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世界の覚書

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最大の富は「期待」という「虚無」から生ずる

2007年02月13日 | 経済・エネルギー・交通
富はどこから来るか。現状を正確に捉えるためには、第四次産業とでもいうべきものに言及せざるを得ない。それは「マネー」が「マネー」を膨らむように生産する「ビジネス」だ。しかも本命は金利や配当じゃない。金利が7%なりあれば、確かに資金は膨らむが、10年で2倍でしかない(税金は別にして)。金融業は、金利の仲介業くらいのものだ(そんなものは第三次産業だw)。

本命は株だ。ホリエモンの富はどこから来たか。いわゆるIT長者の富は、創業者が未公開株を大量に保有し、株式上場で成功した時に発生する。その富の超大部分は期待値だ。実際に動いた金より、無から生じた有が大部分だ。時価総額は、誰かが出資した額の総和ではない。しかし価値がある以上、時価の膨らんだ株を担保に実資金を調達することは容易い。無から有が生じ、虚が実に化ける。数十億円や数百億円を個人が手にする機会は、それしかない。創業者でなくても、成長企業、特に新興国の成長市場の株式への投資は、大化けすることがある。10年かけて2倍なんてのんびりしたものではない。為替相場も大化けする口だし、金融工学(数学)に基づいたデリバティブも含めていいだろう。

誰が儲かるにせよ、当事者(資金需要者)の資金が豊富になり、成長市場の製造業や流通業がちゃんと整備されて、「期待」を裏づけすれば御の字なわけだが、第四次産業はいわば虚業であり続ける。詐欺に近いといっても過言ではない。価値は、評価に依存する。高評価である限り、その対象の価値は高く、大きなマネーにつながる。評価が下落すれば、もともと何もなかったかのように、跡形もなくなることもあるだろう。評価があるうちに、実業を手に入れることに、ソフトバンクも楽天もやっきである。

最大の富は「期待」という「虚無」から生ずる。実価値じゃない。第4次産業とは、そういうものだろう。3次産業までのような評価や効率性とは、土が違うというか、水が違うというか、世界が異なる話だ。その意味では、産業ですらない(「第4次産業」は言葉の綾だw)。

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