日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

イチゴノキ

2021-12-11 07:00:00 | 植物

花の季節は終わってしまい、散歩していてももうほとんどを見つけることはできなくなってしまった。

そんな中で木に咲いている白い花を見つけた。

ドウダンツツジやアセビの花によく似た、小さな壺型の花が固まって咲いていた。

 

 

これは「イチゴノキ」?  それとも「ヒメイチゴノキ」?

というのも、ヒメイチゴノキはイチゴノキの矮性品種。

全く同じで樹高だけが違っているとのこと。

見つけた木の高さは2.5mくらいだった。

イチゴノキは2m~5m、ヒメイチゴノキは3m以内だとか。

だったらこの木は? まだどっちとも断定できない。

数年見続けて、この木の高さが5mくらいになったら「イチゴノキ」に決定ということになるのかな。

この木は園芸品店やホームセンターなどでも区別できずに間違えて売っていることもよくあるらしいから、素人では間違えてしまうのもしょうがないのかも。

 

 

「イチゴノキ」はイチゴのような実がつくことから名づけられた。

実は直径が1cmほどで赤くて球形。

イチゴよりもどちらかというとヤマモモにそっくり。

冬に花が咲き、その花が実になるのは翌年の秋から冬にかけて。

だから、その実が残っているうちに次の花が咲くので、両方を同時に見ることができる、珍しい木。

でも、この株には実が生っているのを見つけられなかった。

来年はこの木にも実が生るかな?

 


 

学名:Arbutus unedo

英名:strawberry-tree、Irish strawberry-tree

別名:ストロベリーツリー

科名・属名:ツツジ科 イチゴノキ属

原産地:ヨーロッパ

 


 

 

 

開く前の花は淡いピンク色の混じった白だった。

開花すると白の方が目立ってくる。

 

 

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日景温泉(ひかげおんせん)

2021-12-07 07:00:00 | 温泉・宿

青森県と秋田県の境にある「日景温泉(ひかげおんせん)」の存在はずっと昔、「日本秘湯を守る会」の本に掲載されていたので知った。

そこに書かれていたのは、秋田、青森県の人に親しまれていて、特に皮膚病、アトピーなどに効能があるため、湯治客が絶えないいうことだった。

その後、近くを通った時に1度だけ立ち寄り湯をしたことがあった。

その時に入った温泉が素晴らしく、いつかゆっくりと宿泊してみたいと思っていた。

ところが東日本大震災で影響を受けたり、建物が老朽化したことなどで、2014年8月に閉館となってしまって念願は叶わなかった。

ところが3年後の2017年、新しい経営者に変わり再開したことを知った。

その際には大規模修繕し、以前とは全く雰囲気の違った温泉に生まれ変わったとのことだった。

 

 

送迎バスを降りたところから硫黄の匂いが漂っていた。

建物の大きさは以前と同じ「バカでかい」という表現がぴったりだったが、きれいになっていたのには驚いた。

そして、中に入ってまたびっくり。

ここが以前は湯治場だったとは思えないほどおしゃれな内装だった。

 

 

山小屋風になっていて、中央には大きな薪ストーブ、その周りには一枚板のテーブルがいくつか並んでいた。

この宿はオールインクルーシブになっているので、飲み物は自由、その隣にはアイスキャンディーまで置いてあった。

チェックインしてすぐにお風呂の説明があった。

お風呂は日帰りとして利用できる大浴場とは別に小さい貸切風呂が4ヶ所あり予約制となっていた。

お風呂の名前がすべて秋田弁になっていて、覚えられない。

たとえば「うるげる湯っこ」、「あんべい湯っこ」など。

どのお風呂に入ろうかと迷ったのだが、写真が添えてあったので、それを見てとりあえず翌朝まで、2ヶ所の予約を入れた。

その後通された部屋へ向かったのだが、1回の説明では分からないくらい館内が広く、手渡された地図を頼りにやっと部屋に着いたという感じだった。

部屋は和洋室で広々としていたし、冷蔵庫には飲み物が数種類入っていた。

テレビが置いてないことも良かったのかも。

早速、お風呂に入ることにした。

最初に予約したのは「うるげる湯っこ」。

昼間だったので外が見えるお風呂を選んだ。

 

[”うるげる湯っこ”入り口]

広い館内の2階一番奥、渡り廊下の向こうにあった。

 

[うるげる湯っこ]

ここは大きなお風呂で炭酸泉、ちょっと硫黄の匂いがして白濁していた。

でも、体に泡が付かなかった。

炭酸泉でこういったものがあるとは・・・

それでも肌はしっとり、ツルツルになった。

 

お風呂のハシゴ、次は予約のいらない大浴場の「ぬぐだまる湯っこ」。

ちょうど日帰りの時間が終わったので入ってみた。

 

[内風呂]

 

[露天風呂]

「ぬぐだまる湯っこ」は硫黄泉、総ヒバ造りの内風呂と露天風呂があった。

この時間はすでに辺りが暗くなっていて、写真はうまく撮れていない。

 

翌朝は予約していたもう一つのお風呂に入った。

ここは滝を見ながら湯船に入ることができる「滝見の湯っこ」、このお風呂だけは普通の名前だった。

朝早かったので暗いから滝は見えないかもと思っていたがライトアップされていた。

おかげでこの日は周りを雪に囲まれた滝を目の前に見ることができた。

ここも炭酸泉だった。

 

 

食事のこと。

新しくこの宿を買い取ったのが「割烹きらく」という会社。

だから食事も期待していた。

思った通りの和洋折衷の会席料理で、手作り感満載の前菜から順に一品一品丁寧な料理を出してくれた。

味は少し濃い目のように感じた。

そしてさすが秋田、最後は一人用の「きりたんぽ鍋」だった。

珍しく曲げわっぱの器に入っていた。

曲げわっぱに汁物? と思ったけれど、それなりに作ってあるようだった。

 

 

山の中の一軒家の時の湯治場だった雰囲気を残しながら高級な宿へと生まれ変わった日景温泉。

食事も美味しいし、温泉も最高。

館内が広い割には客室数がそれほど多くないので、他のお客様ともほとんど会うことなく、たった2日間だけど静かでのんびりとした時を過ごすことができた。

翌朝は雪になっていた。

雪の中の温泉もまた風情があっていい。

 

 

またリピートしたい宿になった。

 

 

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ローヤ柿(老鴉柿)

2021-12-06 07:00:00 | 植物

数日前、ある家の庭にオレンジ色の実が生っていたのを見つけた。

何だろうと思い近くに寄ってみたら「ローヤ柿」だった。

今まで盆栽でしか見たことのない「ローヤ柿」が庭木として植えられていたのだった。

盆栽を地植えにしたものが大きくなったような感じに見えた。

 

 

 

 

ローヤ柿は正式名はロウア柿(老鴉柿)で、中国の渋柿の一種。

一般的にはローヤ柿として流通している。

そんなに古くない、数十年前に日本に渡来し、今では柿のミニチュア版として盆栽愛好家に人気があるようだ。

この木の特徴は実の生り方で、普通の柿の実は枝に直接生るが、この柿は実に柄があるため、ぶら下がるようにして生る。

実の形状は丸かったり、細長く尖っていたり、色も赤や橙と様々でも生り方は同じ。

どの種類でも枝にぶら下がって生っている。

 


 

学名:Diospyros rhombifolia

英名:Japanese persimmon

別名:ツクバネガキ(衝羽根柿)

科名・属名:カキノキ科 カキノキ属

原産地:中国

 

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イソギク(磯菊)

2021-12-01 07:00:00 | 植物

この時期、目に留まる花と言ったら菊の花かな?

あちこちでいろんな種類の菊の花を見る。

ちょっと変わった菊の花が「イソギク(磯菊)」

磯と名前が付いているくらいだから、元々は海岸近くに自生している野草だった。

だから海辺に行かないと見られないのかと思ったがそんなことはない。

房状に咲く小さくて鮮やかな黄色い花が可愛いためか、最近では庭にも植えられているのをよく見る。

花も可愛いが、葉の周りの白い縁取りに目が惹かれる。

 

 

 

よく見ると、その縁取りは、葉の裏側全体が細かな白い毛で覆われていて真っ白に見え、その白いものが表側に回りこんでいるようだ。

そして房状の花は筒状花だけが集まっていて、キク科の花に見られる花弁のような舌状花がない。

そのため、他のキクの花とははちょっと違ったイメージになっているのかもしれない。

 


 

学名:Chrysanthemum pacificum

英名:Ajania

科名・属名:キク科 キク属

原産国:日本


 

ところが舌状花のある「イソギク」に似た花を見つけた。

これは「ハナイソギク」でイソギクと栽培されているイエギクが交雑したもの。

舌状花があるのが特徴となっている。

舌状花には白と赤もあるらしいが、まだ見たことはない。

 

[ハナイソギク]

 

 

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