もっと強くなりたい・・・川崎戦観戦記もどき。

2010-09-17 | 横浜F・マリノス
川崎中に貼ってある小宮山のポスターを今だけはニタニタしながら見ています。


暑くて、熱い闘いでした。

9月11日。
例年ならば季節は秋。しかし今年は真夏の中、16時開始の試合をむかえた。
”横浜夏弱ぇ~じゃん”
いつの間にかそんなイメージを持つようになっていたが、
今季に関しては8月、4勝1敗なんすね(笑)

さて、等々力でむかえたアウェイ川崎戦。
前回対戦では、これまでのリーグベストゲームとも言うべき内容と結果で勝利。
俊輔のゴールの衝撃は今でも脳裏に焼き付いている。
川崎はナビスコ杯を戦い厳しいコンディションでむかえたこの試合、
条件から考えても絶対に負けるわけにはいけない。
そして、やっぱ個人的には地元だからかね、
もちろん他にも負けたくないけど、川崎は余計に絶対に負けたくないんすよ。
それも大勝したい。
等々力ではいい想いがほんとにないから、かなり気持ち入りました。

川崎の先発メンバーを見てやはり注意すべきは外国人コンビ。
特に今季はパッとしないと言えども、等々力ではジュニーニョが怖いと思ってたけど、
案の定、やられたねジュニーニョに(苦笑)
開始1分、河合のクリアミスと言っちゃっていいのかな、
そこからのCKであっという間に失点。
ジュニーニョはフリーになってたし、こぼれ球が飯倉の手前に落ちて、
捕球に少し躊躇してしまったところをやられた。
今季はセットプレーからの失点が多いので、マークの点など修正する必要はある。

ただこの時間の失点は”事故じゃん”的扱いでそれほど落胆はない。
大事なのは、いかに気持ちを切り替えられるか。

それでも序盤は川崎ペース。
中盤での繋ぎにミスが多く、相手に押し込まれる展開も。
最近スロースターターなのよね、横浜(苦笑)
小椋が安定するとチーム全体の安定度が増すわけで、
つまり小椋がスロースターター???
小椋もCBにボランチ、でもって相方も変わったりと変化の多い役割だけに、
大変だとは思うけど守備のバランスは小椋にかかっているといっても過言ではないので、
頑張ってもらいたいところ。
1試合に1回は見せるミドルの精度も上がってるよね(笑)

試合が進むにつれ、横浜は安定感を取り戻し、徐々に横浜ペース。
運動量でも勝り、川崎にスペースを与えることなく、ミスを誘う。
しかし功治と小野の躍動的な動きで前線を轟かすも、得点には繋がらない。
川崎のGK・相澤選手でしたっけ?いい選手だと思いました。
前回対戦のメンバーなら、後半のアーリアの外したシュートなんかも入ってたんじゃね?(苦笑)

序盤を除いて、攻勢の横浜だが追いつけず徐々に焦りも見えるところ、
そんな嫌な空気を一掃したのは前半終了間際の功治の一発。
兵藤がファールを受け大丈夫か?と見ていたら、
素早いリスタートから俊輔真骨頂のパス。
前線の功治の足もとにピタリと入り、2人の守備を強引に振り切ってゴール!
俊輔のパスの精度(優しいんだよね~)、
功治のファーストタッチと強引さ、完璧なゴールだった。
理想的な時間に、理想的な形で同点弾。
もうイケイケです(笑)


後半に入っても横浜の攻勢は変わらない。
そしてそれは結果として早い時点であらわれる。
後半5分、ゴール前25m付近からの兵藤ミドルシュートが、
GKの手を弾いてゴールに吸い込まれた。
後半の立ち上がりの緩み、また横浜の攻撃の起点を絞り切れなかった川崎の守備。
ボールを受けた兵藤は全くプレッシャーを受けることなく、
コースもしっかりと空いていた。
兵藤は本来ああいうライナー性のミドルは得意だけど、
横浜では攻撃のバランスと周囲との連動性を考えて、
あの距離では強引なシュートよりもパスを選択することが多い。
しかし個人的にはセットプレーも含め、得意なもんはどんどん見せていって欲しいし、
いい意味で強引に、我がままに狙っていって欲しいと思っていたので、
この川崎戦での2得点は本当に嬉しかったなぁ。
セットプレーのキッカー、兵藤も選択肢としてあると思うけどなぁ。

逆転をしてもなお、横浜の攻撃は緩むことはない。
何せ相手は川崎、そしてこの等々力。油断をしていい相手ではない。

やはり運動量で勝る横浜がスムーズなパス回しを展開すると、
川崎はスペースを埋められない。
すると相手にしたら一番スペースを与えてはいけない選手・俊輔までもが
フリーの状態でプレーをする。
この人をフリーにしてしまったら横浜の思う壺。
ゴール前中央から川崎DFの間に軽く当ててパスを遠し、アーリアGKと1対1。
これは決まったと思って喜んだんだけど・・・。
アーリアもFWとして出場している限り、決めなければ。
3点目と言ったら、勝敗を決定する得点と言ってもいい。
本当の意味での強さは、このような場面で確実に決めていくとことにある。

決定機を外した横浜だったが、歓喜の瞬間はすぐ後。
またしても俊輔の縦パスがサイド裏に抜けた前線の功治に通り、
功治相手を引きつけながら中央フリーランニングしてきた兵藤にラストパス。
兵藤落ち着いて、この日2得点目。
見た目より難しいよく抑えたいいシュートだった。


勝負はついた。


その後、選手交代を経て猛攻を仕掛ける川崎だったが時すでに遅し。
横浜の守備はまさに”全員守備”
人数をかけ、サイドに押し出す基本的な守備をしっかり張る。
とても組織的な守備が出来ていたし、安心して見ていました。
川崎のブラジルコンビもバイタルエリアに侵入させなければそれほど怖さはない。

きっちり攻撃をして、きっちり守備をして、
まさに完勝と言える試合だったと思う。
等々力の風は気持ちよかったなぁ。


何より大きかったのは、俊輔と功治のコンビネーション。
以前はなかなか合わなかった2人だが、ここ最近は本当にいい。
以前からここでも「俊輔を活かすことのできる選手の存在」の出現の大切さを
書いてきたけど、最近は功治が本当に俊輔の正確なパスを引き出し、活かしている。
功治のようなプレーがあるからこそ、俊輔の良さが最大限に引き出される。
再三相手のサイドバック裏を突いて、突いて、チャンスを作る。
相手をサイドに引っ張るから、今度は中央が空いてくる。
そして兵藤のゴールが生まれる。

また、川崎戦の兵藤のようにミドルも積極的に打っていくことができれば、
DFは警戒し、どんどん引き出すことができる。
小椋もいいスルーパスを見せるなど攻撃バリエーションも増えてきてるし、
いいと思います今の攻撃。
欲を言えば、河合がボランチに入ったことで右サイドバックをケアできるので、
天野が高い位置をとることができた。
しかしそれでも攻撃参加がそれほど多くなかったので、
もっともっとサイド攻撃を活かしていけたらと思う。
そして決定力。確実に決めるところは決める。
快勝したからこその課題。


もっと強く。
もっともっと貪欲に。