子どもの頃は千葉県の南の方に住んでいた。
そこは冬でも霜がほとんど降りないため、庭にはいつもスイセンやキンセンカなどの花が咲いていた。
その後、数十年前に千葉県でも北の方に移ってきた。
そうしたら同じ千葉県なのにこんなにも気温が違うのかと思うほど冬は寒かった。
寒いと言うよりも冷たかったと表現した方がいいのかも。
まぁ、雪国の人に話したら笑われると思うけれど・・・
冬になると庭はいつも霜柱が立っていて、それが解けるとぐちゃぐちゃになってしまう。
だから冬の庭は花など望めそうにもなかった。
そんな中でも、スイセンの葉っぱだけは数センチほど地面から顔を出してくれていた。
その花が咲くのはずっと後、春になってからだった。
ところが最近の冬はこの地でも霜柱が少なくなって、スイセンが葉っぱだけでなく花まで咲いているのをあちこちで見るようになった。
やはり、地球の温暖化が影響しているのかな?
[ニホンズイセン]
ニホンズイセン(日本水仙)と名前がついているけれども、元々は地中海沿岸が原産地の花。
古い時代にそれが中国を経由して日本に入ってきて、野生化してしまった。
それからこの名前になったらしい。
[キブサスイセン(黄房水仙)]
ニホンズイセンの色違いのような花。
「グランドソレドール」とも呼ばれている。
日本には大正時代に渡来し、花びらが黄色で、副花冠はオレンジ色。
ニホンズイセンよりもやや遅れて咲く。
[ペーパーホワイト]
「ペーパーホワイト」は、真っ白な房咲きの花で、「シロバナスイセン」とも呼ばれている。
二ホンズイセンと同じ時期に咲くが、副花冠が真っ白なところが違っている。
大きさもやや小さめな印象がある。
元々日本には薬草として伝わったらしい。
[八重咲きスイセン]
花の中央部分の副花冠の部分が多弁化している八重咲きのニホンスイセン。
学名:Narcissus
英名:Daffodil
和名:雪中花
科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属
原産地:地中海沿岸・北アフリカスペイン・ポルトガル