完全に成熟してしまうと胸が濃い褐色になってしまうので、やはり画的には成熟間もない個体の方がいいですね。しかし、若い成熟個体ではまだ額面の青味が無いので、本種はどの成熟過程で撮影するのがベストなのか迷ってしまいます。
マイコを見に遠征したのは2年ぶり?です。北海道では生息地がかなり限定されるため、その生息環境の変化が気になるところですが、ここでは毎年安定した個体数が発生しているようです。少し安心しました。 写真は比較的若い成熟♂
こちらは別個体。水辺で縄張り飛翔する♂は全く見られず、ほとんどの個体が周辺の樹木をつつく様にして飛ぶ、探雌飛翔でした。老熟個体ばかりなので、すぐに止まりたがります(笑)。マダラの季節ももう終わりですね。
ここ数週間はフィールドに出るもほとんど成果が無く、当ブログもしばし沈黙していました。しかし「これではイカン!」ということで札幌方面にマイコアカネを見に行ってきました。途中寄り道をしてマダラを狙ってみたのですが、既に時期が遅く、老熟♂を数頭確認しただけでした。
2010年に道内で初めて採集された本種ですが、その後の生息が確認されていないため、残念ながら北海道のオオキトンボは一時的な発生だったようです。本種は大型のアカネ幼虫で、アカネ属では唯一キトンボと同じく第9腹節に背棘があります。キトンボの幼虫と良く似ていますが、終齢幼虫では明らかに大きいことで見分けられます。
低い所に止まってくれたのはいいのですが、これでは完全な逆光です。反対側に回ろうと動いた瞬間、すぐに飛ばれてしまいました。体形といい大きさといい、翅の黄斑が無ければほとんどタカネトンボに見えてしまいます。
実は全くノーマークだったルリボシヤンマ。しかし、今回最も満足のいく写真となったのはこの飛翔写真でした。前回のオオルリボシもそうですが、普通種とは言えこれだけ大きく写せるとやはり嬉しいものです。ノートリで画面いっぱい!ありがたや。