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-6年半ぶりに投稿

大恐慌!?その304 最大75兆円の公的資金による不良資産の買い取り案?とうとう本腰?

2008-09-21 11:07:39 | 世界経済

空売り停止という荒業にでたため、空売りポジションの解消だけでも当然のことながら株価は一時的に上昇。空買いでなく空売りだけを停止するのは、資本市場として正常な機能をしていないことを当局が公認するものでまさに異常事態であるが、一時的な「株価下支え」効果は出ている。

SEC Bans Short Selling of Financial Stocks

http://calculatedrisk.blogspot.com/2008/09/sec-bans-short-selling-of-financial.html

 

 

肝心の本質的な対策についてもやっと本腰をあげた様だ。報道ベースで最大75兆円の公的資金による不良資産の買い取りを実施する案だという。詳細が見えないと実効性についての評価は難しいが、場当たり的な対応に対して市場からダメ出しを受けて、とうとう重い腰を上げ始めた格好。ただ、既に景気後退の様々な要因が顕在化しているため、短期的な景気悪化は不可避だろうが、長期的構造的な世界経済の崩壊を防ぐための第一歩となる可能性がある。

 

○米財務長官、資産問題解決に向け追加で数千億ドル必要と表明

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33853620080919

○米、公的資金最大75兆円 政府、不良資産買い取り案

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080921AT2M2002C20092008.html

 【ワシントン=米山雄介】米政府の総合的な金融安定化対策の原案が20日、明らかになった。焦点の公的資金による不良資産の買い取りは最大7000億ドル(約75兆円)。今後2年間の時限措置とし、米国内に本店を置く金融機関だけを対象とする。米政府はすでに議会有力者に対し原案を提示。26日の議会休会前の可決を目指し、調整を加速する。

 


1 コメント

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吉田繁治さんのメルマガより (投資蚊)
2008-09-23 01:42:40
──引用開始──
【重要1:国債発行70兆円】
住宅証券のファニーメイとフレディ・マックの件だけで、米政府の当
面の必要額が、21兆円です。

米国の財財政赤字が、15万人のイラク派兵の継続と、軍事費で50兆円
ですから、来年は、金融救済分が加わり最低でも、国債発行が70兆円
になる。

下がるドルの米国債の、増加発行です。
誰が買うのか? 
2008年秋からの焦点がこれです。 

【重要2:米国の新規国債の94%は、海外が買っていた】
毎年発行される米国債の94%は、2004年以後は、後述するように海外
の金融機機関、海外政府、及び中央銀行が買っています。

しかし今後は、多分、日欧の政府・中央銀行以外は、誰も増加買いし
ない。確定的に、言えます。
──引用終了──
どうせ、一番買わされるのは日本でしょうね?
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