映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

クワイエットルームにようこそ  内田有紀

2009-10-07 21:13:31 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
内田有紀が離婚を経て、演技をレベルアップさせた作品。宮藤官九郎が相手役でなんかうっとしい役である。「下妻物語」「嫌われ松子」などの匂いをさせるムードで精神病院が舞台のコメディ映画。

雑誌のライター内田有紀は、締め切りに追われている。今日も締め切りに間に合わそうとしてあたふたしていたが、気がつくと病院のベッドにいる。手足を拘束されている。何でそこにいるのか?と思っている矢先に看護婦のりょうが現れる。「ここは精神病院だ。」と言われ内田は唖然とする。どうやら睡眠薬を飲みすぎたようだ。2日間寝続けてきて目を覚ましたばかりである。
彼氏の宮藤官九郎に言わせると朝ぶっ倒れているのに気づき、あわてて救急車を読んだばかりのようだ。気がつくと、周りには訳のわからない言葉を発する女性たちが大勢いた。まさにそこは隔離された精神病棟だったのだ。

最近では「チェンジリング」でアンジェリーナジョリーが精神病棟に入れられる役を演じた。これはまさしく冤罪のようなもので、むしろアンジェリーナが実際におかしくなった役を演じた「17歳のカルテ」の方が近い感じがする。病院中には奇妙な人たちがたくさんいる。それぞれに個性があって実に面白い。

でもそれだけではなく、内田有紀がなぜこんなことになってしまったのか?その人生を振り返るところが面白い。バカ騒ぎばかりが大好きなモデル上がりの女の子がまじめな男と結婚して別れ、雑誌のライターになるのは、ちょっと不自然に見えるが、話自体は不自然でなく進んでいく。離婚を経た内田有紀は実にうまくこの役を演じる。松尾監督が彼女を意識してこの話を作ったのではと思わせるくらいの適役である。

宮藤の個性が面白く、コメディとしてみるとなかなか楽しい作品である。

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