俊輔の「現在」とリビングストン戦雑感

2005-12-28 | 俊輔

現地の停電で試合が1時間ほど遅れ、元々深夜0時から放送される試合が
1時近くから開始。あの決勝弾の歓喜がなかったら、
寝不足と欲求不満で昨日は倒れるところだったよ。。。

前節を引き分けたセルティック。そしてむかえた下位リビングストン戦
2位ハーツとは勝ち点4の僅差で、今節は絶対に勝たなくてはならない試合だった。
しかし期待に反し、厳しい試合となってしまった。
深夜時間帯で視聴している日本のファンにとっても・・・(苦笑)

前半はボールも試合も完全なセルティック支配。
しかしここでも・・・「決定力」の壁。(憎
マローニーが小粋なドリブルでPエリア内まで進入したり、
絶妙なゴール前の連携などでシュートを撃つも決まらない。
しかしここで注目したいのは、これらの場面で必ずと言っていいほど、
俊がゴール前に頻繁に顔を出していたことだった。
自らが得点したいという強い気持ちが序盤からあったのだと思う。

先制点はセルティック。マローニーがドリブルでPエリア内に、
そこでファールを受けPK獲得、これを本人が決めた。
その後もセルティックペース。
しかし、バルデ悲劇の瞬間が・・・
自陣のPエリアで相手もプレスの気配もない、普通に処理すればよいボールを
足元でコネコネしてる間に相手にアシスト
何なくこれを決められ同点・・・
元々バルデは最強のDFなんだけど、どうも最近不調が目立ってるんだよね。
ここ数試合を見るとセルティックの要選手、ペトロフも調子を落としてるし、
これらの選手の不調がチームの不調にも影響しているように思える。

しかしそんなチームの不調にも、勝利を齎すのが俊輔ですよ、奥さん。
同点後、セルティックも徐々に勢いを失い始め、チグハグな攻撃が目立つようになる。
そのまま引分けのままで終了しそうな雰囲気が漂い始め・・・むかえた後半42分。
後方から縦に入ったパスを身体を反転させながら受け、そのまま前を向いた
俊は右サイドから中央に相手DFをフェイントでかわしながら突破。
DFを抜き去った後、一瞬顔を上げコースを見定めると瞬時に足を振りぬいた。
強烈なミドルがゴールに突き刺さり、勝ち越し。
停電で延長した影響か、客も帰り始めていたスタジアムもも歓喜に包まれ、
俊もチームメートから囲まれ祝福を受ける。ハートソンの絞めは強烈w
試合はロスタイム突入直前の劇的な俊の決勝点を守りセルティック勝利
前回の引分けを引きずる最悪の流れを俊の一撃が断ち切った。

全体的な試合の内容はいいものとは言えなかった。
前半の猛攻にも決められず、ミスから失点し、勢いを無くすという悪い試合展開。
その中で終盤、焦りも出てきた時間帯の決勝点はとても価値のあるものだった。
監督も言う俊の「冷静さ」がチームを勝利に導いた。
俊自身のこの試合の出来は、結構良かったと思う。
腰はまだ完治はしていないと言うが、そんな不安は微塵も感じず。
身体も軽く、キレがかなり良かった。相手DFを振り切る巧みなドリブルも
披露していたし、視野広くプレーしていた。
終盤になるとチームと共に、俊自身のプレーも停滞したかに思えたが、
何より序盤からの前でプレーする姿勢、最後まで得点への高い意識
保たれていたことがあの決勝弾を呼んだのだと思う。

セルティックに移籍後初めての年越し。
年の締め括りを最高の形で終えた俊輔。
最近俊のプレーを見て思うのは、自信を持ってプレーしているなと。
それはもちろん周囲のバックアップがあっての活躍なのだが、
今まで俊に足りなかった部分を自分で把握し、常に向上しようという努力が窺える。
課題だったフィジカルも身体の使い方が巧くなってだいぶ強くなったし、
追っかけるだけの守備も最近では執拗に相手に絡むしぶとい守備を見せてるし。
精神的な部分の成長がやはり大きいのかな。
自分がやれることを精一杯やろうとする姿が今ある。
来年からはロイキーンとも試合をすることになる。
学べる事は大きいと思うし、何よりあの闘志を俊にも注入して欲しいね!
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