ドーナツ畑の風に吹かれて

おかわり自由のコーヒーを飲みながら、廻る季節をながめて、おもったこと。

定期は見つかったけど。

2006-12-06 01:25:28 | 日記
 ちょっと前に定期をなくした。結局自分ちの床の上にぽてりと落ちていたのを翌日発見したわけだが(なんともステキな死角に落ちていた)、なくしたつもりの一日は、なんだか大混乱であった。前日立ち寄った場所をふらふらし、駅と交番に問い合わせ、見つからなくて呆然とし、それでも仕事に行かねばならないので、普段タッチ&ゴーな改札を通るためにわざわざ切符を買った。定期一つなくすだけで、こんなにも普段どおりにできない。当たり前がちっとも当たり前でなくなる。なんとも脆弱な基盤の上になりたっていたわたしの日常、と、唖然としてゆらゆらゆれる高架のホームで、富士山を見たのだった。今わたしは世界から疎外されている、と感じた。定期一つで大げさなことだが、でも、それが世界の本質だった、と、久しぶりに思いらされたのだった。
 昔々、定期をなくすように友達をなくした。当たり前から疎外され、世界があっという間に姿を変え、わたしは今もその世界の中で生きている。

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