ワールドカップ前、国内では最後となるキリン杯のメンバーが発表された。
そしてその発表の中で、このメンバーの中から『２３枠』が選出される事も
ジーコの口から明かとなった。
メンバーを見た直後の感想は、いつもと変わんねーじゃん、
とそれぐらいにしか思わなかった。
もちろんそれは発表される前から予想されていた事であったので。
しかしここで冷静にこの『２３枠』候補について考えてみる。
果たしてこのメンバーには日本の最強メンバーが選ばれているのであろうか。
言い換えれば、このメンバーが本当にＷ杯で日本が勝つ為の最良であるのか。
様々なランキング内の代表に対する記事（ランキングへ）を見比べても面白い。
順当という人もいれば、これでは勝てないという人もいる。
やはりと言っては何だが後者の意見が多いようである。
もちろんこれは個人的な感情（贔屓）によっても左右されるし、
そもそもジーコサッカーを嫌いな人もいるだろう。
しかしそれ以上にこれまでの日本代表の戦い方、
特に最近の代表の統一感のなさ、噴出している問題点への対応に
多くのファン達が危機感を感じているという事ではないだろうか。
以前はいいプレーを見せていても、大事な今に調子を落としている選手もいる。
しかしジーコの頭はいいプレーを見せた「過去」で時間が止まっている。
が、これはもうメンバーの問題じゃない。
現メンバーでもこれらの問題点が改善されるのであれば、
誰も不満も不安も感じる事はないはずだ。
それが一向に改善が図られない、
それどころか方向性さえ未だに見えないのであれば、
現戦力以外の新しい可能性、違う可能性に賭けたいと願うのも当然なのかなと。
とは言っても、選手を決めるのも、戦術を決めるのもジーコである。
そしてそのジーコが監督交代でもない限りは、メンバーは変わらない。
ならばサッカーを変えなければならない。
誰もが今のままではいけないと思っているはずだから。
僅かではあるがまだ時間はある。まだ間に合う。
これから日本代表が変われるかどうかは、
選手達の意識の中に（意識を変える事に）答えがあるんじゃないかな。
キリン杯、今までのように無駄にはしないで欲しい。
「アピールしたいとかそれぞれの考えはあるだろうけど、
それを結びつけ合って代表が勝つことが大事」
宮本が言うように、まず代表の勝利のためだけに闘って欲しい。
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