ドロミテ地方はヨーロッパを横断するアルプス山脈の一部にある山岳地帯で、そこには切り立った岩山や、湖、渓谷など数々の絶景を見ることができる場所。
北イタリア、ボルツァーノから始まるドロミテ街道は、いくつかの峠を越えてコルチナ・ダンペッツォまでの約110kmの山岳道路が続いている。
5月末から6月にかけて、高い山に雪が残っていて、麓は緑で花がたくさん咲いているという風景が見たくてこの季節を選びドライブした。
ポルツァーノは古い歴史のある街で、イタリアとオーストリア、スイスとを結ぶ交通の要となっている。
小さな街だけど、家々の窓には花がいっぱいで広場には屋台などが出ていてイタリアよりもチロル地方に似ているかわいい街だった。
1時間ほど走って最初に現われたのがドロミテの宝石と呼ばれている「カレッツア湖(Lago Carezza)」で、湖を一周する道が整備されていたので歩いてみた。
30分ほどで一周できた。
歩きながら見る場所に寄って湖の色は深い青になったり、コバルトブルーになったり微妙に変わっていた。
名前を知らない花もいっぱい咲いていた。
深い針葉樹の林に囲まれた湖の背後にはカティナッチョ山が見えていた。
ラテマール山群の峰が連なって湖面に映っていた。
太陽の当たり方によるのか、この辺りの湖の色はコバルトブルーだった。
[湖の周りに咲いていた花]
車は更に高い場所にあるポルドイ峠へ向かった。
こんな標高の高い場所なのにさすがにイタリアだと思ったのは自転車で走っている人が多かったこと。
あちこちで本格的な格好をしてサイクリングしている人が見られた。
ドロミテはヨーロッパ中のサイクリストがあこがれる場所らしい。
ポルドイ峠は標高2239m、ロープウェーで標高2950mのサッソ・ポルドイ(Sass Pordoi )展望台へ行くことができる。
でも、この時はロープーウェイには乗らずに反対側の山に登ってみることにした。
山と言ってもハイキングコース程度のものだったが、まだ雪が残っている中にいろいろな花が咲いていたので、身近に花を見ることができるこのコースを選んだ。
雪の中を歩いたので結構きつかったが、途中に無人の教会らしき建物があったので休憩をとった。
歩きながら下を見るとこのような風景になっていた。
標高が高くなるほど足下の雪が深くなっていったが頂上を目指して登った。
やっと着いたところには山小屋があったが、まだ営業していなかった。
右の山がサッソ・ルンゴ(3,181m)
山小屋の裏に回ったところからは、ピッツボエ(3152m)? が見えた。
標高の高いポルドイ峠で見た花はカレッツア湖とはやはり違って、高山植物が多かった。
[ポルドイ峠の花]
ポルドイ峠をあとにして次はコルチナ・ダンペッツォへ向かった。