スペイン、ナバーラ州の州都パンプローナはヘミングウェイの小説「日はまた昇る」に登場する「サン・フェルミン祭」で有名な街。
この祭りは「牛追い祭り」として知られ、スペイン三大祭りの一つとなっている。
いつものようにバス移動だったので、バスターミナルにほど近いホテルに荷物を預けた後、すぐに闘牛場に行ってみた。
闘牛開催日でなくとも場内を見学できるようになっていた。
博物館の様な感じで闘牛に関する展示物や牛追い祭りのビデオなどを上映していた。
[闘牛場]
それによると「サン・フェルミン祭」は毎年7月6日から14日まで開催され、そのお祭りのハイライトが牛追いで、7日から始まる。
参加者は白い衣装で赤いスカーフを巻くこと。
何よりも驚いたのは牛を追うのではなく、人が牛に追われて走るのであって、実際に走る牛はたった6頭しかいなく、走る距離は850メートルだとのこと。
お祭り当日は人で溢れていて、大勢の人が走っている写真を良く見ていたので、牛の頭数ももっと多いものだと思っていた。
[市庁舎]
牛追い祭りのスタート地点となっている。
この狭い路地を牛と人が走る。
市庁舎から闘牛場まで急なカーブが2度あるので、そこが危険らしい。
もう一つパンプローナで行きたかった場所は「カフェ・イルーニャ(Cafe Iruna)」。
このカフェはヘミングウェイが行きつけだった場所。
街の中心にあるカスティーリョ広場の脇にあり、ホテルからもすぐの場所だった。
フランスに近いためか、フランス人の観光客でいっぱいだったが、外のテラス席でヘミングウェイを思い浮かべながらのんびりと時を過ごした。
[イルーニャのテラス席]
[イルーニャの入り口]
[イルーニャの前にあるカスティーリョ広場の休憩所]
その後は大聖堂や市庁舎、タコネラ公園、城塞公園などを回った。
パンプローナには公園がたくさんあり、そのうちの一つにヤマグチ公園があった。
山口市とパンプローナ市は姉妹都市で、それを記念して造られたということだった。
[タコネラ公園から見た街]
[大聖堂]
パンプローナはサンチアゴ巡礼の通過地点となっているため、宿泊施設も巡礼者が泊まるアルベルゲ(巡礼者が泊まる宿)もたくさんあった。
その宿にはホタテ貝のマークが付いてるのですぐに分かった。
また、土産物屋をのぞいてみると、ほとんどが巡礼者のものか牛追い祭りに関する物だった。
[宿泊所兼土産物屋]
入り口にホタテ貝がある。
[土産物屋の店先]
ヘミングウェイの本を読んでから長い間憧れていたパンプローナにやっとたどり着くことができ、満足だった。