりの良いところに生えるのです。茎の上の方についている葉にさやがあり、茎が竹に似ていることによりました。

しかし、見分けの難しいセリ科の中では、花が濃紅紫色なので分かりやすいので、紫の花を付けるような変わり者ですね。で、形といい、色といい派手さは無いのですが、その渋さに素晴らしい味わいがあるのですよ。

果実はカレーのような香りです。薬草として利用されてきたそうで、解熱、鎮咳、去痰、などに効くとされ「土当帰」「前胡」などと呼ばれていたのでした。

花言葉 静かな情熱

クコ

2008-09-19 21:46:21 | 
中国名「枸杞」の音読みが「くこ」です。

花はほとんど知らないでしょうねえ。小さなのだから。で、ナス科の植物で、花が咲いてから日数が経過するので、花の色がだんだん変わりますよ。で、秋が深まると赤い実をつけます。みごとに真っ赤で大きい。おもわず見とれていますね。

中国と日本では古くは、「沼美久須利(ぬみくすり)」と呼ばれるほど薬として有名でした。万能薬草と評され、たとえば、枸杞子を古くから不老長寿の妙薬、老人病の妙薬として知られていたのでした。

また、この実が健康によいということで、クコ酒とかクコ茶とか、20 年ほど前にクコブームもありましたね。今も、つまり、若芽・葉・果実が食用になっています。で、いろいろこんなものなのです。

・葉は煎じて薬用として飲む
・若芽は4~6月と秋に摘み採る
(ゆでて食べる、若芽と葉の天ぷらが美味しい)
・果実(クコの実)は晩秋から冬にかけて、枝に鈴なりにつけます
(実は乾燥させてから、粥やスープとして薬膳料理になります)
・実は酒に漬けて果実酒にします

真っ赤で可愛いいなあとか、思いますね。

花言葉 誠実 お互いに忘れましょう 


アサガオ

2008-09-18 22:43:46 | 
アサガオ(朝顔、牽牛花、蕣)

7月~10月の花は、明けがたの午前1時頃から咲きはじめ、9時頃にはしぼみます。ちょっと涼しくなると、お昼まで見せますね。

さて、日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種を薬として持ち帰ったものが初めとされていたのでした。とくに、江戸時代に鑑賞用として改良されたのでした。いろんな面白さも見ていると、とても面白いでした。

さて、漢名では「牽牛子(けんごし)」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていたのでした。粉末にして下剤や利尿剤として薬用にするのでした。

また、アサガオの種子に、幻覚剤でもあります。伝統的に幻覚剤として使用してきたのはメキシコや中米だけですが、世界中に自生しており、粉末にして飲料に溶かして飲むことでLSDと同様の効果があるのです。アサガオの花を大事にしているからか、日本には幻覚剤と思わなかったですね。

さて、たくさんのものがあります。

「朝顔に つるべとられて もらひ水」加賀千代女
(または「朝顔や ~」)

「朝顔や 客が好みの 立ち話」 水原秋櫻子

「暁(あかつき)の 紺朝顔や 星一つ」高浜虚子

花言葉 明日もさわやかに はかない恋 貴方に私は絡みつく 愛情 平静

カリガネソウ

2008-09-17 18:37:31 | 
カリガネソウ(雁草、雁金草)またホカケソウ(帆掛草)

東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布し、日本では全国の山地に自生するのです。

葉は広卵形で縁にギザギザがある鋸葉なのです。青紫色の花は清楚な山草で、これまたユニークな形です。そして花もたくさん付けますから、遠目で見ても華やかです。

でも、生長し開花期が近づくと、独特の匂いを放つのです。強い臭気です。匂いを言葉で説明するのはとても難しいのですね。とにかく見かけたら嗅いでみてください。1度嗅いだら、忘れない匂いです。

さて、”かりがね”とは”雁が音=雁の鳴き声”から”雁金”と書くようになり、鳴き声が転じて雁を指すようになったようです。また、花は雁が飛ぶ姿より家紋の”結び雁金”紋に似ているとか。日本の花では感覚とについては面白いものなのですね。

花言葉 実質 穏やかさ 優しさ

ニラ と さわぎきょう

2008-09-15 13:38:26 | 
ニラ(韮、韭)です。
葉は摘んでも次々に伸びるので重宝しているのです。秋の立ち上がりの9月上旬頃から咲き始め、今は満開ですよ。

プックリと膨らんだ蕾はカワイイ。よく見ると、綺麗な星型で、しかも純白なんす。花々が風を受けて揺れていると、息を呑むほど美しいですなあ。香りの強い、かなり個性的な印象でが、清楚で可憐な花を咲かせるなんてね。

さてニラは、強烈な匂いと辛みのもととなっていて、生命力の強い植物です。耐暑、耐寒性が強く、西アジアからインド、東南アジア、東アジア、シベリヤで、よく繁茂・生育しています。ニラは西洋では見られず、その栽培は東洋に限られているのです。ヨーロッパにはない野菜です。

古事記は加美良(かみら)、万葉集は久々美良(くくみら)、正倉院文書には弥良(みら)です。そして五菜の1つとして神事の際には供物としても用いられていたのです。

万葉集巻14-3444 です。
「伎波都久の岡のくくみら我摘めど
      籠にも満たなふ背なと摘まさね」
 
「ニラは摘んでも摘んでもなかなか一杯にはならないもの・・・。」
「ならばあなたの旦那様に摘んでもらいなさいよ」
と、掛け合い問答が一つの歌となっているのですね。「背」を話題にした問答から菜を摘む女性同士の会話は、この何気ない日常会話から万葉当時のほのぼのとした様子。人々の生き生きとした情景が目に浮かんでくるようですね。

さて、細長くまっすぐに伸びた葉は柔らかく、汁の実やおひたしの他、中国料理、韓国料理に良く用いられ、餃子の具、チヂミ、ニラの卵とじなどがポピュラーなものです。

また、古来から中国で「疲労回復に効果がある」と認められ、胃腸にも良く「食べる薬」などとも伝えられていたのです。

花言葉 星への願い 多幸 

さて、今日の花です。サワギキョウ(沢桔梗)

日本を含め東アジア・ロシア東部に分布しています。サワギキョウはひっそりとさいてるのが似合いそうです。しかし、真夏になると沼や川縁に咲き乱れるのですね。紫色の花は、神秘的にさえ見えるようで、まるで蛍光色のように綺麗に咲いていますよ。新鮮な感じがします。

さて、毒草としても知られているようです。麻酔などの効能を薬草として利用された例もあり、危険が大きいようです。
横溝正史の『悪魔の手鞠歌』では、毒草「お庄屋殺し」の名が登場しますよ。

花言葉 清らかな心 高貴 特異な才能 敵意