2024年7月3日(水)夜中に雨が降っていたけど、日差しの明るさで目が覚めた。雲は多いけど晴れ間もある。午前中の散歩ではセミが鳴いていた。今日は暑い!園児らが水遊びしてました。
九州や西日本で大雨が降っている所がある。カリブ海でハリケーンが猛威を振るっている。夏だ。
高価なサクランボがしわしわ状態で生産者が嘆いていた。
「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」
非常に紛らわしいが、バイオプラスチックには
「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」がある。
違いは・・・
「生分解性プラスチック」は、自然界に存在する微生物の働きにより、最終的に水と二酸化炭素に分解される「環境分解性の高いプラスチック」。
使用後の分解性機能に注目しているが、すべての生分解性プラスチックが自然界で完全に分解されるわけではなく、分解できない「生分解性プラスチック」もある。
原料が石油由来(非生物由来)のものを含んでいるものもある。
ただ、通常のプラスチックと同様の耐久性を持っている。
「バイオマスプラスチック」は、バイオマスを原料に製造される「バイオマスプラスチック」。生分解性プラスチックと同じように微生物によって二酸化炭素と水に分解される生分解性を持ち、しかも焼却しても環境中の二酸化炭素の増減に影響を与えないカーボンニュートラルの性質を持つことが特徴だ。
原料は生物由来(植物や廃棄物など)を基準とする。
原料に着目すると、バイオマスプラスチックの方がCO2吸収と排出を考慮した素材であるとも言えるが、生分解性プラスチックもこのバイオマスプラスチックも化学合成法による製造過程で石油由来のナフサと混合する場合がある。
わかりにくい。
整理しよう。複雑だ。
〇これまでのプラスチック
これまでのプラスチック製品は、化石原料由来の非生分解性プラスチック、と言える。生分解されることはない。
〇天然由来のプラスチック
サトウキビなどの植物から作られる天然由来の素材を使うもので「バイオマスプラスチック」と呼ばれる。しかし、「バイオマスプラスチック」は、「化石原料から作られていないプラスチック」ということであり、生分解してもしなくても関係ない。したがって、生分解しないものはたとえ植物由来でも「生分解性プラスチック」ではない。
〇化石燃料由来のプラスチック
石油や天然ガスなどの化石燃料を原材料としていても、目覚ましい研究開発の結果、土中の微生物の力で水と二酸化炭素に分解される素材となっているらしい。水と二酸化炭素に生分解されれば「生分解性プラスチック」になる。
〇バイオ素材由来
サトウキビやキャッサバ、甜菜などの植物や、植物から抽出されるデンプンなどが原料の生分解性プラスチックです。主なものにポリ乳酸(PLA)やポリヒドロキシブチレート/ヒドロキシヘキサノエート(PHBH)がある。
〇混合素材
化石燃料由来とバイオ素材由来、それぞれの弱点を補うために、両者をかけ合わせて開発されたプラスチックです。澱粉ポリエステルやバイオPBS、PLA+PBATコンパウンドがある。
このように見てくると
分かりやすく単純に一番いいのはどれ?というと・・・
理想は植物性・バイオ素材由来でしかも生分解性で、ある程度耐久性があるプラスチックということになる。
予算や価格、技術、生産量などさまざまな問題があるから複雑になっている。ただ、生分解性プラスチックは技術の進歩で可能になったもの。少し明るい未来が見えるかな?しかし、分かりにくい。
参考:Spaceship Earth