連敗していたから観戦記を放棄していたわけではないんですが、
結果的に仕事の忙しさも重なって書く気力がなくなってしまいました。
つーかさ、ぶっちゃけ試合結果以前に内容がほぼ変化なし、それに対する修正もなかったんでね(笑)
チームが調子を落とし、メンタル面でも浮上のきっかけも無いまま、
降格圏チームとの連戦ってのは正直、上位陣との対戦よりもこの時期は闘いにくいものがある。
特に上位陣には内容も伴った闘いができるのに、
下位チームには取りこぼしが多いというマリノスにあっては、
今回の甲府との対戦はとても難しいものだったように思う。
ただあちらも大変だろうけど、こっちだって残された試合ACL出場がかかっていることはもちろんのこと、
去年もあんな終わり方をして、今季も同じような状況に陥ってる。
でも同じことの繰り返しはダメだろう、来季に繋げるために去年よりも強いチームだということを証明するために、
本当に大事な試合なんだってこと、選手たちも皆感じてると思う。
むかえたアウェー甲府戦。
雨は降らないと言っていたのに、しっかり降ってくれるあたりマリサポの雨男・雨女っぷりも大したもの。
連敗もしていたしチケットもそれほど売れ行きは良くないのかなと思っていたけど、
蓋を開けてみれば、ビジター側も大行列のほぼ席は満員状態。
中銀スタの今季最多動員だったみたいっすね。
甲府までは遠くないとは言えど、マリサポ偉いよ。金曜は仕事や学校だってのに。
選手たちもその気持ちに応えてよってことで。
メンバーは言わずともわかる。
練習で好調のアーリアが先発復帰。
結局最後までFWの軸が定まらないまま終盤に至った今日この頃。
前節から満身創痍の俊輔が戦列復帰したが、それに伴うシステム変更はなし。
試合は終始、意識的に”組み立て”進めていたのは横浜だったかなと思います。
ただあいかわらず局面でのアイデアの乏しさと言うか、
崩していこうという意識の無さがこの試合でも強く感じました。
練習でも好調だったアーリアがやはり前半は唯一効いているようでした。
横浜のチャンスはほぼアーリアのところから。
ただアーリアが活きても、それに連動する動きが少なく、やはりフィニッシュまでには至らず。
あとここ数試合感じるのは、球際の弱さ。
終盤戦であることを考えれば、確かに疲れはあるんだろうけど、それは相手も同じこと。
結局、精神面、相手よりも先に足を出すとか、絶対マイボールを取られない強さとか、
気持ちの面で相手よりも横浜は劣っているように感じます。
前半は横浜も決定的な場面は作れず、
甲府も焦りからか随所に雑なプレーが目立ち0-0。
後半に入ると、頼みのアーリアの存在感もなくなり、攻撃は低迷状態。
本来チャンスメイクするはずの俊輔はコンタクトプレーを無意識に避けているのかボールを失うことが多かったです。
更には、俊輔と兵藤のポジションが低すぎる。
彼らはバランスを重視するプレーヤー。
中盤をダイヤモンドにすることによりアンカーの小椋は広い範囲を守らなければならない。
相手は当然のこと、そこを狙ってくるわけです。
小椋一人ではその相手を捕まえられず、堪らずボンバーが引き出される。
そしてボンバーが出てきたところで失点。
これが最近の失点パターンの一つ。
これをケアするためにもバランスを取るのが、本来前線でプレーして欲しい俊輔と兵藤。
しかしこの二人が下がるということは、横浜の攻撃力が著しく低下することを意味している。
この試合の大黒の同点弾も、兵藤が前線を動いて相手を動かし、俊輔をフリーにすることで正確なパスを出させる。
そこから生まれた得点。
正直、彼らが高い位置でプレーできればこんなに簡単に得点って取れるんだと実感した得点シーンでした。
彼ら2人をいかに高い位置で自由にプレーさせるかが、横浜にとっての攻撃のポイントとなるはず。
しかし現状は、谷口をトップ下起用。
与えられた仕事はしっかり出来る選手だと思います。
ただ彼は元々器用な選手ではない。状況状況で自分で考えてプレーするタイプの選手でもない。
今の谷口はゴール前によく張っていることが多く、動きが確実に少ないです。
本来、チーム一の運動量を誇る選手が、前線でただボールを待っているだけのプレーに終始している。
せめてボールが収まるならばいいけれど、ファールが多いことも気になることころ。
ここのところ、前線に動きがなく、引き出す動きが乏しいのも、そこらへんに原因があるのかなと思います。
俊輔や兵藤といった選手達がバランスを考えて下がってしまうことがチームの攻撃力に与える影響と、
谷口を前線に置くことで得られる効果を比較するならば、
どちらがチームにとっていいことなのかは一目瞭然な気もするんだけど・・・。
試合後の俊輔のコメントを見ても、決して俊輔自身、下がってプレーすることを良しと思ってないよね。
特に甲府戦では、アーリアが前線にいたことを考えると、谷口のトップ下起用に何の意味があるのか全くわかりませんでした。
最近では、谷口自身の途中交代も増えている。
このままでは彼自身の能力を潰しかねないのでは・・・と思う今日この頃。
またダメか・・・心は何度も折れそうになったけど、それを救ってくれた森谷のプロ初得点。
思い返してみれば、今年の開幕戦、いきなりメンバー入りを果たした森谷が途中出場。
しかし、森谷投入後、中盤のバランスが崩れたことによりまさかの失点。
それから起用が無くなった森谷。彼にとっては辛い時間を過ごしてきたと思う。
この決勝弾は嬉しかっただろうね。
久々の勝利の上に、大逆転劇。興奮しました。
特にこの試合、ジャッジがめちゃくちゃだったこともあり勝利の喜びは一入でした。
勝ち越し点は、最後まで諦めない気持ちがプレーになって、ゴールまで繋いだ。
まだまだシーズン終わっちゃいない。
そんな意味が込められた勝利だったと思います。
現実、今チーム状態は厳しいと思います。
甲府に勝ったとはいえ、試合内容は依然として良いとは言い難い。
しかしこの一勝が選手達の気持ちに与える影響はかなり大きいと思われます。
特に森谷の活躍。
チームはレギュラーだけでは闘えないこと。
チームはチームで闘わなければならないこと。
今、十分に感じていることだと思います。
選手たちも監督の想いに応えるプレーをして欲しい。
そして監督も選手達の声に耳を傾けて欲しい。
俊輔も、ボンバーも、兵藤も、小椋も・・・選手達は必死に訴えています。
今、勝つために何が必要か、何をしなければいけないのか。
ほうとう旨かった~。
是非来年も甲府に行きたいですね。
マリサポ「小作」に集いすぎ(笑)