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花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

小さな小さな阿弥陀堂

2015年03月21日 09時28分47秒 | 母を想う

母が亡くなった当時は寂しさに明け暮れ 何も恩返しできていないことが悔やまれる
毎日でした
我が家の裏庭に小さな阿弥陀堂を建てようと決めました
その場所は母がよく庭にでて花を眺めたり夕涼みをする場所でした
母が座るその光景を見るとき 私は{仏説阿弥陀経}の一節を思い出していました
七重らんじゅん七重らもう七重ごうじゅという節を
仏教のことを何も知らない私の勝手なおもいです
私も歳をとり外出がままならなくなったときここに来て座れば母と語り会えると
思ったものです

あれからもう27年になります
朝小さな阿弥陀堂のとびらを開き 夕がたそのとびらを閉めにいきます
時に主人がその役を務めてくれますがその時主人も手をあわせていますので
大切に思って貰っていることに感謝します

今日はお彼岸です 一昨日すませたお雛茶会のお礼を今日も又述べました
私は我儘娘で母から十分に習うことが出来ていないのが残念ですが
こころを込めて手作りの料理でおもてなしをすることはこれからも
続けて守っていきます


今年はじめて咲いたつるききょうです
これからもう うるさい という程咲きます


ビックリです
普通の芍薬の新芽は尖った赤い芽を出してしばらくしないと葉は出ないのですが
この芍薬最初から葉を出しています
本当に驚きます
怖いです か?

母への土産

2015年02月23日 08時55分33秒 | 母を想う
私が出張した時いつも必ず一番先に母へのお土産を買っていました
東京駅で地下街だったと思います革製品の店があってそこではよく
お財布とか小さなバックを買っていたものです
其処に行くと選びたいお洒落な品が沢山あって直ぐに決まって失敗がなかったのです
前回と違うものをとこころして選んでいました
主人にはネクタイとかハンカチを
主人は遊びに行ったんじゃないからといいながら でも少し笑顔

母が亡くなっても一番先に母の土産を買うその行為は当分続いていて
でもふっと寂しくなってしまい
そして云わなくてもいいのに
「これを買って帰っても渡す相手がいないのです」
涙がポロット出てしまいました
「母が亡くなって・・・・」
気のゆるみです旅先で見せなくてもいい涙を

店主はきっと困られたでしょう
でも丁寧に包装をして下さいました

勇気をだそう !
生きていきます

はきもの

2015年02月10日 08時46分16秒 | 母を想う


草履の話で失礼いたします
ピーズで埋め尽くした一寸おしゃれで静かな母の草履です
母は綺麗な付け下げの着物を着た時などにこの草履を楽しんで履いていました

これを求めた履物店には名物じい様がいつも店先に座っておられて
お客さん個々の足にあわせてはなをを締めておられました
こころのお商売といった信頼のお店でした
きれいに近代的に改装された老舗履物店にそれはよく調和した風景でした
もうそんな名物じい様のお店もなくなりました

母が亡くなりこころに大きな穴が空き とても寂しくて
私は下駄箱の一番上の段に母が好んで履いた草履を今でもきれいに並べています
それは母が帰って来た時
「どうぞ どうぞ」と気に入った草履を選んで履かせたくて
でも もう25年にもなりますが一度も帰ってきた気配はないのです

「しっかりしなさいよ」と母が云っているようです

喜寿のお祝いに

2015年02月03日 21時51分54秒 | 母を想う


随分以前のことです
母の喜寿のお祝いを我が家でささやかではありますがお茶事ですること
にしました

その時この寿老人の香合を飾ったのを覚えています
母のお茶友達をお招きして 母は終始とても嬉しそうでした
掛け軸 花 お菓子などはその時きっと私に任せて貰ったと思います

その夜 母は自分の娘である私に
「今日はお世話を掛けました
 母を喜ばせて よくやってくれました 礼を申します」
と丁寧な挨拶があって
母はやはり明治の女性なのだとふと思いました

それだから私は今もずっと母が好きなのです 


手作りお雛様

2015年01月31日 08時40分32秒 | 母を想う


もう少しするとお雛祭り
今年も母のお手製の内裏雛を飾りました
原爆で焼失した子供の頃のお雛様のこと 
母はきっと私を不憫に思っていたのでしょう
もう40年前のことです コツコツと木目込みで作ってくれました

お雛茶会も予定しています
お浄土の母に案内状お送りします