俊輔×能活・千真×前田・小野×山崎・兵藤×那須・・・磐田戦観戦記。

2011-07-13 | 横浜F・マリノス

あっつい試合でした。気温も、内容も。
千真の真似をして、試合前に浜松に行って鰻を食べてスタミナ付けたつもりだったけど、蒸し暑さの前に歯が立たず。
そんな暑さの中も、両チームが良く走る。
ほんと頭が下がります。

好調磐田との対戦。
3連勝とこれまた好調な横浜だが、ヤマハでは勝った記憶もかなり遠く(いつよ・・・)、相性は悪い。
今の勢いは本物なのか!?それを証明するためにも重要な試合となった。
横浜は、前節神がかりなプレーを見せた飯倉が頸椎を痛め欠場。
そして谷口を累積出場停止で欠く。
チームの主軸を欠く横浜だったが、この試合から俊輔が復帰。

タイトルにも書いたけど、この対戦、かなり見所が多かったように思う。
俊輔と能活の鳥肌ものの駆け引きをはじめとして、
得点王を狙うエースの闘い、
ロンドン五輪を賭けた若手の意地、
横浜攻の要と磐田守の要のぶつかり合い・・・
その対戦で結果を出したことは、勝ち点3以上に得られたものが多かったのではないかなと。

俊輔の故障からの復帰と、千真のスタメン復帰を受け、
トップ下には小野、左には俊輔、右は兵藤、底には小椋という布陣でスタート。
序盤攻勢に出たのは、ここのところのパターン。
しかしここで得点が出来ないのもいつものパターン。
そしてそんな中、先制を取られるのもいつものパターン(苦笑)

まぁ序盤ペースは握ったものの、安定感を欠いた秋元、
駒野を意識しすぎたせいか連携、ポジショニング共に甘くなってしまった右サイド、
そして俊輔復帰でコンビネーションに難があった左サイド、
横浜もバランスを欠いていたこともあり、完璧に崩されて奪われた先制点も必然であったのかなと思います。
復帰直後でまだ怖がっていたのか、ボールが足に付かず、再三ボールを失った俊輔、
しかしワンボランチではそれもフォローできない。
相手がサイドから攻めてきても、サイドの2人だけの対応になってしまい、簡単に交わされてしまう。
明らかにスタートの布陣は失敗だったと言える。
俊輔のプレーはこれから徐々に戻ってくるだろうけど、
ここんとこ俊輔不在の中も連勝してきた自信もあるわけだから、俊輔を経由しすぎるところもそろそろ見直してもいいのかなと。
完全に相手には読まれちゃってるからね(笑)
あと、パンゾーと俊輔のコンビネーションは良くないっす(苦笑)
攻守において距離感が悪いよね。
ここ数試合においてもそうだけど、千真の得点シーンの右サイドでの崩し。
兵藤⇒パンゾー(ラストパス)の連携は巧くいっているようなので、ここをもっと使えればなと個人的には思います。
千真のゴールも素晴らしかった。
ほんと千真はパスを受けてからシュートまでが早い。
欲を言えばあの場面、ゴール前で大黒、小野が絡めればもっと完璧だったかなと。

しかし、最近は先制点を奪われても、同点に追い付くのが早い。
この日も先制点を取られた時点で、前半までに追いつければ絶対勝てると思っていました。
川崎戦と同じパターンで。
こういう時にきっちり決めてくれるのがエースだね!
千真の同点ゴールがこの日の勝利を左右したと言っても過言ではない。

俊輔をボランチに下げた横浜は後半も積極的に仕掛ける。
後半は特に小野の粘りが目立った。
いつもなら相手に簡単に当たり負け、ファールも取れない小野だったが、
磐田戦での強さは昨年の小野のプレーが戻ってきたように見えた。
確かに攻撃の選手としてゴールは欲しい。
でもゴール以外でもあれだけの強さと積極性で翻弄すれば、相手にとって”怖い存在”であったことは間違いない。
そして小野の強引なまでの強さがファールを誘い、PK獲得。

そしてあの名場面とも言える、俊輔と能活の闘いが生まれた。
俊輔のことは高校時代からずっと見てきたけど、
PKであんな空気感を出したことはなかったかなと。
やっぱり相手が能活だったからなんだろう。
お互いがお互いのことを誰よりも知っている。
能活をじっと見つめ、蹴るその瞬間まで間合いを取る。
目の前で繰り広げられるその緊張感にドキドキが止まらなかったです。
いいもん見せてもらった。(決まったから言うわけではないのです)

勝ち越しはしたが、その後も一進一退。
磐田は選手交代でスピードのある選手らを投入。
しかし横浜はボンバーを中心にしっかりと守り、シュートを打たせない。
1年9カ月ぶりにゴールマウスを守る秋元が、序盤から安定感を欠くプレーを見せていた。
飯倉の欠場により、得た”チャンス”
そのチャンスはどんなブランクがあろうとも、自分で掴み取らなければいけない。
しかし試合勘が大事なGKにとって、それは容易なことではない。
だからこそ、周りの選手達は必死に秋元をフォローし、盛り立てた。

横浜はクナン、天野、そして波戸さんの投入。
磐田のサイドをケアするということで最後のカードは波戸さん。
和司の采配の中ではかなり珍しい交代。
しかしこの采配も、「勝利」への拘りの表れだと言える。

自分たちの最大の武器である、組織的な守備と攻撃。
特に守備からしっかりと入って、攻撃へとつなげる。
豊富な運動量で自分達らしいサッカーを表現し、
しっかりと決めるべき人(エース)が決めてくれれば、勝利は自ずと手に入るんだということ。
例え、主力の欠場、失点・・・どんな不利な状況に追い込まれても、
自分たちならできる、そんな自信がいい意味で備わってきているように思います。

とは言え、磐田戦においてもサイドにおけるプレーなどの課題も出てきたり、
カードも各選手に出てきている状況で、
バックアップだったり、布陣の点で考えていかなくてはならないことも多いのは現実。


と、考える暇もなく今日はホーム・山形戦。
この前やりましたがな(笑)
5連勝を目指す横浜。
つい先日の対戦では勝利したとはいえ、山形は横浜にとって苦手意識の強いチームでもある。
好調時において磐田も非常に嫌な相手だったけど、
強さが本物であるということを証明するには、苦手を克服してこそだと思うし、
今日の山形戦は磐田戦以上に重要な試合になるかもしれないね。
相手が中6日に対し、中3日という日程は非常に厳しい条件だとは思うが、
今の勢いと勝利への執念があれば大丈夫。
決めるべき人が決めて勝つ!今日もそんな試合を見せて欲しいと思います。



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