少し以前のことです筋肉痛が長くつづいていた頃
私はペットポトルの蓋を開けることができなくなっていました
駅のホームでお茶を買ったら私は勇気を出して蓋を開けて下さる方を探しました
そんなときは私と同じように感情の不安定そうに見える方が私にとっては“理解者”に思えていました
若い男性の方に声をかけました
「済みません 私は手に力がなくてペットポトルの蓋があきません 開けて戴けませんか」
すると彼は頼りなく見える外観とは全く異なり別人のように
気持ちよく返事をしてくださって善意溢れる表情を示して懸命に対応して下さいました
嬉しく思いました
平素よく聞いていた「そんな子はみんないい子なんです」という言葉を思い出して
それは本当なんだと理解出来てこころが温かくなったものです
彼がもし外観上感情の不安定感があるとしても彼はいま人生の昇る太陽に向かっている年代であり人生の落日の陽に向かって感情が不安定である私とは大きく異なります
やがて彼は多くの素晴らしい体験を重ねて自信に繋げていき社会にとって重要な人物に成長していかれることでしょう
弱い立場で感情が不安定になっているとき受た親切は忘れられない思い出です
あの日の“優しさ”をありがとうございました
