日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ヒイラギナンテン(柊南天)

2024-03-06 07:00:00 | 植物

「ヒイラギナンテン(柊南天)」に黄色い花が咲き始めました。

葉がヒイラギのようにトゲがあり、ナンテンのように複葉、その上実のつきかたもナンテンにそっくりなので、「ヒイラギナンテン」という名前になりました。

この木は縁起物なんです。

その理由は、ヒイラギとナンテンの2つから名前をもらっていますから、ヒイラギの「魔除け」、ナンテンの「難を転じる」という縁起の良いものが2つ重なっているからなのです。

 

葉は秋に紅葉したまま、まだ赤い色が残っています。

そこに花穂が出て、黄色い花が開き始めました。

ヒイラギナンテンの開花時期は3月~4月頃、ちょうど今頃なのです。

花弁はあまり大きく開かないので、中があまり見えませんが、雄しべを触ると雌しべの方にくっつくように動きます。

これが特徴なのですが、昆虫などが中に入ったときに、授粉しやすいようになっているのでしょうね。

授粉すると、初夏には黒青色の実ができます。

 

少し前(年末ごろ)に同じような花が咲いていましたが、それは『ホソバヒイラギナンテン』という花です。

ホソバヒイラギナンテンは、秋(9月~11月ごろ)に黄色い花を咲かせ、それが終わると実になるので、今は実の季節です。

[ホソバヒイラギナンテンの花・秋~冬]

 

[ホソバヒイラギナンテンの実・冬~春]

ヒイラギナンテンとそっくりなのですが、葉が細いのが特徴です。

 


 

「ヒイラギナンテン」

学名:Mahonia japonica

英名:Mahonia

別名:トウナンテン、十大功労

科名・属名:メギ科 ヒイラギナンテン属

原産地:中国、台湾、ヒマラヤ

 


別名の『十大功労』は漢名のヒイラギナンテンのことです。

これは薬効成分にちなんだもののようです。

ヒイラギナンテン全体が生薬になっているため、効能が10以上もあるからということで、『十大功労』と名付けられたそうです。

 

 

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