映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「君のいないサマーデイズ」

2013-08-13 05:53:00 | 映画(フランス映画 )
映画「君のいないサマーデイズ」は2010年のフランス映画だ。
dvdのジャケットをピックアップして、フランソワ・クリュゼ、マリオン・コティヤール、ブノワ・マジメル、ジャン・ドゥジャルダンなど現代フランス映画を代表する豪華メンバーがそろっていることに驚く。
それでも日本未公開

毎年、夏のバカンスをボルドー近郊のリゾート地カップ・フェレで過ごす男女12人の仲間たち。
ある日、バカンス直前にリュドが交通事故に遭い、瀕死の重傷を負ってしまう。無惨な姿にショックを受けながらも、今年のバカンスはどうしようかと悩む仲間たち。
もちろんリュドの事は心配だけれど、バカンスは1年の中で最も重要な行事。悩んだ挙句、リュドに何かあったらすぐに飛んでいくことを約束し決行する。しかし、素敵なビーチ、美味しい料理とワインを堪能するはずが、リュドの容態が気になり心底楽しめない。そればかりか、それぞれの悩みや問題が噴出し、信じていた友情さえも揺らいでいく・・・。

一緒にバカンスに行くはずだった友人が大けがをしてしまう。
その場面が最初に出てくる。スクーターを乗っていての交通事故だ。バカンスに行くべきかと悩むが、結局突入する。一か月を二週間に短縮とは言え、こんなに休めるところが凄い。しかも、年齢的に学生時代の同級生仲間にも見えない。
不思議な仲間たちである。日本とフランスの国民性の大きな違いを感じる。

二週間の間には次から次へとトラブルが発生する。
普段は気が合う仲間でも普通こんなに長く一緒にいれば、トラブルが起きない方が不思議だ。
もっともこの映画はそれを映すだけのストーリーなのだ。それで2時間半は若干疲れる。
それでもこれだけの俳優よく集めたものだ。
フランソワ・クリュゼ(最強のふたり)


マリオン・コティヤール(ダークナイトライジング)


ブノワ・マジメル(引き裂かれた女)


ジャン・ドゥジャルダン(アーティスト)


オスカー俳優2人に加えて、欧州系映画祭の受賞者が盛りだくさんだ。
フランスを代表する俳優たちの演技合戦もいいけど、バックに流れる音楽のセンスには感心した。
バカンスに向かう車が海辺の街につくとき流れるのがアイズレーブラザース「this old heart of mine」
60年代ソウルのリズムにウキウキする。海辺を俯瞰するカメラ映像も夏っぽくていい。
これってそののちロッドスチュワートがリメイクしたね。それもいいけど、原曲の方がルンルン気分だ。



みんなで海に向かうときにCCR「フォーチュネイト・サン」が流れる。いざバカンスに出陣といった感じだ。
ジョンフォガティの叫ぶようなヴォーカルが炸裂する。
「フォレストガンプ」「ダイハード4」でも流れるし、戦争映画の出陣場面で聞いた覚えがある。
いかにも戦闘開始といった感じを醸し出す。



そしてザバンドの名曲「ウェイト」だ。南部アメリカの匂いがプンプンする。
おいおい何て選曲良いんだろう!!と思わず場面に身をだす
中学生の時、彼らのライブレコードをすり減るほど聞いた。すばらしい。
このVIDEOも最高だ!



でもフランス人のバカンス話なのになぜかアメリカのアーティストの英語の曲ばかりである。
不思議な感じもするが、フランス映画に「DISCO」なんて映画もあったし、意外にアメリカンポップスに魅かれている部分もある気がする。

最後は「マイウェイ」で締める。
これがようやくフランス人アーティスト、きっとフランスで受けたんだろうなあ

映画ってストーリーや演技だけで楽しむものだけじゃないよね。
改めて認識させられる映画だった。
コメント
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