春になると必ず話題に上る「いすみ鉄道」。
千葉県の中央、いすみ市と大多喜町を結ぶのがいすみ鉄道で、全長27kmほど、その間に14の駅があります。
沿線では桜と菜の花が咲き誇り、その中をたった1両だけの電車が走る風景で有名な鉄道です。
桜にはまだちょっと早かったのですが、菜の花は満開だと聞いたので行ってみました。
大原駅は小さな駅ですが、JR外房線といすみ鉄道が乗り入れしています。
いすみ鉄道の入り口は小さなドア1つだったのですが、中には売店もあっていすみ鉄道オリジナル商品や千葉県の名産品などが販売されていました。
大原駅は終点なので、大多喜方面から来た電車が折り返しになります。
数種類の車両で運行されていますが、今回乗ったのは比較的新しい車両(キハ20-1303)でした。
この電車は「新しいけど懐かしい」と言われている旧国鉄時代の『キハ20形』をオマージュしていて、話題を呼んでいるそうです。
余程鉄道オタクでない限りはあまり興味のない話ですね。
今回は『大原駅』から、7つ先の『大多喜駅』まで約30分間の乗車でした。
ワンマンカーでした。
通常業務の他に菜の花の見どころや観光名所のアナウンスをしたりで、運転士さんは大変そうでした。
でも、全体的にはノンビリとした電車でした。
菜の花の見どころのアナウンスがあると、すぐに窓に寄って写真を撮るのですが、何せ電車は動いているのでうまく撮れません。
この菜の花は同鉄道社員とボランティアが毎年秋に沿線各所に種を蒔いているそうです。
自然相手なので毎年同じではなく、年によっては不作だったり、咲く時期が早かったり遅かったりするとのことでした。
今回の乗車で思ったことは・・・
話題の『菜の花と桜と電車』の共演の風景を見たければ電車に乗るのではなく、走っている沿線から見なければダメだということ。
それは、当たり前のことなのですけどね。
それでも、「いすみ鉄道」に乗って、その雰囲気を味わったことはとっても良い体験になりました。