公園で白い花が咲いている大きな木を見つけた。
遠目にはエゴノキか「ハクウンボク(白雲木)」か分からなかった。
そばに寄ってみると花は長い穂になって垂れ下がり、葉っぱは大きくて丸い形。
その木の根元は落ちた花で真っ白になっていた。
あっ、この木は「ハクウンボク(白雲木)」だ、とすぐに分かった。
それじゃエゴノキとはどう違うのか?
[エゴノキ]
エゴノキ----花の柄が長く、葉は細長い
ハクウンボク----花の柄が短く、房になって咲き、葉は大きくて丸い
でも、花だけを見たら全く区別がつかないんですよね。
同じ科で属まで同じなのだから。
ハクウンボクは、花の様子を白い雲に見立ててつけられたのが名前の由来。
学名:Styrax obassia
英名:Fragrant Snowbell,Big Leaf Storax
別名:オオバチシャ、ハビロ
科名・属名:エゴノキ科 エゴノキ属
原産国:日本
エゴノキの別名がチシャノキなので、ハクウンボクはそれよりも葉が大きいために「オオバチシャ」。
学名にある obassia(オバシア)は日本語の由来で、オオバチシャが変化したもの。
普通、学名にはラテン語が使われているのに、これは珍しい例で、シーボルトとドイツの植物学者ツッカリーニが命名した。
こんにちわ
白雲木といえば・・「流転の王妃」愛新覚羅浩さんが愛新覚羅溥傑氏へ嫁ぐ前、二位局(柳原愛子)から「満州で育てなさい」と白雲木の種を渡される場面が印象に残っています。その種は嵯峨家の庭に播かれ、後年花が咲いている場面は明らかに造花だったので、以来白雲木の花が咲いているところを見たいと思っていたのですが、こういう感じなのですね!
見事な大木にうっとり。いいなー。
造花でしたか、それはがっかりしますね。私は造花は好きじゃありません。旅先の宿で造花が飾ってあると、どんなにいい宿でも興ざめします。本物の花であれば野の花一輪でも十分なんですけどね😞
千葉市には溥傑と浩が新婚時代に半年ほど暮らした家があって、今は「千葉市ゆかりの家・いなげ」として公開されています。ハクウンボクも裏庭にあります。
既に満開は過ぎてしまったと思いますが・・・