俊輔のFK弾・・・天皇杯・鳥栖戦観戦記もどき。

2010-10-11 | 横浜F・マリノス
日曜の朝、サンデーモーニングを見たけど、
何だか俊輔のFK弾は、
元野球選手でありながら、毎週俊の活躍を楽しみに応援してくれた大沢親分への
弔いになったんじゃないかと、ふと、思いました。


雨のニッパツ。
天皇杯3回戦の相手は、J2サガン鳥栖。
鳥栖には幸宏、丹羽が在籍する。
J2とはいえ、油断はできない相手だ。

横浜の先発はリーグ磐田戦から、
日本代表で不在の勇蔵に代わり、CBにはマツと波戸さんの30代コンビ(!)
左SBには金井が入る。
前線は小野くんが復帰し、功治とのコンビが復活。
金井のボランチ起用を予想してたけど、
はとぽっぽのCB起用は意外だった。
が、小椋をそのままボランチ起用して守備を固めるメリットは高い。

序盤から横浜のペース。
鳥栖は序盤から明らかに守備を固めての、カウンター&ミス待ち狙いな感じだったなぁ。
それにしても、鳥栖は”J1相手”というのを意識しすぎていたのか、
受身になりすぎたのが敗因だったように思う。
うちとしては結構なことではあるけれど。

ボランチ起用の健太が予想通りではあったが、
高い位置を取ることが多く、
俊輔と兵藤がバランスを見ながら下がりつつボールを受けに入る。
それでもこの日は2人が自由にプレーできる時間は多かったので、
下がり過ぎることはなく前線でチャンスを作ることができた。
個人的には本当は2人には下がることなくプレーできる状態を保って欲しいとは思うんだけどね。
小野も前線でよく動いてくれるので、
ここ最近の2試合とは状況は変わっていた。

しかし鳥栖の守備も強い。
序盤からプレスが早く、そう簡単にはいい形を作らせてはもらえない。
でもって結構ガタイがいい。
試合通して、ややラフなプレーもあったし、なかなか横浜の思うような攻撃はできず。
シュートも枠外が多かったよね。
ここらへんは引き続き課題となりそうだ。

それでもリーグ戦の反省を生かし、攻撃を止めない横浜は何とか得点をすべく、
前線へ仕掛けるとファールを受けFK獲得。
右サイドやや角度のあるところからのFK。キッカーは俊輔。
ファールを受けた後もマイボールにし、前線に仕掛けたところで 試合を止められたので、
アドヴァンテージとれよとかなり頭にきたところだったんだけれども、結果オーライ(笑)
今思えば、あれくらいの角度は俊輔の得意なところでもあるし、
相手GKのそれまでのプレーを見ていても何となく決まるような予感はあったように思う。
俊輔にとってあの距離と角度のFKはほんとにPKみたいなものかもしれない。
あのFKが決まったことと、雨という状況を考えれば、試合を通してもっとミドルを打つべきだった。

先制をした横浜は尚もほぼ一方的に攻撃を続けるが、追加点はならず。
守備に関しては、マツを中心に落ち着いて対応。
この日は一段とマツの背中が大きく見えた(笑)カッコいいなあの人。

後半に入ると立ち上がりこそ、1点を追いかける鳥栖が攻めを見せるも、
すぐに横浜ペースへ持ちこむ。
前半から小野の高い位置からのプレスが効果的で前線から起点を作り出すことができる。
早いとこ追加点の欲しい横浜は、後半15分頃。
左サイドから仕掛けた小野がそのまま思い切り振りぬいてシュート。
これが決まり2点目。
ドリブルがやや深い位置まで入ったので、パスを選択するかと思いきや、
相手DFが付いていなかったこともあり、シュートを選択。
あれはFWとして素晴らしい判断だったし、いいゴールだったなぁ。

その後、前半に相手と交錯して足を痛めていたと思われる兵藤がキャプテンマークを小椋に渡して交代。
兵藤の運動量が効いていただけに、早い時間での交代に不安を感じたが、
まさか的中するとは思わなかった(苦笑)
兵藤と交代したのは清水。
故障から復帰しての出場の影響もあってか、ミスも目立った。
2点リードの油断からか、徐々に相手のポゼッションが良くなり始めペースは鳥栖。
失点シーンも相手の流れをなかなか切ることができず、そのまま失点してしまったという感じ。
失点後も鳥栖に何度か打たれる場面も。サイドネットを揺らしたシュートなんて怖かったよ。
正直、結構危なかった。
攻撃に関しては、運動量が落ちたこともありなかなか縦に動きが見られず、
結果として横パスが増え、相手に取られるという悪い癖が出てしまった。
失点してしまったことはもちろん、そこまでの悪い流れを切れなかったこともこれからの課題。

怜が初ベンで初出場を果たし、早速怜らしさを見せる場面もあった。
あのサイドの早さは、これから横浜がより攻撃の厚みを増すためにも必要な要素になってくると思うし、
初出場を果たしたことで自信を持って意欲的にプレーしていって欲しいと思う。
個人的には早稲田トリオでのプレーも見てみたい。

怪我から復帰した千真も出場。
千真はやっぱり先発だよなとは思う。
千真が出てきた頃には、だいぶ横浜の機動力が落ちてきたということもありFWとしては難しい状況。
それでも試合前の練習やMTでの練習を見ても、力強いシュートが戻ってきているので、
試合の中でも積極的な姿勢を見せて欲しいと思う。
浜のエースはやっぱり千真なんでね。


勝ったけれども、課題は多々という試合でした。
それでもトーナメントは勝つことだけが大事なのでいいと思います。
勝ったからこそ、課題が出てきたということもあるだろうしね。
でもやっぱり運動量って大事だよね。
全体が動いていればやっぱりボールは回るもの。
リーグも終盤戦に差し掛かり、疲労もかなり溜まってる時期だとは思う。
でもここからが本当の勝負だと。
相手よりもいかに運動量で勝るか
鳥栖戦の前後半での違い、
ここんところでのリーグ戦での結果を見ても、
横浜のサッカーにおいてはここが勝敗の鍵だと思ってます。

「全員がボールをもらう意識を上げていけば、もっと良くなると思います」(兵藤)
天皇杯は頂点へ、
リーグ戦は一つでも高いところへ、
どんどん走っていきたい。

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