ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

じわじわ実感

2005-08-16 04:06:44 | 日記
 昨日ゼミ合宿から帰ってきた。慣れない人たちと一緒にいるのは大変。お酒の力でもどうにもならないことがありまる。海、バーベキュー、花火、死闘!ウノ大会など、夏っぽいイベントを総ざらいする凝縮スケジュールをどうにかあいまいな笑顔でやりすごす。女の子とは普通にしゃべれるけど、男の子たちの空気がぜんぜん読めない。無理ぽ。まあ、不可能を認めることも前に進むために必要なことだ、と。こんな疎外感、久しぶりだなぁ、と感慨を抱けるようになったんだから、高校時代からくらべてずいぶん大人になったな、わたし。
 合宿の前日に内定が出てたのがよかった。四年生が寄り集まったら、就活の話題が出ないはずないもの。「就職どうなった?」と聞かれるたびに「一応、希望の職種で内定が出たよー」と言えるのが嬉しかった。そんな会話を繰り返す中で、「ああ、わたし来年就職するんだな」という実感を深めていった。そうやって外の世界にどんどんなじんでいく。就職決まってる子たちと話しながら、小さく小さく社会人の準備を積み重ねていく。気がつけば、ニートの心配したのがなんかウソみたい。就職というあまりに大きな事実は、小さくゆっくりじゃないと飲み込めないみたいだ。細胞が少しずつ入れ替わっていくように。学生と、社会人じゃ、ぜんぜん違う。ということを。あきらめに、似ているが、はっきりと違う。この感情はなんだろう。そのことをゆっくりかみ締めるための合宿だったのかもしれない。


 鴨川シーワールドの記録(1)
 最終日に、有志で鴨川シーワールドに行った。このために合宿に参加したと言っても過言ではない、ときめきパラダイス。
 車に乗せてもらって到着。入り口のテンションがディズニーランド並に高い。ああ! 頭がすっかり夢モードに突入。そのまま帰るはずだった車の持ち主までも、その魔力に引き寄せられて結局見学していくことになった。総勢5人。
 鴨シーは海の横にある。柵の向こうは砂浜で、すぐに海である。晴れた夏空の下、沖縄出身の子が「実家を思い出す」と思わず呟いたほどの青い海が、まるで鴨シーの所有物のようだ。雰囲気だけでくらくらだ(直射日光にもくらくらだ)。
 魚よりも哺乳類に力を入れているらしい。アザラシとアシカの水槽も大きかった。
 檻の中をグルグルうろうろするトラのごとく、アザラシたちもなぜか同じルートをぐるぐるスイスイ泳いでいる。覗き込んだ水槽の窓に思いっきり近寄ってきて、すっと離れ、また近寄り、を繰り返しているアザラシの、あまりのまぬけ顔に、15分ほどへばりついて大爆笑していた。アシカはこんなにスマートで賢そうな顔をしているというのに。

コメントを投稿