ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

「蟲師」の桜に見とれてしまう。

2006-02-17 01:52:58 | 日記
 春の新居(予定)は最初に入った不動産屋さんで紹介されたいっこめの物件。一応その後も他の不動産屋さんをうろちょろはしたけれど、基本的に即決。だって、図書館まで徒歩3分だったんだもん。駅歩は8分だけど。
 この感じは、あれに似ている。はじめて付き合った人とはや9年、という感じ。これといった不満はないんだけど、本当にこの人でいいのかしら本当はもっと他のところにいい人がいるんじゃないかしら、という感じ。基本的に本人に不満のないあたりが(いや、あるといえばたくさんあるんだけど)タチが悪い。それはつまりわたしに属している問題なのだ。
 初めての親友、初めての恋人、初めての部活動、初めてのアルバイト。初めてにはその後のトラウマ決定権があるとおもっている。から、この「初めての自分だけの部屋」がどんなトラウマをわたしに植え付けるのか、実は今からおっかなびっくりだったりする。わたしはどう転んでも傷つくし、それをいつまでもチクチク根に持つんだ。そんなの根に持たれる方は迷惑だろう。根に持つほうもつらいんだけどね、実際。

 昨日、2月とは思えないあたたかさで、ああ春がくるとおもった。春は、いろんなことをわたしに思い出させる。とくに、ひとりぼっちに関連するいろんなことを。春がはじまる予感がするゆるんだ空気には、孤独がいっとう似合うような気がして。
 今日は一日中電話がつながらず、またもトラウマのことばかり思い出して胃が痛くなるわたしだった。今日みたいな日こそ空気がゆるまるべきだったのに。いまだ痛くてねむれないのだ。涙のかわりに胃痛。始末が悪いのはどっちだろう。一言フォローの言葉がほしかった。9年間、そういう類の言葉は言ってもらえたためしがない。自分を弁護する言葉しかはかない男がひとり。

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