旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

コシボソヤンマ-その2

2022年07月31日 | ヤンマ科
最も多くの個体が飛んでくれたのは19時近くになってから。あちこちで縄張り争いとなっていたので、恐らく4、5頭は飛んでいたと思います。
しかし、既に視界限界の暗さとなっており、すぐ近くを飛んでいるのは分かるのですが目で追うことができません。後半は完全な博打撮影となりました。
周辺は熊の出没地帯と聞いていたので19時15分で撮影終了。帰る頃にはすっかり周囲は暗くなっていました。


成熟♂(奇跡的に撮れていた1枚) まだ若い個体なので、黄色い斑紋が綺麗です。
こうして見ると、やはり道内産のコシボソヤンマは本州産と比べ若干華奢で細長い印象があります。


成熟♂ こちらはピントが甘い、構図的にはまあまあ良かったので残念。

※追記:もうこんな無茶はしません。(これを投稿しながら反省しました)
    道内のトンボの生息地はヒグマの生息地と重なる危険な場所も多いので、山間ではできれば二人以上で行動しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コシボソヤンマ

2022年07月30日 | ヤンマ科
結局、江別市では撮高ゼロ。このまま帰宅するのも消化不良なので、帰りがてら沼田町へコシボソヤンマの状況を見に行ってきました。
現地に3時頃入ったのですが昨年同様、日中は20~30分おきに♂が通り過ぎるように現れます。夕方6時過ぎになってようやく数頭の♂が飛んでくれましたが
こちらも少し早かったようで、皆落ち着いて飛んでくれませんでした。まだ半成熟個体が多いのなのかな?




複眼の青い♂個体(どちらもピンボケ)


複眼が緑色の♂個体

まだ成熟間もない個体あるいは半成熟個体と思われ、翅の傷みも全く無く、胸部・腹部の斑紋も黄色く鮮やかで綺麗ですね。
やはり♀は現れず、今年も沼田通いになりそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江別市へ

2022年07月30日 | 観察記録・日記
本日、ちょっと早いかな?と思いつつ、江別市にハネビロエゾトンボの様子を見に行ってきました。やはり早かったようで、流れにはオニヤンマが数頭飛んでいるだけ。
周辺の空き地では、ここ1週間以内に羽化したであろう未熟なハネビロエゾが5・6頭摂食飛翔を行っていました。撮影はお盆頃が良さそうです。




ハネビロエゾトンボの生息地
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マユタテアカネとリスアカネ

2022年07月24日 | トンボ科
ネタが無いので昨日の続きです。
溜池横の林道では未熟なマユタテアカネが沢山群れていました。その中に混じってリスアカネの姿も。こちらは成熟が進み、既に赤くなっていますね。
道内に生息するアカネの仲間では、エゾアカネとリスアカネが一番早く生殖行動が見られます。


マユタテアカネ未熟♀


マユタテアカネ未熟♂


リスアカネ半成熟♂
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シオカラトンボ♂型♀

2022年07月23日 | トンボ科
こちらも旭川市内ではお初です。普通種のシオカラトンボ♀ですが・・・・・
♂のように白化する、シオカラトンボの♂型♀と呼ばれる個体です。翅は汚れていますが、ちょうど粉を吹き始めたやや若い個体のようです。


摂食飛翔中の♂型♀


ハエの仲間を見事に捕らえました(上と同一個体)


こちらは通常の♀(通称:麦わらトンボ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コノシメトンボ未熟♂

2022年07月23日 | トンボ科
天気が良くないですね~。
本日、旭川市内で初めてコノシメトンボの未熟個体を撮影しました。市内では毎年見られますが個体数はかなり少なく、確実な発生場所が分かっていません。


未熟♂


未熟♂(上と同一個体)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニホンカワトンボ♀

2022年07月20日 | カワトンボ科
こちらもサラサヤンマの観察中に目にしたニホンカワトンボの♀個体。
目的のトンボではありませんでしたが、木陰にたたずむその姿になんとも言えぬ清々しさを感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コエゾゼミ

2022年07月19日 | その他・昆虫
サラサヤンマの撮影中に見つけたコエゾゼミの♀。まだ羽化して間もないようで、胸に金色の微毛?が沢山残っており、とても美しい個体です。
既に♂の合唱は始まっており、この日はうるさい位鳴いていました。




エゾゼミの斑紋?はオレンジ色ですが、こちらは黄色です。その色合いは実に見事。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後6

2022年07月18日 | ヤンマ科
ほんの一瞬の出来事。
縄張り飛翔していた♂が突然視界から消えたと思った瞬間、頭上から♀を羽交い締めにした♂が足元に落ちてきました。私は気づきませんでしたが、
どうやら頭上を通過する♀を見つけたようです。こうして見るとやはり♂の斑紋はかなり青いと思うのですが、どうでしょう?
それにしても、7月はこのサラサヤンマには本当に楽しませてもらいました。来年また元気な姿を見れることを祈りつつ、感謝です。


♀に抱きつく♂

逃げられないように、胸の辺りをがっちり押え込んでいます

そして連結

突然だったため、♀腹端がフレームアウト。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後5

2022年07月17日 | ヤンマ科
♂は1頭のみでしたが、午前中の観察で♀は4頭ほど産卵に来てくれました。発生終盤になり、♀も子孫を残すために必死のようです。
それにしても、本当にこのトンボは水のある場所には全く見向きもしませんね。♀が産卵するのは決まってジメジメとした湿土の朽木など。
雨降り後には若干水が溜まるようですが、2、3日もすればすぐに干上がってしまうような環境です。絶えずこのような状態なので、年間を
通しても水が溜まっているのは雪解け後くらいなものです。孵化した幼虫がどのような運命を辿るのか、とても謎の多いトンボです。


♀の産卵環境(水は全くありません)


♀産卵


♀産卵(上と別個体)


♀産卵(ストロボなし)上♀と同じ場所に来た別個体


♀産卵(ストロボなし)

こうして見ると♂とは違い、♀の翅は褐色に煙っているのが分かります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後4

2022年07月17日 | ヤンマ科
最近の天気予報は全く当てになりませんね。
今日も旭川市周辺は午前中曇り/午後雨予報だったのでトンボの撮影は諦めていたのですが、朝目覚めると晴れています。
昨日に続きコヤマ狙いで沼田町へ行くことも考えましたが、急だったので、すぐ近場の当麻町へ再びサラサヤンマを見に行ってきました。
先週は♂が5、6頭飛んでいましたが、今日飛んでくれた♂は1頭のみ。サラサヤンマのシーズンもいよいよ終わりのようです。

本日撮影できた唯一の♂個体。
先週見た♂達と比べ更に青みが増した印象です。翅もまだ綺麗で、それほど老熟しているとは思えませんが、かなり青化が進んでいます。
これを「青い」と判断するのは個人的な見解によるところですが、私的にはかなり青い印象を受けました。
そこで、ストロボを使用した場合と無しの両方で撮影してみました。なんとか明るめの場所を飛んでくれたので、ギリギリ飛翔も撮影できました。
元データではもう少し青みが出でいるのですが、ブログにアップすると微妙になってしまうのが残念。


成熟♂(ストロボあり)


成熟♂(ストロボなし)


飛翔(ストロボあり)


飛翔(ストロボなし)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沼田町へ

2022年07月16日 | 観察記録・日記
沼田町へ再度コヤマトンボの撮影へ行ってきましたが、天候が悪くほとんど飛んでくれませんでした。
せっかくの3連休なのですが、残念ながら3日間とも天候が悪いようです。


生息環境


コヤマトンボ♂飛翔(ピンボケ)


ホンサナエ老熟♂(と、奥:沼田町在住のトンボ仲間Yさん)


オツネントンボ老熟♂(オツネントンボは老熟すると複眼上部が青くなります)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後3

2022年07月13日 | ヤンマ科
こちらは♀個体。やはり♀個体にも複眼の色の変化があり、前回撮影では♀個体はオリーブ~茶色がかった複眼色でしたが、成熟が進んだ個体は青みが増し、
ややグレーがかった色合いになっていることが分かります。トンボの場合、体色や複眼色の変化で成熟度合が判断されますが、その過程で「稀」と言われる
方向へ体色変化する個体が存在する、というのは非常に興味深いことです。


♀産卵


上と同一個体
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後2

2022年07月12日 | ヤンマ科
図鑑等で説明されている通り、サラサヤンマ♂は「成熟が進むにつれ複眼の青みが増す」というのはどの生息地でも同様の傾向のようです。暗い環境を好むため
ストロボ撮影を強いられてしまうのは仕方のないことですが、2週間前に撮影した♂個体とは明らかに複眼の色合いが変化しています。
一般的にはサラサヤンマ♂の複眼は、成熟が進むにつれオリーブ色→緑色→青緑色に変化することが分かり、老熟期では稀に青くなる個体が存在すると言えます。
今回はなんとか翅を止めて撮影することができました。


成熟の進んだ♂個体


接近し過ぎてフレームアウト(上同一個体)

しばらく観察を続けていると、なにやら怪しい個体を発見。腹部斑紋はこの日観察した他の♂個体と比べ、かなり違う印象を受けましたが「青い」とは
言い切れず・・・・・・やはり腹部斑紋まで青化する♂個体は極稀と言えそうです。(弟子屈町のみ?)


腹部斑紋がやや青みがたった♂個体
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当麻町のサラサヤンマ-その後1

2022年07月11日 | ヤンマ科
昨日、予報に反し午後から晴れてくれたので(予報では午後から雨という予報でした)、午前中に諸々の用事を済ませ、13時過ぎから当麻町へ行ってきました。
最初の観察から約2週間。サラサ成虫も更に成熟が進み老熟期にさしかかる頃です。そこで、果たして当麻町の生息地でも「青化」する♂個体は見られるのか?
今現在、道内では弟子屈町の生息地で複眼と腹部斑紋の一部が「青化」する♂個体が確認されていますが、それが他地域でも見られるのかは非常に興味のある案件です。


♂縄張り飛翔


♂静止型の縄張り(別個体)


♀産卵

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする