花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ヒオウギ

2009-07-30 17:43:01 | 
ヒオウギ(檜扇) 別名 カラスオウギ (烏扇)、ヒオウギアヤメ

日本、中国に分布ですから、もともと、西日本から中国大陸に分布したのです。

橙色の花弁に濃い橙色の斑点があります。桧扇という名前は、葉のつき方が、平安時代に、貴族が手に持つ扇に似ているところから名づけられました。
和風の花壇によく似合いますが、洋風の花壇でも合うなあとかと思います。

この真っ黒な種子をいうのですが、うばたま(烏羽玉)、ぬばたま(射干玉)といいます。その漆黒ぶりから、万葉集には、黒、夜、宵、月などの枕詞として登場します。

ぬばたまの 夜の更けゆけば
ひさぎ生ふる 清き川原に 千鳥しば鳴く
          山部赤人

烏羽玉の 夜のふけぬれば 
    久木生ふる 清き河原に 千鳥しば鳴く
                 柿本人麿 
               
ぬばたまの  夜さり来れば  巻向の  
    川 音高しも 嵐かも疾き  
                (無名)

花言葉 誠意 個性美 高貴 誠実

サネカズラ

2009-07-29 19:52:16 | 
サネカズラ(実葛) また ビナンカズラ(美男葛)

本州から沖縄、および韓国、中国、台湾に分布します。
山野に普通にみられ、日本語のかずら(葛)をとったものなのです。

夏、径1~2センチメートルの淡黄白色の花。ちょっと気づきにくいかもしれません。でも、それでもゾクッとするくらい美しい花です。

秋には果実が球状に赤く熟し、濃緑色の葉と赤い実との対照が好まれ、庭園に植えたり生け垣にしたりしています。

また、多量の粘液物質を樹皮に含み、これを髪につけて整髪料としたそうです。
つまり、ビナンカズラ(美男葛)の由来です。

さて『万葉集』にも詠まれています。


玉くしげ みむろの山の さなかずら
さ寝ずはつひに ありかつましじ
               藤原鎌足
さね葛 後も逢はむと 夢のみに
うけひわたりて 年は経につつ
              柿本人麻呂
小倉百人一首では、

名にし負はば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな
               三条右大臣

花言葉 好機をつかむ 再会 きっといつかは

ヤブカンゾウ

2009-07-23 18:28:30 | 
ヤブカンゾウ(薮萓草)またワスレグサ(忘草)(萱草)

中国原産。

花は八重咲きでありだいだい色で、緑の中で艶やかに咲き誇っています。しかし、3倍体であるので結実しないので、根茎で増えます。

古くは「忘草」と云ったのでした。中国の習俗から、
若葉を食べると憂いが晴れるといい、
また花を見るだけで憂いを忘れる、
この花を着物のひもにつけて、嫌なことを忘れさせる、
こういうことに意味になったのでした。
うむむ、「ものが言えないわたし」ですから、なんと「忘草」をしたいですね。

萱草(わすれぐさ)わがひもに付く 香具山の
  ふりにし里を 忘れぬがため
            大伴旅人 万葉集

        
萱草も 咲いたばってん 別れかな 
           芥川龍之介

若葉と花は食用で、乾燥させて保存食としたりしました。春先に顔を出したばかりの若芽を掘り採り、茹でて水にさらしてから、酢味噌和えや辛子和えなど。アクやクセもなく甘くて美味しい。花の蕾にも生で天ぷらにすると美味しい。

また、利尿剤として民間薬として利用されています。

花言葉 憂を忘れる 理想郷 順応性 物忘れ 
    運命の相手といつ合える

ギボウシ

2009-07-22 20:10:37 | 
ギボウシ(擬宝珠)
別名 ホスタ ウルイ タマカンザシ デイリリィ

東アジアに分布。
特に日本では、山間の湿地などに多く野生します。とくに花が美しく日陰でもよく育つためです。灰色がかった濃い緑色の葉は、露に濡れた時に日 が当たるとブルーに見えます。

また、包葉に包まれた若い花序ですから、ギボウシ(擬宝珠)に似ることからつけられたのでした。ただ、ギボウシはじみな植物のためなのか、『万葉集』や平安文学には現れませんでした。

でも中国では「玉簪花」(はなのかんざし)という伝説があります。「天女の持つ簪が落ちた場所から」咲いたとされています。簪のようにも見え、可憐な花を咲かせる様子ですね。

また江戸時代では、シーボルトらによって、ヨーロッパに紹介され、大流行で育成されたのです。とくに葉が美しかったので、豪快かつ気品に溢れ、洗練された造形だったのでした。また、花の寿命は短く一日でしぼんでしまうために、「デイリリー」という英名があります。

古来から庭に植えられ、いけ花にも使われます。また、呼び名はまちまちですが、
「うるい」と呼ばれる山菜は、このギボウシのことなのです。

とくに、室町時代ころからといわれて、山菜として分けるようになっていたのでし
た。つまり、山菜として各地で葉柄を食用にしたのでした。3、4月、「うるい」は、これを山菜として販売している場合も多いのですね。わたしは東京に来てから「うるい」と、びっくりしましたよ。はい、葉のきれいさと思っていたら、食べるんだ!となるのでした。

花言葉 落ち着き 沈静 変わらない思い 静かな人 沈着冷静な態度


クリナム

2009-07-16 21:24:29 | 
クリナム
また、インドハマユウ(印度浜木綿)、ポーウエリー

夏に芳香のある白い花を夕方から、咲かせ夜中に満開にさせます。
花弁は裂けたように分離して、1本の花茎から多数の花を咲かせます。

昭和になってから日本に入ってきた花で、インド原産だそうです。とくに、海に流されて世界中に広まったといわれています。この種には面白い性質があり、海の水の中では浮いてしまうのです。真水ではあっとゆうまに水を吸って、そこに定着し根をおろしますのですね。

基本的に白花ですが、まれに薄いピンクがさすものがあります。
やはりかわいいです。

花言葉 快楽 潔癖 どこか遠くへ 惑わされない心 あなたを信じます

アメリカデイゴ

2009-07-14 21:33:21 | 
アメリカデイゴ
また カイコウズ(海紅豆)、ホソバデイコ、エリスリナ、セイボ

はい、6~10月です。梅雨どきには一足先に夏を思わせます。蝶形花が咲き、旗弁が下向きになって開くのです。情熱的な真夏には、南国を思わせる真っ赤な花。

東南アジア、アルゼンチン、ブラジル原産なのです。
アルゼンチン、ウルグアイの国花で、「セイボ」といいます。日本には江戸時代に渡来し、もともとカイコウズがあったようでした。しかしいまでは、アメリカデイコという名前が多くなっています。何故アメリカがついたのかどうかは、未確認だとはないのです。

さて、鹿児島県の県木です。そして、色鮮やかな花はウールや綿の染色に、
乾いた樹皮は歯磨きや、壊血病の治療等に。また、軽く細工しやすい木は、の材料に使われるのです。

中南米なのでは「クリオージョの太鼓」にも作ります。そして、メキシコでは、花をサラダや煮物などに利用するのだそうで。

ちなみに沖縄県の県花は「梯梧(でいご)」。花はちょっと違いますが。
「デイゴの花が咲き 風を呼び 嵐が来た」
は、素敵ですよね。

花言葉 夢 童心夢 活力 派手


カシワバアジサイ

2009-07-10 23:05:11 | 
1113 カシワバアジサイ

7月初旬です。満開ですね。

カシワバアジサイは北米原産。葉っぱが葉に切れ込みがあり柏の葉に似ていることから名前が付けられ、一般的なアジサイにはない魅力がありますね。穂状に花をつけ、白い円錐状のボリュームのある花穂が豪華で、淡いグリーンから白色に変化してゆくのです。

アジサイはいろんな色ですが、カシワバアジサイは白花しか見たことがないのです。ぜひともお目にかかりたいですね。
花言葉 慈愛 純潔 純粋 汚れなき心 清純 美 
    皆を引き付ける魅力 元気な女性 辛抱強い愛情

ダスティーミラー

2009-07-07 08:48:56 | 
ダスティーミラー 和名は ソロタエギク(白妙菊)
原産地 地中海沿岸原産

ふわふわのダスティーミラー!美しいシルバーリーフが魅力的。
白い葉の花もいろいろありますが、こんなに真っ白というのはほんとうに少ないです。全体が白銀色の綿毛で覆われているのでこの名で、レース編みのように繊細な柄を写し、真っ白に輝いています。

性質も非常に強く、冬の花壇などには、もともと一年中見られます。とくに花の少ない晩秋から冬にかけて、クリスマスリースと、お正月、と雪の結晶がみたい。さて、6~8月この小さくて素朴な黄色い花も、可愛くって、好きです。

属名のセネシオは、ラテン語の「老人」の意味をもち、この白い毛を白髪に見立て命名されたのです。また、「ダスティーミラー」は、“粉まみれの粉ひき屋”の意。白く粉をふいたような葉の状態からなのですって。

花言葉 あなたを支える 穏やか