公園で白い花が咲いている大きな木を見つけた。
遠目にはエゴノキか「ハクウンボク(白雲木)」か分からなかった。
そばに寄ってみると花は長い穂になって垂れ下がり、葉っぱは大きくて丸い形。
その木の根元は落ちた花で真っ白になっていた。
あっ、この木は「ハクウンボク(白雲木)」だ、とすぐに分かった。
それじゃエゴノキとはどう違うのか?
[エゴノキ]
エゴノキ----花の柄が長く、葉は細長い
ハクウンボク----花の柄が短く、房になって咲き、葉は大きくて丸い
でも、花だけを見たら全く区別がつかないんですよね。
同じ科で属まで同じなのだから。
ハクウンボクは、花の様子を白い雲に見立ててつけられたのが名前の由来。
学名:Styrax obassia
英名:Fragrant Snowbell,Big Leaf Storax
別名:オオバチシャ、ハビロ
科名・属名:エゴノキ科 エゴノキ属
原産国:日本
エゴノキの別名がチシャノキなので、ハクウンボクはそれよりも葉が大きいために「オオバチシャ」。
学名にある obassia(オバシア)は日本語の由来で、オオバチシャが変化したもの。
普通、学名にはラテン語が使われているのに、これは珍しい例で、シーボルトとドイツの植物学者ツッカリーニが命名した。