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旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

再び道東へ-その3

2010年08月21日 | トンボ科
♀も多数産卵にやって来ていました。通常だと交尾をした後、一回周辺の草などに止まってくれるのですが、なぜかここのオオシオカラは交尾しても止まることが無く、連結を解くまで終止水面上を飛び続けていました。
交尾写真も撮りたかったので残念。
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再び道東へ-その2

2010年08月21日 | トンボ科
このオオシオカラトンボは本州方面では平野部でごく普通に見られるトンボなのですが、道内では温泉地にのみ生息するという変わった生態を持つトンボ。
近くに天然温泉が湧いており、当地には若干温泉水が流れ込んでいるようなので、きっと棲み付いたんでしょうね。それにしてもここは道東にしては珍しく、異常とも思えるほどシオカラトンボの多い場所です。シオカラトンボは日当たりの良い環境を好み、オオシオカラトンボは木陰の多いやや薄暗い環境を好みますので、うまく棲み分けを行っているようです。
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再び道東へ-その1

2010年08月20日 | エゾトンボ科
連休最後の遠征は再び道東方面へ。
早朝、現地に到着すると生息地周辺の空き地や樹上で非常に多くのエゾトンボ系の摂食飛翔が見られました。中には交尾体もいくつかいたりして、かなり期待大と思ったのですが・・・・・・・・・・
しかし、どういう訳か?エゾトンボが全く水辺に現れません!あんなに沢山いた個体も太陽の上昇に伴い姿を消してしまいました。「なんで!?」もっと別の場所から発生しているのでしょうか?全くもって謎です。結局、撮影できたエゾトンボ系はこのホソミモリ♂1頭だけ。ふらふらっと飛んできて、シダの葉に止まったところを写しました。まだかなり新鮮な成熟個体でしたので、先日の生息地よりもこちらの方が羽化時期がやや遅いようです。
この後、周りにいたシオカラトンボに一瞬にして追い出されてしまいました。エゾトンボが寄り付かないのは、もしかしてこいつらシオカラトンボのせい?
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ヒメリス-その3

2010年08月19日 | トンボ科
周辺を探し回ってようやく斑紋消失型♂を見付けることが出来ました。
頭上の高い場所に静止していたので大きく写すことは出来ませんでしたが、紛れもなくヒメリスアカネの♂です。
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ヒメリス-その2

2010年08月19日 | トンボ科
逆に♂個体では様々なタイプが見られました。それでも斑紋がややはっきりと現れる個体が多く、斑紋消失型は少なめ。

本種の生殖行動は主に午前中に行われているのか?撮影を開始したのが午後を過ぎた時間帯だったので、♂は異性に対してほとんど関心が無く、交尾/産卵行動を撮ることが出来ませんでした。
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ヒメリス-その1

2010年08月19日 | トンボ科
連休2度目の遠征はお墓参りついでに北空知方面へ・・・・・・目的はヒメリスアカネです。
ヒメリスアカネは雌雄共に翅先に褐色の微小斑紋があります。この斑紋には個体差があり、ほぼ消失してしまうものからややはっきりと現れる個体まで様々ですが、道内ほとんどの生息地では消失傾向にあります。
しかし、ここの個体は特に♀個体で褐色斑紋がよく発達しており、ほとんどがこのタイプ。斑紋消失型を見付ける方が大変で、他の生息地とは一線を画しているように思えます。まあ、道南方面で出現する「赤化型♀」に比べるとレア度は劣りますが・・・・・・・
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エゾ天国-その5

2010年08月17日 | エゾトンボ科
これはホソミモリトンボの交尾です。
本当は目線の高さでもっと良い写真を撮りたかったのですが、静止した場所が少し高い場所で残念。

ということで、道東の湿原で見られるエゾトンボの仲間を紹介しましたが、前記のモリトンボ/キバネモリトンボ、タカネトンボを含めこの仲間は皆良く似た体色と体形をしているので、素人の方ではほとんど見分けが付きませんね(笑)。
私もようやく最近、なんとなく見分けられるようになったばかりです。
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エゾ天国-その4

2010年08月17日 | エゾトンボ科
そして、ホソミモリトンボ。
このトンボは湿原内で見られるエゾトンボの仲間では最もスマートな体形をしています。コエゾ同様、こちらも既に発生末期にさしかかっており、新鮮な個体はあまり見られませんでした。写真の♀は産卵中に静止して休息をとる個体です。
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エゾ天国-その3

2010年08月16日 | エゾトンボ科
こちらはコエゾトンボの♀です。産卵途中に疲れたのか樹木の枝に静止して休息をとっているところです。体色もすすけ、翅も汚くなっています。
ここまでくると、生を全うしようという純粋な姿に感動すら感じますね。
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エゾ天国-その2

2010年08月16日 | エゾトンボ科
コエゾトンボは既に発生末期にさしかかっており、見られる個体は皆ご老体ばかり(笑)。本当は飛翔写真も狙っていたのですが、暑さのせいか?すぐに止まってしまう個体が目立ちました。来年はもっと早い時期に行きたいと思います。
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エゾ天国-その1

2010年08月15日 | エゾトンボ科
連休第一日目は道東方面へエゾトンボ系を見に行ってきました。

撮影開始からしばらくすると、湿原内に誰か人が入って来ました。「あれ?」と思いよく見てみると私のトンボ仲間でもあるH氏でした。この日は特に約束はしていなかったのですが、偶然の現地合流ということで午前中はしばらくH氏と共にエゾ系を撮影することに。その後、氏は別のポイントへ移動し、私は午後もそのまま現地に留まることにしました。
H氏は北海道ではトンボ写真の第一人者でもあります。氏の「北海道ハイテクトンボブログ」の方でも当日の写真をアップされるかと思いますので、そちらも是非ご覧になってください。

それにしても暑い!とにかく暑い!!数時間外にいただけで全身が汗でびしょびしょ!こんな暑い日はトンボもそうですが、撮影する私の方がもちません。日の当る場所では集中力が持続せず、日陰での撮影がメインとなってしまいました。

さすがのトンボも日陰を飛ぶ固体が多く、あまりの暑さの為か?そこらじゅうに静止する個体が見られました。写真は日陰を飛翔するエゾトンボの♂です。
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ミヤマアカネ♂

2010年08月12日 | トンボ科
ということで、ミヤマアカネについて少し解説をしたいと思います。

ミヤマアカネは赤トンボの仲間では唯一流れのある環境を好む種で、流れの緩やかな小川や小川が流入する浅い池沼などに生息しています。ほぼ道内全域で記録されていますが、旭川市を中心とする上川管内ではその生息地はほとんど知られていません。
翅に帯状の褐色斑紋があるのが特徴で、成熟した♂は額から腹端にかけてほぼ全身が赤くなります。道央、道南、道東では多産地もあり、特に珍しいトンボではありませんが、旭川近郊の内陸部では個体数が少なく非常に珍しいトンボです。
去年の夏、大雪山に登ったときに本種の♂を1頭だけ見たのですが、こんな標高の高い場所にも居るんだ!?と驚いた記憶が残っています。

今回確認された個体は身体も翅もまだピカピカで、成熟間もない本当に美しい個体でした。残念ながら旭川市内には定着しておらず、別地域からの迷い種だと考えられます・・・・・・・何処から来たんだろ?
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仲間が増えました!!

2010年08月12日 | トンボ科
この度、「旭川市内に生息或は記録のあるトンボ」にもう1種新たに仲間が加わることとなりました!!「ミヤマアカネ」です。
実はこのミヤマアカネ、旭川市内では過去に記録のあるトンボだったようですが、私自信、旭川市内で一度も確認したことの無いトンボだったので、これまで未記録種として扱わせてもらっていました。今回、改めて再確認したということで、めでたく旭川トンボの仲間入りを果たした次第です。
旭川市内で確認したのは今回が初めてでしたので、かなりテンションが上がってしまいました。道南では普通に見られたのに・・・・・・・・・・・・

本来であれば採集してちゃんと標本を残さなければ、正式な旭川市内での記録として認められないのですが、採集は趣味じゃないので撮影後はそのままにしておきました。この美しいアカネがいつの日か旭川市内にも定着してくれることを祈っています。
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混棲地の謎-その7

2010年08月10日 | エゾトンボ科
この混棲地で最も面白いのが連結/交尾シーンです。
とにかくここの♂個体は産卵中の♀を見つけると、それが同種であろうと異種であろうと見境なく飛びかかり連結します。
運良く同種の♀と連結した場合は空中で交尾体勢となって森林内に飛び去りますが、連結した相手が異種の場合、例えばタカネトンボ♂がモリトンボ♀に連結した場合は♀の交尾拒否にあい、途中で連結を解きます。しかし、中には異種間でも交尾が成立してしまうカップルもいて「おい、おい・・・・・・・!」という状況も。
写真は産卵中のタカネトンボ♀に襲いかかったキバネモリトンボの♂です。直後連結状態になり、空中に飛びたったのですが、♀の交尾拒否によりほどなくして連結は解かれました。
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混棲地の謎-その6

2010年08月10日 | エゾトンボ科
午前10時を回った頃から気温上昇に伴い、産卵にやって来るモリ/キバネモリトンボの個体数が急に減りはじめました。11時を過ぎると縄張り飛翔する♂個体も少なくなり、定かではありませんが、飛んでいるのはどうやらタカネトンボばかりのようです。そこで私も水辺を離れ、森林内の木陰で休む静止個体を探すことにしました。
森林内を歩くこと数十分、運良く目線の高さに止まるモリトンボの♂を発見。しかし、この個体は翅の基部に若干黄紋が確認できるので純粋なモリトンボではなく、キバネモリトンボとの中間個体のようです。
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