映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ゴーギャン展

2009-07-23 06:54:34 | Weblog
東京竹橋の東京国立近代美術館「ゴーギャン展」へ行った。いつも上野の美術館ばかりでご縁がなかったけれど、この美術館の常設展はなかなかよかった。

ゴーギャンは株の仲買人(証券会社の社員というべきか?)であったことはよく知られる。サマーセット・モームの「月と6ペンス」にも書かれている。その彼がまだタヒチに行く前の作品もなかなかよかった。ただ絵葉書にあまりなっていないのが残念。独特の黄色、朱色、緑色の使い方は同じ流れである。
ボストン美術館所蔵の作品が数多く来ていた。その昔、ボストンの美術館は行きそびれただけに見れてよかった。メトロポリタン所蔵品は一つだけ。彼の作品はモネと同じで幅広くいろんなところにある。30後半から40代の女性が中心。男性はリタイアー組中心と見受けられた。美術学校の学生と見れる人たちも多かった。上野の美術館と違い、人が多すぎて見づらいということもなく落ち着いて見られた。

そのあと常設展をみたが、これが非常によかった。明治から大正にかけての作品に素晴らしいのが目立ち、安田靫彦、伊東深水、東山魁夷の日本画のよさが目立った。原田直次郎という画家の「騎龍観音」というのが、明治はじめに書かれたとは信じられないすさまじさを感じた。古賀春江の作品も面白みを感じた。絵葉書もたくさん買い込んだが、梅原龍三郎の北京を題材にした絵など、実際の絵とイメージが違う絵葉書も多く残念だった。大学の時の仲間が日本画界ではあまりにも有名な女性画家の孫に当たり、安田靫彦はその先生である。この画風が大好きで見ていると落ち着く。絵葉書も多めに買った。
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