映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

母一周忌

2009-11-23 15:37:59 | 家族
11月23日は母の命日である。
21日に妹と一緒に高輪の寺に行った。1年なんて早いものである。品川の家に寄ったら、葬儀屋さんがきて花を届けてくれた。ありがたい。初盆の時も含めていろいろとお世話になった。

死ぬ寸前、母がモルヒネの影響で意識を失った。ある意味安楽死に近い状態だったのかもしれない。その状態が突然来て、本人が一番驚いたのであろう。
思えば3年前、ガンが分かって、母と一緒に大学病院にいった。そこで担当医から聞いたのが「あと半年の命」ということ。本当に驚いた。悲しくなり、涙が出て母の顔を見れなかった。でもまだ体力があり、約2年間抗がん剤治療をやった。母もまだまだ生きたい気持ちで頑張ったと思う。しかも、父の具合も悪かったせいもあり、「父を先に看取りたい気持ち」だけが強かったのかもしれない。

死んだ後すぐよりも、最初に医師から母の状態を聞いたときの方が悲しかった。死んですぐ、葬式の段取りに終われて、悲しいどころの話ではなかった。葬式には450人の人が来てくれた。中にいる自分には分からなかったが、外は大行列だったそうだ。でも母の親友が京都からわざわざ来てくれたのが何よりうれしかった。その時、なぜか「冬のソナタ」の音楽が流れていた。悲しくなった。
そんな日からはや一年、今どうしているのであろうか?

母が死んで、昔の母の日記を読んだ。嫁いだ東京での生活で、向上心を持って生きているのがよくわかる。自分の母親ながら、けなげな印象を受けた。結婚してすぐ子供ができた。自分である。父が結婚して間もないので、最初の子は流そうと言っていたと書いてあった。でも、祖父祖母に話が伝わり、生むことになったと聞いた。父の意思が通ったら、今の自分は存在しない。日記では当時の五反田の様子もよくわかる。母が結婚前つとめていた田村町の話も出ている。結婚して慣れないときに、田村町の会社の先輩によく連絡しているのがよくわかる。田村町の名前はもうなくなっている。一度その住所を追いかけに新橋に行ってみたい。生まれた五反田の産婦人科は今ラブホテルになっている。

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