ほんわかとした期待感や底入れ感が漂っているようであるが、実際の現実はそんなに甘くないようである。今年のノーベル経済学賞を受けるクルーグマン米プリンストン大教授は、世界経済の行方について「日本の失われた10年に相当するような長期の停滞をたどるシナリオを恐れている」と述べた(※1)。また元FRB議長のボルカー氏も、今後の厳しい局面に警告をしている(※2)。
日本の工作機械受注は11月は6割減という壮絶な下落(※3)。
○世界経済「日本の失われた10年相当の停滞も」 クルーグマン氏
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081209AT2M0900709122008.html
今年のノーベル経済学賞を受けるクルーグマン米プリンストン大教授は8日、スウェーデンのストックホルム大学で記念講演後に記者会見し、世界経済の行方について「日本の失われた10年に相当するような長期の停滞をたどるシナリオを恐れている」と述べた。
「2011年を超えて景気低迷が続く可能性は十分にある」と述べ、金融危機に伴う世界的な不景気が3年以上続くシナリオが現実的なものであると警告した。「特に欧州周辺で問題を抱える国がアルゼンチンやインドネシア型の危機の連鎖に陥るかもしれない」と指摘した。(ストックホルム=岐部秀光)(14:01)
○Volcker Warns of Tough Times Ahead
http://calculatedrisk.blogspot.com/2008/12/volcker-warns-of-tough-times-ahead.html
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Clearly, he wants tough new regulations on securities markets, including oversight of hedge funds, in order to avoid the need for a bailout effort by the Fed ever again. It seems likely that he will advise Obama that the growth of U.S. consumption -- everything from government spending to household outlays -- should not be financed by selling ever larger amounts of debt to foreign interests.
But he warns people not to expect an easy ride. "It's going to be a tough period," Volcker said in a speech at the Urban Land Institute in late October. "But when we dealt with inflation, it laid the groundwork for 20 years of growth. I'd like to see that happen this time."
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○工作機械受注、11月は6割減 バブル以降で最大の落ち込み
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081209AT3K0900L09122008.html
日本工作機械工業会(中村健一会長)が9日発表した11月の工作機械受注(速報値)は前年同月比62.2%減の516億円だった。落ち込み幅はバブル期以降で最大。自動車産業をはじめ、製造業各社で設備投資を凍結する動きが相次ぎ10月と比べても35%超の減少となった。米国発の金融危機に端を発した世界経済減速の影響を顕著に示している。
結果 -7.1%
前回 112.1%
http://diamond.jp/series/machida/10052/
9月には米国民の約10人に1人が食料配給券を受け取ったことになる