誤審には納得できないが、負けは負け・・・柏戦観戦記?

2007-04-09 | 横浜F・マリノス

2007Jリーグ第5節
横浜FM(H)vs柏レイソル(A)@日産スタジアム  0-2
Jリーグ第5節、全戦評はこちらを検索(ランキング)
 

ついにむかえた”早野ダービー”
因縁と言われども、正直マリサポ側には何の関わりもないんですがね・・・。
思っていたよりも柏側からのブーイングも一度きりだったし、
もう思い出すにもおぞましい過去ということなのだろうか。
それよりも選手発表時の監督紹介でのみオーレを頑なに拒否している
マリサポの反応の方が(苦笑)

2トップが機能し、ようやくサッカーが出来るようになった横浜。
柏の好調攻撃陣を前に、その真価が問われる試合でもあった。

横浜のスタメンはナビスコと変わらず。
コンディションに大きな不安を抱えるが、モチベーションは高い。
対する柏はナビスコで主力を温存し、リフレッシュしたメンバー。
しかし、序盤から動きの良さを見せたのは横浜
サイドを中心に積極的な攻撃を見せた。
特に坂田運動量が心配になるくらい(苦笑)豊富だった。

しかし、しかしだ、ここで失点するのが最近の横浜。
柏に流れが傾きし始めたところで、あっさりと決められてしまった。
上げられた柏の攻撃ラインに、対応が遅れると、
左右に振られ、一気に崩され失点してしまった。
その間、横浜の守備はコースを埋めるわけでもなく、
相手に詰めるでもなく、棒立ちのまま。
試合を通してみれば、守備は特段に悪いわけではなく、
集中している時間帯も長い。佑ニもよく身体を張ったプレーも見せている。
しかしながら、最近の失点シーンには淡白さが見えることも否めない。
サイドは1対1に弱く、最終ラインはファール覚悟の粘りが感じられない。
ここのところ失点にボランチの対応の遅れも絡んでいることが気掛かり。
集中力の問題なのか、守備の連携の問題なのか、、、
「攻撃は最大の防御」とも言われるが、これから上位陣と当たる上で、
守備面での修正もしていかなくてはならないだろう。

失点により集中し直し、中盤からの守備も積極的。
失点後もなお攻勢の横浜。
しかしシュート手前までは行くが、フィニッシュには至らない。
それでも運動量を上げ続け、攻め続けた37分。
ついに功治がゴールを決めた。

喜びを爆発させるゴール裏。
漂うガス臭!喜びのあまり、誰かが”こいた”らしいw
とても複雑な空間でしたよ(苦笑)
しかしこの直後、もっと複雑な事態が発生する。

何やら、横浜の選手達と審判が揉めている。
事態がわからず、テレビ観戦者に何があったか聞き出すと、
ゴール取消のようだった。
後に報道等でわかったのは、

副審が坂田のポジションについて、オフサイドをとっていた。
・しかし主審は、それを流した
・実際、坂田は柏選手のバックパスを受けたものであって、
 オフサイドにはなりえない。
・功治がゴールした途端に、主審がファールをとった。
・ゴール取消理由をオフサイド(副審)と説明ののち、
 最終的には大島のファールがあったということになった。
・説明を求める選手達に主審は「難しい質問はしないでほしい」と発言。

結局、同点ゴールは曖昧に取り消された。
功治のシュートは綺麗な弾道で、素晴らしいものだったのに・・・。
激しいブーイングに包まれるスタジアム。
しかし目の前で選手達は気持ちを切り替え、プレーしている。
サポーター達もすぐに応援へと戻った。

不可解な判定に奮起を期待したい後半
予想通り、孝行に代わって狩野の投入。
しかし、(悪いというわけではないが)ここまで機械的な選手交代なら
監督は必要なのかと思うよね(苦笑)
狩野はこの日も、技術を活かした好プレーを見せ、
右サイドから攻撃を組みたてる。
前半に増して、ラインを上げる横浜だが、防戦の柏に対して、
なかなか効果的な攻撃を組み立てられない。
焦りからか、戦術練習の乏しさからか、
左サイドからの攻撃の運動量が落ち、封じられるようになると、
ポジショニングも悪く、噛み合わない前線。
味方のシュートまでブロックする始末・・・。
選手交代をするもマイクは絶不調。
乾も自分の持ち味を発揮するには、あまりに周囲は浮き足立っていた。

ゴールへ向うという姿勢を取り戻した攻撃の意識はとてもいい。
運動量も多くなったし、闘志も感じられる。
一時期に比べれば大きな進歩であるといえる。
しかし、勝負はそれを結果に結びつけていかなければならない。
その点ではまだまだ。
連携ももっと高めていかなければならないし、
悪い状況の時ほど、冷静なプレーと決定力が必要になる。
その余裕が今の横浜にはないのだと感じた試合だった。
終盤の失点も、しょうがないと言えばしょうがないのだが、
あまりに簡単に決められすぎる。シュート4のうちの2得点だよ・・・。

理解できないジャッジがあったとはいえ、
そこから奮起できなかった横浜の力にも、もちろん問題がある。
1失点ならまだしも、2失点して無得点なのだから。
現状ではこれが限界の力ということなのだろう。

やはりがっかりなのはセットプレーをあまりに無駄にしていること。
嘗てあれほどセットプレーを武器にしていたとは思えない。
ここのところ狩野が出場しているから、期待はしたいのだが。
狩野がピッチにいる限り、キッカーは狩野に任せるべきだと思う。
少なくとももう勇蔵のキックはいいw
功治と比べても、狩野のキックの質は期待感が高い。
キッカーだけじゃなく、ボールに対する飛び込み方や、
ゴール前での競り方もイマイチなんだよね・・・。

しかしそれを感じながらも、今回ばかりはジャッジに対しての憤りが残る。
これまでも何度も誤審はあったし、
それでも勝てなかったのには横浜にもその力がなかったのだと納得してきた。
しかしこの試合は酷い。
ゴール取消の曖昧さに加え、ファールの見逃し。
功治がPKエリア内で完璧に倒されたにもかかわらず、流されたこと。
「因縁対決」と銘打たれたこの試合には、
まるで最初からシナリオがあったのかと思うほどだった。

はっきりとした態度、そして説明があるなら選手達は納得する。
自分達のやってる仕事をどう捉えてやってるのかわからないが、
責任感があるなら、少なくともあの発言はできないだろう。
それが憤りを増幅させた。
上川さんが世界的にも評価されたことで、少々抑えられていた審判の愚行が、
引退されたことでタガが外れたというのだろうか。
Jリーグ第5レポートは
こちらから検索(ランキングへ)