惨敗。そんな時は叫べ、小野裕二は希望だと。

2010-07-19 | 横浜F・マリノス
広島との試合はいつも大味なものになるし、
小野くんの初出場もあるかもしれないということだったので、
ひょっとしたら・・・というところもあったが、見事な惨敗(苦笑)
ここまで負けると開き直るしかないでしょう。

早いプレスをかけてくる相手に対し、
一つ一つのプレー、試合自体もすべて後手後手に回った結果。
広島のようないつも撃ち合いになる相手に対して、
練習で調子がいいとは言え、
アーリアタイプの選手を先発させるのは厳しい、
・・・というのは個人的な意見ですけど。
千真・功治・アリーアが前線3枚並んでも全くボールが収まらないという
状況が多かったっすね。
俊輔からはグラウンダーのパスも多かったんで、
スピードのある選手が欲しかったんだけど。
相手の守備が良かったというのもあるのかな。
あとは、ミスの多さ。
距離感の問題なのか、連携の問題なのか。はたまた技術の乏しさか。
とにかく前半はバランスが悪く、酷い印象しか残らなかった。

もうね、指の爪がボロボロっす。
イライラすると剥く癖があるもんで、今日は酷いもんですよ。
この癖なおさないとなぁ(苦笑)

後半、マツを投入し兵藤を前線へ。
中盤の守備の修正を図ったようで、序盤はバランスもよくいい攻撃が
形成されようとしていたんだけどね。
どうもボランチの連携が悪い。
マツの投入の意図は前半、小椋だけでは対応できなかった広島への攻撃に対する
守備への修正だと思ったんだけど。あと俊の守備軽減と。
監督は指示してなかったのか?
若しくは単に監督の意図を読み間違えてるのは私なのか?(苦笑)
(ちなみに小椋自身はよく頑張っていた。)
でもやっぱり後半も中盤の底ががら空きになることがあって、
やはり最終ラインだけでは守備は手薄。結局、失点。

兵藤に替えて、小野投入。
小野くん自身のプレーは本当に素晴らしかったんだけど、
小野くんのプレーを生かす力が横浜にはなかった。
彼の運動量、スピードを生かすにはやはり前線への正確なパスが欲しい。
あの時点でパサーは俊しかおらず。
相手にとっては守りやすいんだよね、それは。
俊も調子はいいわけではないし。
あの場面では小野に替えるのは、兵藤じゃなく運動量の落ちる功治だったかな、と。
パスが出せて、前線にも顔を出せる兵藤の方が、
まだ可能性はあったのかなと思います。

この体力戦の時期は、先発メンバー、選手交代も含めて、
コンディションの見極めが大きく試合の鍵を握ることになる。
そういった意味で本当に監督の手腕が大きく影響する時期だと思います。

コンディションと言えば、気になったのが勇蔵。
故障から復帰して間もなく、
今日の動きを見るとまだ実は先発復帰できる状態ではないのでは?
という印象を受けた。
今日の出来だったら金井をボランチで、小椋SB起用の方がいい。
佑二もミスが少なくないから、結局最終ラインは勇蔵の出来が大きいんだよね。
今日は試合勘が戻っていないというところもあっただろうから、
ガンバ戦に向けてコンディションを早く上げていって欲しい。


負けたもんはもうどうにもならんので、
小野裕二という横浜の希望について書きます(笑)
いやぁ、期待通りの痺れるデビュー戦でした。
結果、内容共にチームとしては彼にとって残念なデビュー戦になってしまったけど、
大物選手のデビュー戦って大概こんな惨敗試合多いよね、実は。
俊にしろ、千真にしろ。
ということで、小野の将来性は保証されたようなもの。
超ポジティブに考えよう(笑)

怖いものはないという若手の勢い、
そんなありきたりの言葉では言い表せないプレーが小野にはある。
素晴らしいのは今日も随所に見せた、『身体の使い方』
身体を巧く使いながら相手をブロックし、
柔らかいボールタッチで一発で背負った相手をかわして、前線へ飛び出す。
入って早々背負ったストヤノフをブロックして股抜きでかわしたからね(笑)
いい意味で日本人離れした技術をこの世代は持ってる。
W杯を見ても思ったのは、日本人と外国選手の違いは身体の使い方なんだよね。
デビュー戦ながら、ただ走り回るだけじゃなくて、
高い技術も見せつけてくれたところは流石だなと。
前線で勝負できる選手が、小野投入後もう一人いればもっと面白かっただろうに。
小野くん大事に育てて欲しいです、ほんと。