たまにはちょっと良いニュース。FRBの住宅ローン債権買取施策の発表等を受け、米長期金利、住宅ローン金利が急落し、先週はローン申請数が急増したという。
米居住用不動産市場は在庫水準が高く、価格もまだ下げきっていないことから、急速な改善は見込めないが、まず販売数の底打ちの条件が徐々に整いつつあるのかもしれない(価格は当面下げ続けるだろうが)。ただ、タイミングを同じくして、商業用不動産市場の崩壊が起こっているため、経済全体としては、不動産は経済をまっさかさまに引き落とすけん引役を当面は続けるだろう。
金利については、米国債のCDSが過去最高水準まで上がっているようだが、いずれ金利高に跳ね返ってくると、全く新しい局面の危機が来ることになる。
http://calculatedrisk.blogspot.com/2008/12/credit-crisis-indicators.html
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The 10-year yield fell to a record low of 2.72%. The yield has fallen further this morning (currently at 2.70%)
The graph shows the 10 year yield since 1962.
○UPDATE1: 米週間住宅ローン申請指数が過去最大の上昇、FRBの対策受け
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT829441020081203
・・・これを受けて住宅ローン金利は大幅に低下。30年住宅ローン金利(固定、手数料除く)は前週比0.52%ポイント低下し平均5.47%となった。低下幅は1990年の週間統計開始以来最大。
新規住宅購入のためのローン申請指数<USMGPI=ECI>は前週比38.0%上昇し361.1。95年2月24日終了週以来の大幅上昇となった。ただ、前年同期の464.3を22.2%下回っている。・・・
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200812050022a.nwc
美辞麗句=美しく飾りたてた言葉や文句
ポールソン長官が懸命に「口先介入」しようとも、「住宅の差し押さえ」は今後も容赦なく襲い掛かるでしょうね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000006-yom-int