映画とライフデザイン

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映画「マッドマックス 怒りのデスロード」 トム・ハーディ&シャーリーズ・セロン

2015-06-28 18:25:39 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「マッドマックス 怒りのデスロード」を映画館で見てきました。


メルギブソンによる最初の「マッドマックス」は大好きだ。広大な荒野を駆け抜ける車やバイクの疾走感がすばらしい。あの高揚感はなかなか得られるものではない。すばやい移動撮影の巧みさが顕著に出ている。この時代にここまでのレベルに達しているアクション映画はそんなにはない。この映画のおかげで一気にメルギブソンはスターになっていくのである。評判もよく、かなり期待して映画館に行ったが、アクションは凄いけど、正直わけがわからないというのが本音だ。

資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。(作品情報より)

いきなり主人公が映される。そばに寄ってきたトカゲを食べてしまう。なんじゃこれは?と思ったら、追手が大量に追いかけてきて主人公がとらえられる。その後60年代のスぺクタル映画のような映像が出てきて、その後は訳もわからず闘争劇が始まる。解説がないのでどっちが敵でどっちが味方なのか?何が何だかわからない。


そもそもの「マッドマックス」一作目も近未来の設定ではあるが、実質的に現代劇である。それに対してこの映画はSF映画のような響きする持っている。主人公のトムハーディ「ダークナイトライジング」で演じた悪役と同様に顔にプロテクターをつけている。それ自体も怪物じみているが、白いドウランを塗ったような男たちや仮面の連中などいずれももっと気が狂ったような怪物にしか見えない。それが疾走する車どうしでやりあっている。


とっさにジョンフォード監督ジョンウェイン主演の名作中の名作「駅馬車」のインディアンとの対決シーンを連想した。あれも荒野の中を激走する駅馬車とそれを追うインディアンたちを映し出しているが、この映画も通じるところがある。ジョージミラー監督が少しは意識していると思う。
(1939年映画「駅馬車」 予告編 わずかだけ出る疾走シーンに着目↓)




あの映画では駅馬車に乗る9人の人生模様が語られていたが、ここではそういう背景がなく怪物同士でケンカしあうのでちょっと調子が狂う。でも駅馬車がもつ疾走感を、この映画のなかでは2時間にわたり続けていくのだけは凄い。


それにしても頭を丸刈りにして男じみた格闘を演じたシャーリーズ・セロンには脱帽としか言いようにない。
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