今日は、13世紀以来ハプスブルク王朝の歴代君主が住んできた王宮のお話。
長い歴史の間に増築が繰り返され、
最終的に旧王宮、新王宮、スイス宮の3セクションとなったそうです。
旧王宮には、フランツ・ヨーゼフ1世、皇妃エリザベートらが使用した
金銀食器や陶磁器の数々を展示する博物館があります。
王宮では、5000人もの人々が働いていたそうです。
食器の数もハンパじゃありません。
そのどれもが、工房でていねいに手作りされているわけですから、
気の遠くなる話です。
これは、オーストリアを代表する磁器工房アウガルテンの食器。
マリア・テレジアによって、皇室直属の磁器工房となりました。
これは、マリア・テレジアの名前がついたシリーズ。
現在も買うことはできますが、
コーヒーカップ1客で35000円くらい・・・
複雑かつ美しく折られたナプキン。
「皇帝のひだ」と呼ばれるくぼみには、プチパンが置かれました。
このたたみ方は、宮廷の極秘として、
今も代々選ばれた担当官にだけ口伝えで受け継がれているそうです。
ひときわ目をひいた30mもあるセンターピース。
センターピースとは、
テーブルの中央に置く、高みのある装飾品のことだそうです。
たくさんのロウソクがともされて、
鏡になった下の部分にその光が反射して、更に照明効果が上がったそうです。
食器に詳しくない私でも知っているマイセンも、
所せましと展示されていました。
ゴウカです~
一番気に入った東アジアの磁器を集めたコレクションの部屋。
高価な伊万里磁器ばかりです。
タメイキが出ました~
あ、ダンナさんは電話をしているのではなく、音声ガイドを聞いています。
私が以前訪れた頃には、日本語のガイドは少なかったのですが、
今はずいぶん増えたようですね。
展示品のところどころに表示されている番号を入力し、説明を聞きます。
よくわかっていいのですが、
かなり時間がかかることと、ちょっと肩がこります・・・
この後、皇妃エリザベートの生涯を知ることができる
「シシィミュージアム」もたっぷり見学しました。
お恥かしい話ですが、ミュージカル「エリザベート」の内容を
初めて認識しました~
私自身、以前はこんなにしっかりと見学していなかったので、
ハプスブルク家の歴史についても勉強でき、
とてもよかったと思いました・・・
今日は、聖シュテファン寺院の内部をご紹介します。
3ユーロを払って入ると、
正面の主祭壇、左側のノイシュタット祭壇、
右側の、ハプスブルク家フリードリヒ3世のお墓などを間近で眺めることができます。
主祭壇には絵が描かれていますが、
この寺院の守護聖人の聖シュテファンが殉教する場面だそうです。
向かって左側の見事な彫刻で覆われたノイシュタットの祭壇は、
キリストや聖母マリアの生涯が描かれています。
ピルグラム作の説教壇は、タメイキが出るほど精巧です。
石の透かし彫りだそうです。
階段にはカエルが・・・
あとで調べてわかったことですが、
悪のシンボルとしてカエルと蜥蜴が描かれていて、
それを善の象徴である犬がさえぎっているそうです。
歴史背景などを前もって勉強しておかないと、
ただ通り過ぎるだけになってしまいますね~
興味深かったのが、パイプオルガンの調律(または修理)をしていたこと。
パイプを動かして音を調整するんですね。
ピアノなら少しはわかるけれど、
パイプオルガンとなるとまったく???・・・
おそらく調整の道具と思われます。
今年は、ハイドン没後200年という記念の年にあたっていますが、
ウィーンでも様々なイベントが行われているようでした。
シュテファン寺院では、
オラトリオ「天地創造」のコンサートが17(土)に行われるということで、
譜面台やティンパニが置かれていました。
そんな興味もありましたが、何しろダイナミックで美しい・・・
20年前、最初にウィーンを訪れて
ここに来た時の感動が思い出されました・・・
先週、ブログをオヤスミしている間、
実はオーストリアのウィーンに行っていました。
仕事は、4日間のお休みをいただきました。
私はともかく、ダンナさんは、仕事の性格上、
これだけのお休みを取るのはなかなか大変なのですが、
「少し無理をしないとずっと行けないから・・・」とがんばってくれました。
ウィーンは、私が過去3回ほど訪れた都市であり、
それほど広くない中に、たくさんの見所があるので、
短い期間で訪れるのにはちょうどよかったのです。
成田空港から海外に出かけるのは8年ぶりでしたが、
チケットはペーパーレスになっているし、
リコンファーム(帰国便の再確認)も必要ないし、
ずいぶん便利になったなあ、という感じでした。
お天気は、このように晴れたのは初日だけで、
あ、これは国立歌劇場です・・・
あとはどんどん寒くなり、吹雪の日もありました。
気温は、最高気温が5度・・・
35年ぶりの秋の大寒波だったそうで、
こんなところで雨オンナの本領を発揮してしまいました~
ヨーロッパは、町の中心に必ず教会がありますが、
これは、シュテファン寺院。
ウィーンのシンボルです。
修復中でした。
デパートやホテルや数々のお店が並ぶメインの通りも、
この通り大規模な工事中で、ちょっと歩きにくかったです。
私が訪れた頃は、入場料は必要なかったのですが、
ロープで囲われ、お金(3ユーロ)を払わないと見られない場所ができていました。
ここは無料のスペース。
ほとんどの人は、無料スペースだけという感じでしたが、
私たちは、せっかくなので、お金を払いました。
かえってゆっくり見ることができてよかったです。
ホテルは、空港へのアクセスを考えて、
空港行きのリムジンバスにすぐ乗れるところに取りました。
町の中心から少し離れていますが、
地下鉄で5分くらいなので、苦にはなりませんでした。
ホテルのすぐ近くには、ヴェルヴェデーレ宮殿があります。
宮殿自体は美しいのですが、宮殿の前にある池が工事中・・・
池に宮殿が映ってとてもキレイなのに残念でした・・・
吹雪の日に訪れたシェーンブルン宮殿。
傘が役に立たないくらいの風も吹いていて、本当に寒かったです。
豪華な大広間。
こういう建物をいくつも見ました。
たくさん見るとなんだか普通になってきちゃったのですが、
贅の限りをつくしてあるわけで、
こんな建物が250年以上も前に建設されたということに
改めて驚かされました・・・
日本でチケットを購入して行ったウィーン少年合唱団のコンサート。
楽友協会ホールに入るのは初めてでしたが、
金色の豪華な内装もさることながら、音響も素晴しかったです。
ちなみにこちらは、ニューイヤーコンサートが行われる大ホールではなく、
小さい方のBrahms Saalです。
ご想像がつくと思いますが、
あまりにたくさんの写真を撮ったので、まとめがつかず、
どんな風にご紹介しようか迷うところですが、
ご覧になる方々もあきてしまうと思いますので、
適当にご紹介していこうと思います。
いつまでもこの話題でスミマセン。
色んな風景がとても美しかったので・・・
こちらはベイエリアの夜景。
お月様もとてもキレイでした。
ホテルの窓からのながめた朝焼け。
空気がすがすがしい・・・
ホテルからほどなくの距離のところで朝市が開かれているというので、
6時過ぎに起きてブラブラ行ってみました。
北海道ならではの海の幸が並んだお店がズラリ・・・
でも、ちょっと立ち止まると、
すぐ「いらっしゃ~い」と声をかけられてしまうので、
寄りの写真が撮れない~
もともと買うつもりはあまりなく・・・
お値段は、全体的にお高めのような気がしますが、
交渉すれば安くしてくれるようです。
海の幸のほか、野菜もたくさん並んでいました。
観光客相手の感がいなめない市場でしたが、
ウニ丼やイクラ丼が食べられる食堂も並んでいて、
こちらはとてもおいしそうでした。
市場の営業は午後2時までだそうです。
美しい風景をたくさんながめられた函館。
今度は仕事ではなく来るぞ~と心に決めたのでした・・・
函館でのシンポジウム。
今回は、専務は、国際フォーラムでのイベントが重なったため来られず。
Sくんにピンチヒッターをお願いしました。
本番前日。
会場での準備を終え、ホテル近くのベイエリアを散策。
やや観光地化されている感じはありますが、
雰囲気がとてもいいです。
広場のようなところには「足湯」があり、自由に入れるようになっています。
温泉好きの社長がさっそく・・・Sくんも続いて・・・
そして私も・・・
ぬるめのお湯が心地いいです。
まわりを見渡せば、カップルや妙齢の方々のグループなど、
観光客ばかり・・・
ここは、仕事で来るところじゃないな~
足湯のあとは、ベイエリアの赤レンガ倉庫を散策。
ちょうど、夕暮れと夜のはざまの、
写真を撮るには絶好の時間。
建物に灯りがともり始めて、まだ空が少し明るい時間です。
とにかく、どこを撮っても絵になるエリアでした。
向こうに見えるのが、100万ドルの夜景が眺められる函館山です。
このエリアは、金森赤レンガ倉庫といって、
金森商船株式会社、初代渡邊熊四郎が、
明治時代にこの地に「金森洋物店」を創設したのが始まりだそうです。
現在は、倉庫を改装したショッピングモールやビアホール、
レストランなどが連なる函館の名所となっているようです。
ドビュッシーの歌曲で、「美しい夕暮れ(Beau Soir)」という
とても美しい曲がありますが、
その音楽がピッタリな感じでした・・・