「ピラカンサ」という人、「ピラカンサス」という人、本当はどうなんだろう。
ということで調べてみた。
ピラカンサには数種類あるらしく、代表的なものが「トキワサンザシ」と「タチバナモドキ」の2種類。
ピラカンサというと数種類の中の1種類のこと。
そして、ピラカンサスというとそれらの種類の総称を指すようだ。
要するに英語の名詞で複数形の時にSをつけるのと同じ理由のようなのかも。
秋に赤や黄色の実がたわわに実って目を楽しませてくれるピラカンサ。
秋の実だけでなく、この時期に咲く花も捨てがたいものがある。
代表的な2種類を挙げてみたが、花だけで区別は難しい。
でも、秋になって実が生るとその色で区別できる。
トキワサンザシ(Pyracantha coccinea)
小さな白い花は5弁で、葉の先は丸く、縁には細かい鋸歯がある
秋、先端にガクが残る赤い実が生る。
[トキワサンザシの実]
タチバナモドキ(Pyracantha angustifolia)
葉は細長い楕円形で、縁は全縁。
葉の裏に細かな毛があるところが、トキワサンザシとの違い。
秋には黄色い実が生り、その形がミカンに似ているということでこの名になった。
やはり、実の先端にはガクが残っている。
[タチバナモドキの実]
学名:Pyracantha
英名:firethorn
和名:常盤山査子(トキワサンザシ)、橘擬き(タチバナモドキ)
科名・属名:バラ科 トキワサンザシ属
原産地:南ヨーロッパから東南アジア