人生を過ごしていると、いろいろな問題に突き当たるものだ。
俳人正岡子規は、それを「人生の重荷」と称し、それについてこんな句を詠んでいる。
たしか彼は、「坂の上の雲」にも登場していたな。
愛媛は道後温泉の近くの出身らしい。
◆人生とは誰しも重荷を背負って歩くものかもしれませんね
たしか、徳川家康も似たようなことを言っていたはずだ。
「世の中の重荷おろして昼寝かな」
彼はこの時、結核を病んでいて、定期的に不調となったり吐血したりしていたようだ。
だから、我々のようにちょっとした悩みは脇において、のんびりと昼寝をするというものではない。
当時は不治の病の結核だ、いくら願ってもおろすことのできない重荷なのだ。
そんな重荷をおろすというのは、願望でしかない。
翻っておいらたちはどうだろう。
たしかに悩みの一つや二つは誰にでもある。
だが、それらをおろして昼寝することならばできる。
子規と比べれば、なんと幸せなことか。
それは、しっかりと人生を生き続けなければならないという意味や役割なのかもしれない。