健康寿命を延ばす秘訣

日本人の寿命はどんどん延びて、それはそれで結構なことだ。
だが、自分の足で歩いて自分のことは自分で考えて行える、いわゆる健康寿命は生物学的寿命より８年ほど短いそうだ。
つまり寿命を迎える８年ほど前からは、誰か他人のお世話にならざるを得ないようだ。
それでは悔しいし、他人の迷惑にもなるので、なんとかこの健康寿命を延ばしたいものだ。
そこでNHKが、現代科学の粋を集めたAIに、健康寿命を延ばす生活習慣を分析させてみた。

◆６５歳以上の高齢者４１万人に生活習慣や行動に関するアンケート調査を行い、それをAIが分析した
　これは、日本が直面する社会問題の解決策を探る目的でなされた。
　・タバコを吸いますか。
　・定期的にジョギングしていますか。
　といった通常の質問のほかにも、
　・両親の愛情を感じていましたか。
　・自宅で煮物を作りますか。
　などの、AIならではの質問もあった。

　結論を急ごう。
　分析から導き出されたのは、意外なものだった。
　それは健康的な生活習慣とは無関係にも見える、「本や雑誌をよく読む」だったのだ。
　だがこれは、AIの仮説にすぎない。
　そこでさらに調査を進めると、平均寿命が長いのは長野県や沖縄県だが、健康寿命で見ると山梨県が第一位だ。
　山梨県は人口１万人当たりの図書館数が全国で一番多いそうだ。
　さらに米国イエール大学の先行研究で、「読書と研究」についての論文も書かれていた。
　
　もちろん先の仮説の検証は始まったばかりだ。
　だが、くつろぎながら好きな本を読んで知的好奇心を満たしていれば、健康寿命が延びるとすればこんなうれしい話はありません。
　おいらのマンガ雑誌はさてどうかな・・・