goo blog サービス終了のお知らせ 

TanteOLのキドアイラク

歌が好き、お料理が好き、食べるの好き、お酒も好き

「冬の旅」リハーサル

2010-09-11 09:32:18 | Music



また残暑が戻ってきちゃいましたね。
でも風はなんとなくサワヤカな感じがします。
これで暑さも打ち止めかな・・・

さて、昨日は、来週ナレーションをさせていただく、
「冬の旅」全曲演奏会のリハーサルでした。
お歌いになられるK先生とKコちゃんは、
もう何度となく練習を重ねていますが、
昨日、初めてナレーションを入れ、
本番と同じ形での練習となりました。
1曲ずつ、ナレーション→演奏、というスタイルですと、相当な時間がかかってしまいますし、
本来は、24曲すべてが一貫したストーリーになっていますので、
演奏者の集中力のことも考慮し、
24曲を4つのブロックに分け、聴いていただくということになりました・・・
(半分の12曲が終わったところで休憩が入ります)
というか、K先生とKコちゃんでそう決めていただき、
原稿はKコちゃんが用意してくれたので、
私は読むだけのラクチンです・・・

「冬の旅」は、恋に破れた若者が、死を求めて極寒の中さすらう話なので、
最初の原稿は一人称(私自身も主人公の若者になる)だったそうですが、
K先生のイメージが違ったらしく、
客観的に若者の旅を語るというスタイルになりました。

今まで、1曲ずつのナレーションはやったことがありましたが、
何曲か続けてというのは、かなり難しいことがわかりました。
お客様は、例えば7曲を通して読んでも、
音楽が始まった時点で、1曲目の内容を覚えてはいらっしゃらない。
ということは、私の役目は、とにかく、この雰囲気を伝え、
その中で演奏を聴いていただくということなのです。
責任重大・・・
そして、三人称なので、あまり感情をこめすぎてもおかしいし、
逆にただ読むだけでもいけない・・・
なかなか悩むところです。

この曲集は男性が歌う曲集のため、
私自身は、今まであまり深くは知らなかったのですが、
今回のことで、色々調べて、奥深さを知ることができました。
暗いから好きではない、とおっしゃる方もありますが、
それだけではない、詩をすべて理解したシューベルトの音楽のすばらしさが
この曲集にはつまっていると思います。

K先生は、20年以上前、
私が二期会オペラスタジオの研究生だった時代に
クラスの先生でいらした方ですが、
素晴らしい声はちっとも変わっていらっしゃいません。
ですが、声だけを聴かせるということではなく、
死に向かっていく若者の悲しみが切々と語られていました。
そして、Kコちゃんのピアノも素晴らしく、
昨日は観客となって聞き惚れてしまいました。

私はともかく、演奏が本当にすばらしいので、
たくさんの方々にお聴きいただきたいと思い、
再びご案内させていただくことにしました。
くわしくはこちらをご覧ください。
(左の「コンサートのご案内
」をクリックしてください。
ハートフェルトコンサートVol.91です)

このすばらしい演奏の邪魔をしないようにがんばります。