確実に確認できた個体は10♂と4♀。恐らくもっといたと思われます。多くの個体を見ることができて満足な1日となりました。
唯一撮影できた成熟間もないと思われる綺麗な♀個体。この他褐色型3♀の合計4♀確認しました。オナガアカネの♀には褐色型と赤化型♀の2型あり、割合的には褐色型の方が多いようです。♀個体は翅の基部が橙色味を帯び、産卵弁が後方に長く突出します。
マダラヤンマは2♂、1♀を見たのみ。その他ヤンマ類はオオルリボシ1♂、なぜか?季節外れのギンヤンマ(道北ではこの時期に見ることはまず無い)1♂を見ました。ギンヤンマに関しましては、北海道では今時期に日本海側で見られる個体(主に岬)は大陸からの飛来の可能性も指摘されています。
一番多かったのがこのタイリクアカネ。ここではアキアカネはかなり数が少ないです。この他、アカネ類はリスアカネとマユタテアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、キトンボを見ました。
スナアカネも期待していたのですが、こちらは見つからず。アキアカネ的な個体は数頭見ましたが、タイリクアキアカネとの見分けがつかず。汗
落ち着て撮影できるようになったのは午後2時過ぎからでした。太陽が傾きはじめると日光浴と摂食のため、多くの個体が木道にやってきました。この個体はやや若い成熟個体のようです。まだ胸部の黄色味が強いですね。アカネ全般に言えることですが、これ位の成熟過程の個体が一番美しい色合いをしていると感じます。
本日はオナガアカネを沢山見ることができました。午前中~13時過ぎにかけては水際のヨシが倒れこんだような場所でテリトリーを持つ個体が多く、意外と敏捷で近づくとすぐに飛び立ってしまいます。額面が真っ白なので見つけ易いのですが、足場が悪く撮影にはかなり苦労しました。交尾するカップルも目撃したのですが、撮影はできませんでした。
今年は道内でも道南方面を中心に日本海側、太平洋側の各地で飛来種の採集報告が多く寄せられており、特にスナアカネの飛来が多いようです。と言うことで、私も飛来種探しに行ってきました。既に南の方は道トンボ研の仲間が岬を中心に調査をしているので、私は北方面を攻めてみることに。道北は既に最低気温が一桁と朝はかなり冷え込むので、あまり期待はしていなかったのですが、今日は気温も高く(19℃)大当たりでした。
今日はルリボシヤンマの連結体を3度目撃しましたが、どれも♀が交尾を否定した為、交尾には至りませんでした。写真の連結体はしばらく上空を旋回してくれたおかげで、遠いですが、いい被写体となってくれました。
本種としては珍しく、♀に対し強引に連結を試みる♂個体。よく見ると、ちゃんと前足を使って♀の前翅を抑えつけていますね。しかしこの後♀がひっくり返って水面に落下してしまったため、連結には至りませんでした。結局、水没してしまった♀を救出するはめに。笑