アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

高倉健の人間性は何処から 3

2013年04月29日 | 近世歴史と映画

 

少年時代(小田剛一)の僕は、

幸せとゆうのは海の向こうにある、

漠然とそう夢みていた。

自分の生まれ育った炭鉱の近くじゃない。

遠くへ行けば行くほど、何かそうゆう所があるに違いないと。

俳優という生業(なりわい)

魂が龍もってしまう、密度の濃い時問を過ごした撮影ほど、

クランクアップが近づくにつれて、心のバランスが崩れる。

自分でも何だかわからないうちに、どんどん不機嫌になっていく。

どうしようもなく、寂しくなる。

肉体的にはきついのに、まだまだ撮影を続けていたい。

もっともっと旅を続けていたいと思う。

 

だが、俳優の旅には、必ず終わりがくる.

 

残酷な生業だ.

 

終わりがわかっているのだから.

 

人と出会って好きになればなるほど、離れ難い

 

別れがあるのがわかっていて、

 

また新たな旅に出なければならないのが俳優と言えるから、

 

業の深い生業だと思う。

 

生業の深い意味は知らないが、生きるため……何だか哀しい響きに聴こえる。

 

二度と泣いたりするもんか。

 

今度は、鼻歌で終わってやるぞと、そんな仕事をしたいと思う

 

早く、こんな生業を投げ捨てて、穏やかな自然の中で安らかに静かに暮らしたいと。

 

ああ―、夢だよね。

 

だけど、一生懸命、命を燃やしていると   、

 

人と人との優しさ、〝幸せ〟が味わえるのかもしれないね。滅多にないけど。

 

                                                                    集英社発行 想SOU より引用