「ジーコ監督の頭の中も修正してもらいたいものだ。」（越後さん）
セル爺が巧い事を言っちゃってるドイツ戦ですが、
サッカーファンとして、日本代表応援者（！？）として
純粋に楽しめた試合だったと思う。
元々相手の実力で（力に合わせて）サッカーの内容も変わってしまう日本なので、
今回もドイツという強豪相手に、もしかしたらいい試合をやるんじゃないか
という予測もしていたが、予想以上であったと言えるだろう。
しかし後半３０分まで２点リードしつつ、約５分間で追いつかれ、
いずれも以前から課題とされているセットプレーからの失点ということもあり、
守備面に対する批判的な意見は、
ドイツ戦するに関するランキング内の記事（ランキングへ）を見ても多い。
が、個人的には試合を通して日本の守備が悪かったとは思えない。
寧ろ、合宿前より数段に統一された守備が見られるなと試合中感じていた。
前線、そして中盤から相手を数人で挟んでは追い込む、
最終ラインは高いラインを保つ事を心がけていたし、
流れの中では組織的で集中したＤＦを見せていたんじゃないかな。
それを証拠に、失点は崩されたものではなかった。
まぁ元からセットプレーからの失点が一番の日本の欠点で、
そこが修正されていないのだから意味がないという見方もありますが（苦笑）
個人的には佑ニの調子がだいぶ戻ってきたようで、安心した。
攻撃に関しては、満足出来る内容と結果だった。
某サイドｗの攻撃にはやや不満が残るものの、加地の負傷で出場した
駒野の物怖じしないプレーも良く、中盤も前線もいいプレーを見せてくれた。
前半はヒデが調子良すぎたのか、前にポジションを取りすぎる時間が余りに多く、
バランスが少し悪いかなとも思ったが、
徐々にそれもなくなり、後半は素晴らしい中盤と前線の構成。
１得点目はまさにそのバランスと、個々の技術と、連動性が生み出した
「ベストゴール」だった。
ボールに絡んだ俊輔、ヒデ、柳沢、そして高原のイマジネーションが
瞬間にぴったり合った連携には魅了されたよ。
長い間共に世界と闘ってきた”結晶”とでも言えるだろうか。
２得点目もヒデと俊の連携そして駒野のひらめき、そして高原の強さと
技術が生み出したゴール。
これも良かったね。完全にドイツのＤＦを翻弄してたもの。
この２得点を見ると、やっと日本の攻撃がここにきて一つになったのだなと・・・
今までどこか攻めていても勝っていても統一性の見られなった日本の攻撃が、
ドイツ戦では前線と中盤との関係が良く、
お互いの能力をお互いが引き出し合おうとする姿勢をすごく感じた。
それだけに勝ちたかった。内容が良かったからこそ、結果も・・・
２失点はいずれも与えたＦＫから。
監督、選手も言うように確かにあの危険なエリアでファールを与えた事が悪い。
しかしだからといって相手をあそこで突破させるわけにもいかない。
そしてあのエリアでのファールを無くせるかといえば疑問だ。
もちろん失点の原因は、セットプレーを与えた事だけではない。
セットプレーが全て失点に結びつくわけではないしね。
監督がスピード、バランス系ＤＦを重用したこともあり、
２失点目にも見られるように、やはり体格では日本は大きなハンデを持つ。
日本代表の中では身体も強い方の福西、柳沢が身体を寄せていても、
相手はいとも簡単にゴールを突き刺した。
あれは防ぎようのないものだった。
しかし１失点目はどうだろう。
ＦＫを蹴った瞬間には、クローゼには日本ＤＦの前にポジションを取られている。
競れる強い身体も何もそれ以前に全く相手の動きにつききれていない。
防げた失点だと思うよ。
ファールをしないと同時に、「集中力」にも注意する必要がある。
あの失点はミスだったと受けとめ、気を引き締めて欲しい。
身体能力はもうどうしようもないのだから。
相手はドイツをも凌ぐ身体の強い、クロアチアとオーストラリア。
両国とも日本の「弱点」をついてくることは間違いないしね。
ヒデはこの試合を「ベストゲーム」だと言った。
本当にいい試合だった。
しかし本当の「ジーコジャパンのベストゲーム」は是非Ｗ杯で見せて欲しい。
そしてベストゲームは勝利と共にある。
最後に、怪我のためにチームを離脱したマコ。
本当に残念だ。地味ながらも渋く日本代表を支え続けてきた。
怪我、早く治してください。今はそれしか言えない。
代わりに合流した茂庭に「ラッキボーイ」「シンデレラボーイ」などと
言うメディアの理不尽さには憤りを感じる。
ラッキーって何だよ。。
その”ラッキー”の裏にはマコの悲しみがある・・・
選手達は彼らの想いと共に闘ってきてくれるだろう。
マコには絶対にマツと共に南アフリカを目指して欲しい。
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