限界が見えたインド戦

アピールは言葉じゃなくて、プレーでして下さい。

まず驚いたのは選手達のコメントから感じられた、
ある程度の「満足感」と「手応え」
反省が噴出するかと思っていた自分にとっては驚きそのものだった。
民主の永田議員の見事な勇み足っぷりぐらいに驚いた。
「数字上の快勝」というのは恐ろしいものだ。
とは言え、親善試合とは違う三連覇のかかったア杯の初戦という
微妙な緊張感を考えれば、数字だけでも快勝という結果を出したことは
評価されていいと言えるのかもしれない。底無しのプラス思考ならば・・・（苦笑）
（実際スタジアムには喜んでるファンが多かったしね（汗））

行って来ましたよ。我が家ｗ日産スタ。
やっぱり落ちつくわ～。
試合は全く落ちつかなかったけど。いや寧ろ眠かったけど。。。

前半は特に酷かった。
このチームはどんな意図を持ってプレーしているのか、それが全くわからない。
つまり共通意識が選手達の中にあるのか。
惨敗の米国戦を受け、フィンランド戦では満足とは言えないながら、
チーム全体に「献身さ」という改善が見られた。
しかし昨日のインド戦では再びその「献身さ」が失われていたように思う。
本質としては米国戦と変わらないような印象。
試合を重ねているが、前回からの進歩はさほど感じられない。
みんな１００ゴールを意識しすぎじゃね？
全体が前ばかりを意識しすぎて（もちろんそれは大事な事だが）バランスが崩れる。
確かに得点に対する意識は高いのだが、個々の役割については理解しているのか？
ボールを失ってもすぐに奪い返そうという意欲が感じられない。
得点してその攻撃力をアピールしたかったであろう長谷部が、
懸命に走り回り、上がり過ぎでバランスが崩れかけた中盤の底をケアする
姿はあまりに健気で・・・
長谷部の良さを十分に引き出せる機会があまり無かったのは残念で仕方ない。
個人的にはボスニア戦、海外組が合流したメンバーで是非試して欲しいが・・・

トップはと言うと、フィンランド戦と比較すると前回は凄く良かった
巻の献身な動きがあまり無かったことで、２トップの関係性が良いとは言えず。
だからと言って中盤とトップの関係性も良くなく。
久保もクロスに対して反応がイマイチ。だからシュートの威力が無い。
ジャンプした後に腰を気にしていたので、連戦で疲労もあるのかな・・・と。
２得点はしたが、本来の力はあんなもんじゃねぇし。
それでもしっかり２得点目を決めたところは久保らしいｗ
後半、佐藤が投入された事と、長谷部が前線で動けるようになった頃から
前に動きが出て、やり易そうだったけど。

それにしても、チーム全体にミスが多すぎる。
プレーが雑。コンビネーションミスが目立つ。
状況に応じた攻撃の組み立て方が出来ていない。
ただでさえ海外組の合流によって、不利と見られてきた国内組が
「このメンバーで本番（Ｗ杯）も闘ってやるんだ」
という意欲に満ちていてもいいだろうに。。。
例え海外組が合流しても簡単には入り込めないような連携を深めようという
意識も残念ながらプレーには感じられない。
あのメンバーで「連携プレー」という部分に関してあれが限界なのかなと。
個々でのビジョンはあっても、そこから相乗効果を生む意識は存在しないのかなと。
チームとしての意地を見せつけて欲しかったのに・・・
それが無性に悲しかった。

以前、あるスポーツ選手が言っていた。
レギュラーを獲得するには、同じ事をやっても駄目。
相手よりも何倍も努力しなければいけない、と。
今回観戦にあたって、ワールドカップイヤー、レギュラーを獲るために
相当な気迫を感じられる試合になって欲しいと期待していた。
しかし残念ながら空振りに終った。
６月まで残り少ない準備期間。決して無駄にはして欲しくない。
サッカー最新情報を見るなら
こちらからどうぞ（ランキングへ）