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カルチャーセンターではいろいろな講座があり、深く学んでいる方たちがいます。
文学では「源氏物語を読む」も人気のようです。
向学心に燃えるシニアが多いことに刺激されます。
源氏物語を全部読んだ人はどのくらいいるかしら。
時間でできたら読もうと思っていたけれど、根気がなくなっています。
我が家のごみ捨て場で育った夕顔で、源氏物語の「夕顔」を思い出しました。
どんなストーリーだったかな。再読します。
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瀬戸内寂聴さんの現代語訳が読みやすいです。
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光源氏は可愛がってもらった乳母が病で寝付いているのでお見舞いに訪れる。
その家の隣は質素なみすぼらしい家である。
しかし籬には夕顔の白い花がからんでいる。花の名前を供に尋ねる源氏の君。
そこへ家の者が香を炊き込めた扇を持ってきて「ここに書いて教えてあげるといいですよ」と差し出す。
かぐわしい香りに惹かれた源氏の君は、その扇の持ち主に興味を持ち、身分を隠して通うことになる。
夕顔としてその女性は、高貴な方とは知らないまま身をゆだねる。
逢瀬におぼれる二人にある夜、嫉妬にもだえた女性(六条御息所)が物の怪となって現れる。
物の怪におびえた夕顔はやつれ果て、死んでしまう。
夕顔を死なせてしまったことを嘆き悲しむ源氏は、懇ろに葬ってやる。
生き返ったとき自分がいなかったらどう思うだろうと、葬った場所に出かけていく一途な若い源氏。
低い身分の女性であったにもかかわらず、一途な気持は本物であったわけである。
まあ、ざっとこんなストーリーでした。
イケメンだけど、今なら早熟な不良青年の光源氏。
当時、女性に関心を示さないのことこそ、下等男性と思われていたんですから、なんとまあ価値観の違う時代であったことでしょう。
夕顔はあまたの女性の中でも印象的な存在です。
美しくもはかない命だったからです。まさに夕顔の花そのものです。
物語の季節は8月15日前後(旧暦ですが)、タイムリーです。
我が家の夕顔の花と実が、しばし源氏物語の世界へいざなってくれました。
さて、続きを最後まで読み通すエネルギーは発揮できるやいなや?